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数日の介護で心身ともにボロボロに
60代の母が寝たきりとなってしまったため、介護のために実家へ戻ってきたキクチさん。覚悟はしていたものの、想像以上の介護の過酷さに、数日で追い詰められてしまいます。
元気だったころの母を覚えているからこそ、病気で変わってしまった母を目の当たりにするのはツラいものがあります。さらに、寝不足が重なり、体調を崩してしまいました。
そんなキクチさんの様子を察知して、介護士さんが声をかけてくれました。介護士さんの言葉で、「ムリをしちゃいけない」と気づき、もっとまわりを頼ろうと決意します。
家族で過ごした穏やかな時間
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自宅での介護を続けるために、まわりに助けを借りることにしたキクチさんと父。そんな中、大みそかがやってきました。
もしも、自宅での介護を決意しなかったら、家族水入らずで年末年始を過ごすことは、できなかったかもしれません。穏やかに流れる時間に、幸せを感じた瞬間でした。
ですがこのあと、母の体力は一気に落ちていきます。そして、とうとう最期の瞬間が訪れました。父とともに、母を看取ります。すると直後、ヘルパーさんが自宅へとやってきました。たった今、母が息を引き取ったことを伝えると、ヘルパーさんから思いがけない言葉をかけられます。
たくさんの人に支えられて乗り切った自宅介護
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ヘルパーさんに温かい言葉をかけてもらったキクチさん親子。今までの介護でのがんばりが認められたような、うれしい気持ちでいっぱいになるような、すてきな声かけでした。その後、訪問診療の医師が訪れ、死亡診断書の作成が始まりました。死亡時刻や母の表情まで気にかけてもらい、誠実な対応に感激しますね。
「会いたい人に会わせたい」という思いから、自宅での介護を決意したキクチさん親子。ですが、介護は想像以上に過酷で、体力だけではなく、メンタルも削られる思いでした。それでも、たくさんの人に支えられながら、最後まで介護をやり遂げました。大変な思いをした時期もありましたが、その分、幸せな瞬間もたくさんありました。
本作では、母の介護を通して感じる苦労や幸せな瞬間、そして心をこめて葬儀の準備をし送り出す様子が描かれています。家族の思いがていねいに描かれている作品です。