遊び方は年齢によって異なる
子どもの遊び方は、年齢によって大きく異なります。幼稚園や保育園に通う2~4歳くらいの子どもは、お友達と一緒に遊んでいるようにみえて「ただ近くに座っているだけ」というケースがよくあります。これは「並行遊び」といって、なんとなく同じような遊びを隣でしているだけということ。この年齢のころは何かをシェアするという考え方はできていません。
5歳を超えたころから、少しずつお友達とのやりとりができるようになり、ルールを設けた集団遊びに発展していきます。そのため、乳幼児期にお友達との関わりが少なく感じるのは、まだ成長過程であるといえるでしょう。
遊び方は性格によって異なる
遊び方は、性格によっても異なります。「お友達が持っているものが欲しい」「まねしてみたい」という気持ちが強い子どもであれば、早くから物の貸し借りなどの関わりが増えます。しかし、自分で遊びを工夫しながら遊べる子どもは、一人の時間に没頭することが多いようです。
もちろん、一人遊びは悪いことではありません。「みんな仲良く」「お友達を作ろう」という考えは、あくまでも大人の理想です。自分の世界を楽しんで、好きなことに夢中になっているのであれば気長に見守ってあげましょう。
友達と遊ばない子どもへの声かけの注意点
自分の世界を楽しんでいる子どもには、無理に「お友達と一緒に遊んだら?」と、声をかける必要はありません。同じ趣味を持つお友達や、自分よりすごい世界観を持つお友達を見つければ、次第に関わりを持つようになると考えられます。
しかし、「一緒に遊びたいけど声をかけられずに一人で遊んでいる」という子どもには、助け舟を出してあげても良いですね。私が保育士として子どもと関わるときは、以下のように一緒に遊べるように促しています。
- 一緒に遊びたい気持ちがあるのか確認する
- 取りあえず気になるお友達の近くで遊ぶ
- 「せーの」で遊びたい気持ちを一緒に伝える
お友達との関わり方は、周りを見ているうちに自然に学べます。とはいえ、恥ずかしくて声をかけられない子どもも少なくありません。必要なタイミングで寄り添い、手助けできると良いですね。
心配せず、子どもの思いに寄り添って
2~4歳くらいの子どもが1人で遊んでいる状況は、さほど心配する必要はありません。1人で遊ぶ姿が大人からみてさみしそうに見えたとしても、本人は意外にも遊びを楽しんでいる状況であることも多くあります。
あくまでも子どもの思いに寄り添い、子どもが友達と遊びたい気持ちがあるときには、助け舟を出してあげてくださいね。