育脳について
「育脳」とは?脳の神経細胞の回路(シナプス)の生成がピークを迎える生後すぐから3歳位までの間に、様々な刺激を与えて脳を育んで行く事です。
育脳に良い遊びってこんなもの
脳の発育に欠かせない大切なポイントを知り、日々の育児に取り入れてゆけるようにご紹介してゆきます。下記の事に注意しながら普段の遊びに取り入れてゆきましょう!
- 成長発達段階に合わせふさわしい遊びを取り入れる
- たくさん褒めてあげましょう
- 手や足、五感を刺激して脳を鍛えてゆきましょう
- ゆっくり着実に、何度も繰り返すことが大切です
脳の発達に欠かせない大切なこと
特別なことはなく、身近でほんの少しの気配り次第で出来るものばかりです。始める時期が早いほど効果的です。
- お母さんとのスキンシップが何より大切(抱っこ、授乳、身の周りのお世話)
- 本の読み聞かせ
- バランスの取れた楽しい食事タイム
- 自然や動物と触れ合い感性を育む
- 子供のお話を聞いてあげましょう
- 自己肯定感(存在価値)を構築することが大切
お家で簡単に育脳
脳の回路が活発な時期にいろいろなものを見る、聞く、触る、体を動かして脳をたくさん刺激してゆきましょう。月齢別にできる遊びをご紹介します!
0~3ヶ月頃 ねんね期
見て、触れて、視覚野を意識しましょう。また把握反射など反射を利用した遊びを取り入れます。
- 音のするおもちゃなどを目で追わせる(追視)
- アイコンタクト(声を掛けながら脳を刺激する)
- 指などを握らせて遊ぶ(把握反射)
3~5ヶ月 首がすわる頃
好奇心・探究心を育てる神経回路が急速に発達しはじめます。首がすわり、お座りができるようになると動くものを追うようになり、視覚機能も高まる頃です。
- お座りのままおもちゃなどを目で追わせる(追視・おすわりの練習になる)
- 手やハンカチなどを用いて「いないいないばあ」
- 抱っこしてゆらゆら(平衡感覚を鍛える)
5~8ヶ月 つかまり立ちが始まる頃
外の世界への興味・関心が強くなる頃です。はいはいがスムーズにできるように腕や足の筋肉を鍛える遊びを取り入れてゆきましょう。
- 指を使い小さなものなどをつまむ、つつく遊び
- 布団やマットレスで段差を作り、はいはいで乗り越えてゆく
- 段ボールなどでトンネルを作り赤ちゃんを潜らせる遊び
- たかい・たかい(主にパパがすると効果大)
- 目の前のおもちゃを隠して探してもらう(ワーキングメモリーの訓練)
8ヶ月~1歳 歩き始める頃
頭で考えて行動するようになってきます。自由にさせて好奇心を育てましょう。一緒に遊ぶことで社会性を育みます。
- 紙をやぶる・ちぎる
- おもちゃの太鼓をたたく
- 小さな穴にストローを入れる遊び
- 鏡の前で立つ
- 伝い歩き(おもちゃなどを用いて誘導)
- 手をつないで歩く練習
- 絵本を一緒に見ながら話しかける(物を認識する力を養う)
1才~1才半 歩行開始の頃
体を動かすのでますます脳の働きが盛んになる時期です。言葉や目で意志の疎通をはかる訓練も重要です。背中や腰を鍛えてしっかり歩けるようにする練習も効果的。
- 積木遊びでマネをさせる(ミラーニューロンシステムを鍛える)
- ものを高く積み上げる作業
- でんぐり返し(介助しながら)
- 輪投げ
- カラフルなボール遊び(色彩感覚を養う)
- 大きなものと小さなものを比べる
1才半~2才 あんよ
五感をフルに活用して様々な運動の体験を。頭で描いたように体を動かすには、この時期に立つ、座る、転がる、飛び跳ねる、歩く運動をあせてあげましょう。
形や色の感覚を豊かにする訓練として公園やお散歩に連れて行き、外の世界をたくさん見せてあげましょう。
- ボタンをかける練習
- 床などにテープを貼り、まっすぐ歩く訓練をする
- 走る・止まる練習(事故防止にも)
- 片足立ち(バランス感覚を養う)
- おままごと遊び
2~3才 言葉の理解
自分の気持ちを言葉に表現できるようになる時期。手や足を器用に使えるようになり応用遊びも楽しくなる頃です。赤ちゃんの頃のようにただ褒めるだけでなく認めて伸ばしてあげることが大切です。
- 旗揚げマネっこ遊び
- 数を遊びに取り入れて感性を磨く
- 歌を一緒に歌いながらスキンシップ
- 丸い形、三角、四角い形のものをなぞり形を知る遊び
普段の生活に育脳を取り入れて楽しい子育てを!
0才~3才という神経回路の発育が盛んな時期に、親子の触れ合いを通じて遊ぶことが脳の発達を促すことに繋がります。
日々の忙しい合間に毎日ほんの少し取り入れ、毎日続けることが大切です。育脳は家庭で簡単にできますので参考にしてみて下さいね!