©onigiri_mom
©onigiri_mom
実子を望めないと知った夫婦の決断
主人公の夫婦は結婚2年目。なかなか子どもを授かれず、検査を受けることに。その結果、実子は望めないという事実がわかります。ショックを受け悩んだ後に、夫婦は「特別養子縁組」という選択肢に思い至ります。
血のつながりはなくても、養子という手段で家族になれること。海外では人種をこえて家族になった家庭がたくさんあることを2人がよく知っていたこともあり、特別養子縁組に前向きになれたことが描かれています。
父は特別養子縁組に反対。先に出産した妹への複雑な思い
©onigiri_mom
©onigiri_mom
ところが、妻側のお父さんは、養子を迎えるのに反対。血縁重視で「子どもを育てるのはペットを飼うのとは違う」と言うのです。そんなときに励ましてくれたのは、先に母になっていた妹でした。
姉である主人公の「私が何でも先に経験して妹はそれに続く存在だったのに、出産だけは違っていた」という妹への複雑な思いも、漫画の中で正直に語られています。
初めての育児、産院で「お母さん」と呼ばれて
©onigiri_mom
終盤では、子どもの授乳・沐浴指導のための1泊入院体験の制度の様子が描かれています。いよいよ迎える息子「おにぎりくん」と対面し、院内で初めて「お母さん」と呼ばれた妻。くすぐったくて不思議な気持ちだったといいます。
たとえおにぎりくんと主人公夫婦に血のつながりはなくとも、きっとすてきな家族になれるだろうと予感させてくれる本作。さまざまな家族のあり方を考える機会になる作品でした。