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耳が聞こえない母、耳が聞こえる娘
耳が聞こえないハンディのあるうさささんは、耳の聞こえる第1子の娘を育てています。音を聞き取ることのできないうさささんは、娘とのコミュニケーションの不安でいっぱいの中、育児に奮闘していました。
娘が喃語(なんご)をしゃべっているのか、意味のある言葉をしゃべり始めたのかもわからないうさささん。娘とは手話で少しずつ意思の疎通ができるようになっているとはいえ、もっと娘の話していることを知りたいと思っていたのでした。
母と娘の世界がつながる
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ある日の朝、外から聞こえてくる音について手話で教えてくれた娘。うさささんはその音の正体を娘にたずね、ついに救急車の音だということが分かったのです。
「ピーポーピーポー」以外の言葉で「むっ」としてうなずかず、「ピーポーピーポー」でうれしそうにうなずいた娘。きっとママに対して伝えたいことが伝わり、うれしかったのでしょうね。
娘と長く会話をすることができたうさささんは、意思の疎通ができて「世界がつながった気がする」ととてもうれしい気持ちになったのでした。娘の手話と笑顔によって、うさささんは不安が和らいだことでしょう。
娘の初手話は、ずっと伝えていたあの言葉
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うさささんには耳が聞こえないというハンディがあり、子どもが言いたいことを思うように理解できないと感じることがあります。しかし、娘を日々懸命に育てていく中で、着実にお互いのコミュニケーションがうまくいくようになってきていることがわかりますね。
うさささんがずっと教えてきた「パパ」という手話。まだおぼつかない手つきで「パパ」と伝える娘の姿を見て、うさささんは本当にうれしかったことでしょう。わが子に「ママ」「パパ」と初めて呼ばれたときのうれしい気持ちは、きっとたくさんのママやパパが共感できるのではないでしょうか。
ハンディがありながらも、家族間で支え合いながら暮らすうさささんファミリーの様子に、心が温まるお話でした。