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子どもができないと知った夫婦が目指した「養子縁組」という未来
結婚して1年半がたったころ、不妊の事実が判明した夫婦。このまま2人で過ごす未来も想像しつつ、さまざまな葛藤をへて「特別養子縁組」という選択に至ります。
養子縁組で親になるための登録を済ませた2人。サポートを受けるために転居もしました。
そしてやっと、待ちに待っていた知らせが届きます。
ついに、養子縁組の打診が
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「特別養子縁組を希望する男の子がいる」と、ついに児童相談所からの知らせを受けた2人。詳しい話を聞き、絶対にお父さんお母さんになる、と決意します。
今後、受け入れることになる男の子のことを、原案者であるOnigiriMomさんは「おにぎりくん」と呼んでいます。早くおにぎりくんに会いたくて、言葉にならないほどの気持ちを抱えている2人。不安と期待が入りまじる様子が伝わります。
特別養子縁組で親になる夫婦がいれば、同時に「赤ちゃんと離れる」という選択をした生みの親もいます。OnigiriMomさんはおにぎりくんを生んだ女性に対しても、常に尊重する気持ちを持っていたことが、本編から伝わります。
おにぎりくんを幸せにするため、たくさんの大人が決断した結果、夫婦とおにぎりくんは親子になることになったのですね。
夫婦が前向きになれた要因は、海外での経験
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実は、不妊の事実が判明した当初、ひどく落ち込んでいた夫。親になれないことへの疑問や焦りを抱える中、2人は海外で暮らしていたときのことを思い出します。
海外では、養子縁組の光景をよく目の当たりにしていたこと。自分たちも、ホストファミリーに受け入れてもらったこと。そして何より、自分たち夫婦にも血のつながりはないことに気づき、養子縁組の選択へと思い至ったのです。
「不妊」「実子はのぞめない」という言葉にショックを受けた2人ですが、そのままお互いの気持ちを沈ませることなく「養子縁組」という次の方法を導き出した姿が印象的なエピソードでした。「家族の形は1つではない」ということにあらためて気づかせてくれる漫画作品です。
イラスト:くまの広珠