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0歳児はいつから保育園に預けることができる?
0歳児でも保育園に預けることはできます。最近では0歳児保育を実施する保育園が増えてきたので、生後57日目以降の0歳児であれば保育園に預けることは可能です。
しかも0歳児は下の学年からの進級がないだけでなく、入園可能な月齢を細かく区切っていることから申込者が少なく、他の年齢よりも保育園に入りやすいとされています。
ただし、入園できる子どもの月齢・年齢は園によって異なります。0歳児保育を実施している保育園であっても、生後57日目から・生後3か月目から・生後6か月目からと園により受け入れられる月齢は違います。
ちなみに、生後8週間は労働基準法第65条2項により出産した女性を働かせてはいけないと定められているので、生後57日目未満の子どもを預かってくれる保育園はありません。
- e-GOV「労働基準法」(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000049,2021年8月12日最終閲覧)
- 横浜市「乳幼児を預ける(保育所・幼稚園)」(https://www.city.yokohama.lg.jp/lang/residents/living-guide/child/hoikusyo.html,2021年8月12日最終閲覧)
0歳から保育園に入れるメリット・デメリット
0歳児を預かってくれる保育園は、早期に仕事に復職したいなどの理由があるパパママにとってありがたい存在ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。0歳児を保育園に預ける前に、あらかじめメリット・デメリットを確認しておきましょう。
0歳児を保育園に入れるメリット
まず0歳児を保育園に入れるメリットからお話していきますね。
- 子どもの成長につながる
- 子どもの生活リズムが整う
- 精神的・金銭的な余裕が生まれる
- 保育士さんに育児の相談ができる
保育園では他の子どもたちと家ではできない体験をすることになります。そのため、0歳児から保育園に通うと社交性が身につきやすく、子どもにとって刺激となる経験を重ねられることが大きなメリット。また、保育園に行けば0歳児から生活リズムを作り上げられるようになります。
パパママは子どもを預かってもらうことで気兼ねなく仕事に行けるようになり、一時的に育児から離れることで精神的な余裕が生まれやすくなります。また、プロである保育士さんに育児の悩みや相談を打ち明けられるようにあることもメリットですね。
0歳児を保育園に入れるデメリット
それでは次に、0歳児を保育園に入れるデメリットについて見ていきましょう。
- 病気にかかる可能性
- 保育料の負担
- 周囲から「かわいそう」と言われることがある
- 子どもの成長の瞬間が見られなくなる可能性がある
0歳児から保育園に行くと、家にいるよりも多くの人との関わりがある分、風邪などの病気をもらってくることが多くなるというデメリットがあります。
また、保育料の支払いが負担になったり、周囲から「0歳児を保育園に入れるなんてかわいそう」と言われたりしてストレスを感じることも。メリットであるはずの「精神的・金銭的な余裕」が失われてしまう可能性もあるでしょう。
0歳児といえば赤ちゃんの成長が楽しみなころですが、初めてのはいはいや立つ・歩くなどを保育園で経験することもあり、「初めての瞬間」が見られない可能性があることもデメリットの一つと言えるでしょう。
0歳児の保育園での過ごし方
0歳児を保育園に入れることには、メリットとデメリットの両方があります。入園させるべきかと迷った方は、0歳児の保育園での過ごし方を見てから考えてみてはいかがでしょうか?
もちろん過ごし方は保育園や月齢により違うので、ここでは一例として1日の過ごし方を紹介しますね。
- 9~10時:登園・おむつ替え・午前のおやつ
- 10~11時:戸外活動・室内遊び
- 11時:昼食
- 11時半:絵本の読み聞かせなど
- 12時:昼寝
- 15時:おやつ
- 15時半:自由遊び
- 16時~18時:降園
0歳児の保育園での過ごし方は、遊び・昼食・お昼寝・おやつが基本です。昼食やおやつは子どもの月齢にあった、栄養バランスの良いメニューになるので安心しておまかせできますよ。
保育園では家よりも遊び方が豊富になるので、0歳児にとっては楽しい時間を過ごせそうですね。
0歳児の保育にかかる料金はどれくらい?
0歳児を保育園に通わせるとなると、保育料金も気になるところです。保育園の料金は、認可保育園と認可外保育園で異なります。認可保育園は認可した都道府県ごとの基準と、世帯の収入により料金が決まります。認可外保育園は園が独自に料金を定める仕組みです。
住民税非課税世帯の場合は、認可保育園であれば保育園の利用料に限り無料となります。認可外保育園の場合は、月額42,000円までの利用料が無償です。また、子どもが2人以上いる場合は、第2子の保育園利用料金が半額、第3子は無償です。
保育園の利用料金は違いが大きく、世帯の収入やお住まいの自治体により13,000~65,000円前後まで幅が開きます。0歳児が保育園に通う場合の料金目安を知りたい場合は、お住まいの自治体HPなどで確認しましょう。
- 内閣府「幼児教育・保育の無償化概要」(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/musyouka/gaiyou.html,2021年8月12日最終閲覧)
0歳から保育園に預けて良かった?先輩の体験談を紹介
0歳児の保育園入園にはメリット・デメリットがありますが、先輩ママたちはどのように感じているのでしょうか。
保育園に通う子どもの様子は?
保育園に通わせるかどうか…パパママの判断も大切ですが、一番大切なのは子どもがどう思うかですよね。先輩ママからのコメントを見ると、0歳から保育園に通う子どもたちはとても楽しそうに通っているそうですよ。
家にいる0歳児であれば、お友達と一緒に遊ぶ経験はできません。保育士さんやお友達など、一緒に遊ぶ相手がいる保育園は子どもたちにとってとても楽しい空間です。「さみしいのでは…」という心配はいらなさそうですね。
0歳児を保育園に入れることは本当にかわいそう?
2歳も休職中では落選。3歳も第一希望の園には落ちました。
(中略)
なので下の子は8ヶ月から保育園通ってます。
初めはすごく寂しかったです。
でも子供も楽しんで通っていますし、最近では熱などもほとんどなく元気に通ってますよ。
あと、やっぱり早くから保育園行ってるだけあって、出来ることが何でも早いです。
両方経験してみた私としては早くから行った方がいいなぁと感じてます。
あとは何を最優先するか、考え方次第だと思いますので納得いくまでご家族とも相談されたらいいと思いますよ😃
「0歳児から保育園はかわいそう」と言われたり「小さいうちから離れて過ごすのは寂しい」と思ったりすることはあっても、それをどう捉えるのかはそのご家庭次第です。
周りからの声は気にしなくてよいでしょうし、離れるのが寂しくても保育園の入りやすさや収入を優先する場合もあれば、ギリギリまで家庭で育てたいと思う方もいます。
どちらも経験されている方のコメントは非常にリアルに感じますが、人によって考えが異なるのは当たり前。家族としっかり話し合うのがよいですね。
0歳児を入れる前に確認したい保育園見学のポイントは?
子どもを保育園に預けることを決めたら、次はどの保育園にするかが重要事項になります。事前に保育園を見学して、安心して任せられるところかどうか、しっかり確認するようにしましょう。
その際にチェックしておきたいのは以下のポイント。
- 職員の対応に笑顔があるか、雰囲気は良いか、言葉遣いや態度は悪くないか
- 施設内に清潔感はあるか、設備に不備はないか
- 食物アレルギーの対応はどうなっているか
- SIDS(乳幼児突然死症候群)への対策法はどうなっているか
どの年齢の子どもを通わせる場合でも、清潔感や設備、緊急時の対応方法などについては確認すべきですが、0歳児を入園させる際には、命にかかわることもあるため特に慎重にチェックしたいところ。
SIDS(乳幼児突然死症候群)は、睡眠中に赤ちゃんが死亡する病気ですが、うつぶせに寝かせたときの発生率が高いため、寝かせ方やベビーベッド、職員の見守りなどについて、不安なことは細かく質問しておいたほうが安心です。
- 厚生労働省「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids.html,2022年12月8日最終閲覧)
0歳児からの保育園はメリットも多い
いつから保育園に子どもを通わせるかは迷うところですが、0歳児を保育園に預けることは、親としても不安があるかもしれませんし、周囲から「かわいそう」と言われることもあるかと思います。
そういったデメリットばかりを挙げてしまうとキリがありませんが、子どもの成長にとっても、早いうちに生活リズムが整う、家ではできない経験ができるなどの大きなメリットもあります。
また、一時的に育児から離れることで余裕が生まれ、早めに職場復帰も果たせるなど、親にとっても良いことがありますので、0歳児に対応している保育園が見つかったら、一度検討してみてはいかがでしょうか。