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朝の忙しい時間に親を悩ませる「服のこだわり問題」
何かと忙しい朝。制服を着せて登園させたいのに、イヤイヤ発動。着ていきたい気持ちはもちろんわかるけど、制服を着てくれないと困る。そんな時、どう対応するのがいいのでしょうか。
どんな声かけをすればいい?
まずは、子どもの気持ちを受け止めてみましょう。「このドレスが着たいんだね」「この戦隊ヒーローのマントをつけていきたいんだね」と、目の前の状況をそのまま言葉にするだけで大丈夫です。
着たいと泣いている場合もあると思います。気持ちが落ち着かず、泣いているままでも「お父さんは僕の気持ちを分かっている」「私が着たい気持ちを受け止めてくれた」と安心する一つの材料になります。
理由を聞いてみましょう
お話ができるのであれば、どうしてそれを着ていきたいのか、理由を聞いてみてもいいですね。その場合も、「このドレス、かわいいから着ていきたいんだね」「このひらひらしたスカートが気に入っているから着ていきたいんだね」と、子どもが言った言葉を、そのまま同じように返して大丈夫です。
こんな困ることをするのってダメなことなの?
では、こんなに困ることを言うことはわがままなのでしょうか?「これが着たい」と自分で伝えられることって、とっても素晴らしいこと。
自分の意見があり、それを相手に伝えられること、自分で選ぶ力があるって、とってもすてきなことなんです。
ルールを伝えるのも大切
もし、制服がある園に通っているのであれば、「制服を着るというルールがあるということ」など、ルールを守る必要性を伝えていくことも大切です。
少し落ち着いて話せそうなら、伝えてみるといいでしょう。すぐに理解できなくても、繰り返し伝えていくことで、子どもは理解し学んでいきます。焦らず少しずつ伝えていけるといいですね。
どんな対応策がある?
あれもダメ、これもダメ…では、大人も子どももお互いにつらいですよね。ちょっとの余白をもって乗り切っていきましょう!
そして、どんな方法を試してもダメだった…そんな時もありますが、子どもはまだまだ、いろいろなルールや感情を学んでいる最中。何度も経験し、ルールを繰り返し伝えていくことで、いつか理解したり納得したりしていきます。大丈夫です。すぐにできなくて当然です。あまり考えこみ過ぎないでくださいね。
ここまでならOK!を提示する
車で登園しているようであれば「園についたら車の中でお着がえしようね」と、少し融通をきかせるのもいいでしょう。また、なんでもOKというわけではなく「ここまでならOK」という少しの制限を持ち、限られたルールの中で余裕を持つことがいいでしょう。
「車においておくから、幼稚園が終わってお迎えに来たらまたすぐに着替えようね」と、楽しみを作っておくのもいいですね。
園についたら着替える(先生に相談を)
どうしてもドレスが着ていきたいのであれば、ドレスを着た上に制服を羽織る…という方法もあります。園についてクラスに入ると、子どもは意外とケロッとすることも多く、気持ちを切り替えて着替えられる子もいます。
その理由に「友達に見せたかった」「先生に見せたかった」などがあり、見せたら満足…という気持ちがあるのです。このような場合、登園時に先生に声をかけて、事情を説明してみるのがいいでしょう。
パパやママだけで対処できないときは、先生を頼ってOK。先生はさまざまな子どもの姿を見ています。きっと子どもに合う言い方で対応してくれるはずですよ。
表現できるって素晴らしいこと
洋服というものは「自己表現」の一つ。できる限り、子どもが表現したいことを自由に表現できるよう、サポートできたらいいですよね。
とはいえ、朝の忙しい時間。なるべくなら、スムーズに準備して登園したいものです。前日に着ていく服を一緒に用意したり、選んでおいたりするのもおすすめです。
事前に一緒に用意することで、朝起きてから自分で着がえられる場合もあります。朝は準備時間を短縮したいので、ぜひ、前日に一緒に選んでみてください。「自分で納得して選んだ服」というのが、朝のお着がえタイムをスムーズにしてくれる手助けになることでしょう。
親だけで抱え込まず、連携をとってみて
園の決まりもありますので、絶対に制服で登園しなければならないのか、どうしても親で対応が難しいときは、登園後に着替えさせてもらうことはできるのか、事前に確認をとっておくのも一つの方法です。
親がなんとかしなくてはいけないと決めつけず、園に相談したり、連携を取り合ったりしながら乗りきっていきましょう。