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晴れの日は長靴登園OK?NG?
雨の日の翌日、玄関に並ぶ長靴を見て迷いなく長靴を選んで登園しようとする子どもに「今日は晴れてるから長靴はまた今度ね」と伝えても「いや!」と拒否することはありませんか?一度言い出したら何度言っても聞いてくれないことも。「園としては、雨の日以外は長靴登園してはダメ?」こんな質問に、現役保育士がお答えします。
まず前提として、保育園での生活は、基本的に室内で過ごしますが、園庭に出て遊んだり体操したり、公園にお散歩へ行ったりと、戸外での活動もたくさんあります。そう考えると、運動靴が理想ではあります。しかし、子どものイヤイヤ期や、自我が芽生え始めた赤ちゃんには、まだ決まりや約束が理解できず、泣いて長靴をはきたがる時もあると思います。そんな時期は、園の許容範囲内で子どもの気持ちに寄り添えると一番いいですよね。
園の現状や保育士からの意見をまとめると、以下のような認識でいるとよさそうです。
園のルールによっては活動に制限が入るかも
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園として決まりがなければ長靴登園は可能かと思いますが、園庭で走って遊んだり、遊具に乗って遊ったりすることには適していない靴です。長靴は普段の運動靴とは違い、ゴム製で重みがあり、靴と子どもの足が密着せず隙間ができます。歩くたびにポコポコと靴と足が離れるので歩きにくいですね。そのまま走ったり遊具に乗って遊ぶことは、大人でも危険です。
長靴は滑るだけでなく、転倒にもつながるため、長靴登園した日にお外で遊ぶ時間があると、遊ぶ範囲を制限することがあります。また、長距離を歩くお散歩の際は特に、園外に出る為危険が増えてしまいます。保育園で待機という対応になることも。
子どもの安全を守るための対策なので、ここは保護者の方々にご理解いただきたいです。
ルールが不明なときは確認すると◎
保育園によっては、登園する靴が指定の園もあったり、雨の日でも長靴は禁止と決められている園もあると思います。ゴム製の長靴は、滑りやく危険が伴う事も多いので禁止されている園もあり、長靴を禁止する理由がきちんとあるはずです。一度、園に確認して聞いてみるといいですね!
どうしても長靴をはきたがるときの「奥の手」
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何度言っても聞いてくれず、泣いて怒ってひっくり返って…言い聞かせるだけではどうしようもない時もありますよね。朝の忙しい時間に、機嫌よく保育園に行って欲しいのに…という時の対処法をお伝えします。
替えの靴を持っていく
「長靴はいていいよ」の一言を待っている子ども。普段の靴を履いて欲しいママ。どちらの靴も持って登園する方法です。子どもの欲求に応えてあげらることで、機嫌よく登園してくれます。そして保育園に子どもを預けたら、長靴と交換して普段の靴を置いて帰ります。
子どもの気持ちはその時々でコロコロと変わります。朝は長靴をはいて行きたいと泣いていても、先生やお友達と遊んで過ごすと、次に靴を履く時にはすっかり忘れていることも。これなら、忙しい朝でも「履いていいよ」と言ってあげられ、スムーズに登園できます。
ルールを伝え、自分ではき替える約束をする
言葉でコミュニケーションが取れる年齢になると、「約束」をして長靴登園する方法です。履きたい気持ちを受け止めてあげることで、子どもは「認めてもらえた」と、自己肯定感が上がります。
「長靴で登園することで、遊びが制限されるかも。それが嫌なら園についたら園ではき替えよう」と話し、納得して長靴登園をしてみましょう。そして、きちんとママとの約束を守れたらたくさんほめてあげてください。
長靴一つでも、ママと約束を交わすことで、親子の信頼関係が育まれます。
事前に長靴を片付けておく
そもそも晴れた日に長靴を履きたくなるのは、長靴が見える所にあるという理由が大きいかも。長靴を履いた後、すぐに見えない場所に片づけておくことで、次の日に玄関で見つけることがないのです。
それでも思い出して「はきたい」という時もあるのですが、まずは使った後にすぐ片付けておくのも、事前にできる対策として頭に入れておきましょう。
「長靴登園」は園のルールに沿えばOK
長靴一つで、時間や気持ちが乱れることもありますが、まずは子どもの気持ちを受け止めてあげられるといいですね。長靴登園禁止でないなら、はいて登園すること自体は問題ありません。園での活動制限に対処するには、ご紹介した方法を試してみてください。
もし長靴登園したとき、あるいは替えの靴を持参したときは、担任の先生にも一声掛けていってもらえると、園でも対応できることもありそう。先生にも相談してみてくださいね。