©ricoroco.2019
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人の寿命が決まるのはいつ?
愛する夫に先立たれてしまい現実を受け入れることができずにいた主人公。ある日、インスタグラムで一つの投稿に出会いました。
両親と一緒に過ごせる時間を、赤ちゃんは産まれる前から知っていて、その時間を受け入れた上でこの世に産まれてくるのだそうです。
この話を受け、主人公の心は大きく揺れます。
短くも、愛し愛された夫の人生。
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夫の人生は30年と短くはありましたが、愛にあふれた幸せなものでした。もしも、最初から寿命が決められているのならば、その中で夫は精いっぱいの愛を輝かせて生きたのではないでしょうか。
それでも妻の心に全く後悔が残らないわけではありません。やはり「あの時に気が付いていれば」と悔やむこともあります。
しかし、限られた時間の中で夫がたくさんの愛をくれたことは確かなのです。
大切な人の死に直面すると亡くなってしまった悲しみばかりに意識が向いてしまいます。楽しい時間もたくさんあったはずなのに、涙ばかりがあふれてしまうのです。
自身の悲しみにしっかりと向き合い気持ちの整理をし、改めて幸せな思い出を心に浮かべてみましょう。
「今」を大切に。
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忙しい日々に追われる私たちは、つい明日にばかり気を取られてしまいますが、当たり前に感じる「明日」は訪れないかもしれません。どんなに健康な人でも明日を迎えられるかどうかは分からないのです。
しかし、「今」は必ずここにありますよね。だからこそ今日、一緒に過ごす人がいる奇跡を大切にしなくてはなりません。
主人公は、夫が残してくれた宝物を大切に育てて生きていこうと決めました。『「当たり前」を失った朝』は夫の死を受け入れ、大切なことに気づくことができた妻の心情を描いた作品です。