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医療費控除の確定申告を解説!確定申告書ってどうやって出したら良いの?

医療費も確定申告をすれば、お金が返ってくるという話は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?しかし、実際に何をどうすればいいのか分からない方もいらっしゃいますよね。少しでも面倒なことは省いてしまいたいでしょう。確定申告の方法から、返ってくる金額まで具体的に説明します。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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確定申告ってなに?

確定申告とは、申告対象となる年の1月から12月の間で、得た収入とその金額によって支払った税金額を税務省に申告することを指します。

年間で得た収入よりも、支払った経費などの方が多く、結果収入がマイナスになってしまう場合、その年に支払った税金が戻ってきます。

会社務めの方であれば、会社の方で全て手続きをしてもらえるので、特に申告の必要はありませんが、自営業や個人事業主の方、農業や不動産などの事業を行っている人は確定申告をする必要があります。

確定申告はいつやるの?

その年によって開始時期が異なりますが、だいたい1月の中旬から3月14日までです。開始時期に変動はあっても、終了日の3月15日は毎年同じです。

3月15日を過ぎてしまうと、受け付けてもらえなくなり、本来よりも加算される税金額が増えてしまったり、返ってくるはずだったお金が戻ってこないといった事態になります。

そうならないためにも、期限は確実に守るようにしましょう。

医療費控除ってなに?

医療費控除とは確定申告の中で、所得の控除として申請できる費用です。つまり「この分は医療費として使ったから税金をかけないでね~」という訳です。年間で合計10万円以上の医療費が対象となります。

医療費ってどこまでが対象なの?

確定申告における医療費控除では、対象となるのは病院で払ったお金だけではありません。薬局で買った市販の薬代や、病院までの交通費(タクシー代など)なども対象となります!

また不妊治療でかかった自費での治療費や人工授精の費用なども対象です!もちろん出産費用も対象ですが、助成金や出産育児一時金など公的機関などから補てんされる分は対象外となります。

たとえば、出産の場合で対象となる費用をご紹介します。

  • 妊娠中の定期検診や出産費用
  • 助産師といった方による分娩の介助料金
  • 不妊治療費、人口受精でかかった費用

逆に対象とならない場合は、母体保護法の規定に沿っていない中絶にかかった費用や、無痛分娩のために受講した講座料になります。

その他医療費控除の対象の詳細はこちら

税金はいくらお得になるの?

お金 PIXTA

それでは、医療費控除で実際にいくらお得になるのでしょうか。まずは医療費控除の対象となる合計金額から、10万円もしくは所得の5%を差し引きます。

例えばその結果が5万円であった場合、課税所得が300万円の方と1,000万円の方を例にすると、下記のようになります。

  • 300万円:5万円×10%=5,000円
  • 1,000万円:5万円×33%=16,500円

なぜ所得が多い人の方がたくさん控除されるの?不公平!と思うかもしれませんが、そもそも所得税の税率というのが「所得が多い人ほど税金の割合が多い」制度になっているのです。

控除の金額が多くなっても、その分払う税金も多いという事です。なお、税率は年度で変更している事もあるので注意が必要です。詳しくは税務署などに確認してくださいね。

結局、確定申告はやった方が得?

出産時に想定外に入院や手術が必要となり、多くのお金を支払った方であれば、断然確定申告をした方がいいでしょう。

しかし、医療費の合計から10万円を引くと数千円しか残らない場合などは、手間の方がかかってしまうので、その場合は医療費控除をしないというのもアリですね。

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確定申告で医療費控除を受ける方法

医療費控除 PIXTA

では、実際に確定申告をするには、どのような手続きが必要なのでしょうか?手順をご紹介します。

1.その年にかかった医療費をまとめておく

支払った医療費は、本人だけのものではなく家族全員が対象になります。そのため旦那さんや兄弟の分もあるのなら、一緒にまとめてしまいましょう。

これは確定申告になる前に、医療費を支払った都度都度でまとめてしまっておいた方が楽ですね。直前になって慌てて探すといったことのないように、しっかり保管場所を決めておくのがおすすめです。

  • 医療を受けた人ごとに、領収書をかかった病院別、薬局別に分ける
  • まとめた領収書を、ホチキスやクリップなどでばらばらにならないようにまとめる
  • まとめた領収書の単位で医療費の集計を出しておく

これは確定申告する際に、提出するものなので、しっかりとまとめておきましょう。交通費も対象になりますので、タクシーや電車を使った際にもしっかり領収書をもらいましょう。

手間に感じるかもしれませんが、ちょっと残しておくだけで、お金が返ってきたり税金が減額の対象になります。

2.確定申告用紙を入手

確定申告用紙は、税務署に用意されていますので、税務署まで行きその場で記入しても大丈夫ですが、インターネットでダウンロードもできます。

確定申告専用用紙についてはこちら

3.確定申告書を記入する

女性が書類を記入 PIXTA

記載されているルールに沿って作成します。もし分からない場合は、税務署で書き方を教えてくれますので、その場で教えてもらいながら記入し、提出するのも確実な方法です。

4.確定申告書を提出する

住んでいる地域にある税務署に提出します。直接持って行ってもいいですし、郵送でも受け付けています。ただし、郵送の際は、3月15日までに税務署に届くように出してください。

郵送の場合は、もし記入漏れなどがあれば、受理してもらえない場合があります。記入漏れがないかしっかり確認したうえで提出しましょう。

5.還付金は4月中旬に戻ってきます

医療費控除の確定申告をして、もし税金が一部戻ってくる場合は、4月中旬頃に登録した銀行口座に振り込まれます。はがきなどでも振り込んだ主旨が記載されているものが送られてきます。

そのはがきが送られてくれば、実際に振り込まれているかどうかを確認しましょう。金額に差異がなければ、それで完了です。

確定申告で医療費控除をしましょう!

主婦 節約 PIXTA

特に不妊治療に長く通っている方、妊娠出産などで病院に多くかかった方は少しでも税金が減るなら嬉しいですね。

医療費控除について疑問があれば、お住まいの自治体や税務署に電話で問い合わせればすぐに答えてもらえます。面倒でも申請してみると、払ったお金も無駄にならないのでおすすめです。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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