「甘やかしてる」ってことになる?
キラキラしたかわいいサンダルや、かっこいい新しいサンダルをゲットしたら、履きたい気持ちもすごくよく分かりますよね。しかし、登園時にサンダルを履くのは、園側で禁止されているのが大半だと思います。また、「これで許したら甘やかしになってしまう」と思い、親は「いけない」の一点張りにするべきなのか、迷いませんか?
しかし、甘やかしているなんてことはありません。いっそのこと、園の前までは履かせて行っていいと思います。いい気持ちで登園できるのであれば、それは「甘やかしている」のではなく「気持ちを受け止めている」という風に考えれられると思うんです。
「ここまで」と約束をしよう
サンダルを履いて、いい気持ちで登園することはいいのですが、やはり園内は禁止されているのは事実。それはお子さんに伝えなくてはいけません。伝えるタイミングは、出発前がベストです。そのまま伝えましょう。
また、履き替えるタイミングで機嫌を損ねてしまったら、また大変です。「保育園の門の前」までや、「どんぐりの木のところ」「看板」など、目印になるものの前まで…と伝えておくと分かりやすいですよ。
逆に「どこまでにする?」とお子さんに選んでもらうことや、二択にして自分で場所を選んでもらうのも、気持ちの切り替えがしやすく、約束がスムーズになります。親が選んだ場所じゃなく、「自分で選ぶ場所まで」というのもまた、お子さんの成長に合わせてトライしてあげたいですね。
先生もちゃんとわかっています
登園前は親子にとって、重要な時間です。喧嘩したり、泣きながら離れたりするのは、お互いに悲しい気持ちで一日を過ごさなくてはいけません。保育士もとてもよく分かっていますし、泣きながら親御さんと離すのは胸が痛みます。ですから、サンダル一つでご機嫌で登園してくれるなら、問題ないと思っています。靴を持ってきてもらったり、途中で履き替えてもらったりと、臨機応変に対応してくれますよ。
また、「先生に見せたかった」というお子さんもいます。そう言ったことも、ぜひ先生に話してみてください。私自身そう言ったケースを何度も経験していますが、「かわいいね、かっこいいね。見せてくれてありがとう」と言っていました。先生たちは、そういった小さなコミュニケーションも大切にしています。それでお子さんが気持ちの切り替えができるのであれば、対応できることはしてくれます。
声かけ一つでご機嫌はつくれる
気持ちの切り替えがスムーズにできるよう、声かけやちょっとした仕掛けをしておくと、履き替える時や次の日以降のお子さんへの対応に変化が起きます。
例えば「今日はサンダルで行ってもいいけど、保育園はサンダルで入れないから○○ちゃん、靴持って行ってくれる?」と、お子さん本人に小さなビニール袋に入れて持ってもらうと、園に着いたとき自分で履き替えてくれることもあります。
靴に履き替えるとき、サンダルの気持ちになって「○○ちゃん、今日は幼稚園に連れてきてくれてありがとう。今度はお出かけの時に履いて欲しいな」なんて話してみたり、逆に靴の気持ちになって「明日は朝から一緒に保育園に連れてきてほしいな」なんて話すのもいいですよ。
でも、正直なところ、急いでいる時は余裕がないですよね。余裕があるときだけで大丈夫です。こんな声掛けを頭の片隅に入れておくと、長靴や傘の時にも使えますよ。子どもの思いを受け止めながら、ごきげんに登園できるようにサポートしてあげましょう。