©️aisubekiutyu_jin
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ある日、突然仲間外れにされた息子
愛すべき宇宙人さんの息子さんが通う小学校は家から遠いこともあり、安全も考えて4人一緒に下校していました。
が、ある日突然、ミツオがリーダー宣言をしたことで、4人のバランスが崩れ始めます。ミツオは理不尽にも、息子だけを離れて歩かせて仲間外れに。苦痛に感じた息子はひとりで帰宅し、ミツオからグループをクビにされてしまいます。
子どもは困ったことがあってもすぐには話してくれないことがあります。一人で帰ってきたシーンでも、なぜ一人なのかを言わない息子。愛すべき宇宙人さんも、最初のうちは息子が抱えたトラブルに気づきませんでした。
「本当の友だち」は勇気をくれる存在
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息子は仲間はずれにされる現状に嫌気がさし、1人で下校することに。そんなとき、同じ下校チームの1人だった「たっくん」が、息子と一緒に帰りたいと言ってくれました。
たっくんのおかげで、下校時間は再び楽しい時間になりました。しかし、そのことに怒ったミツオはある行動に出ます。ミツオの手に握られていたのは、なんとハサミでした…。
しかし、たっくんはおどしに屈せず、ミツオに対しても、息子と「一緒に帰りたい」とはっきり言ってくれました。たっくんの気持ちをうれしく受け止め、息子とたっくん2人の楽しい登下校は続きます。
その後進級を迎えますが、なんと再びミツオが目の前に現れ、今度はたっくんを蚊帳の外に追いやろうとしました。ミツオがなぜそんな行動に出るのかは描かれていませんが、息子とたっくんにとっては再び恐怖心に襲われるできごとだったのかもしれません。
理不尽なことからでも学べる!子どもが持つたくましさ
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たっくんは勇気を出してミツオに息子さんと帰りたいと言ってくれました。今度は息子さんもたっくんの存在に勇気をもらって、ミツオに「いじわるしないで」と言うことができました。大きな一歩ですよね。
年齢が上がるにつれて、人間関係も複雑になることがあります。ですが、子どもは人間関係の中で大切なことを学ぶ面があるのも確かです。親としては現状を冷静に見守りつつ、必要なときは迷わず助けてあげたいですね。
子どもの成長に胸が熱くなる『ともだち』。ミツオとの理不尽な上下関係にハラハラしながら読みつつ、たっくんとの優しい人間関係に心があたたまるお話でした。