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早生まれの子は不利じゃない【保育士解説】園生活を見守ればわかるメリットを解説

いつからか「早生まれは大変」という話を聞くようになりました。同じ学年の子の中で生まれがゆっくりであることから、みんなと同じことができないためにそう思われてしまうようです。皆さんが懸念しているデメリットはあるかもしれませんが、保育園での生活を見守っていると、早生まれだからこそ良いこともあります。そんな早生まれのメリットを、保育士ママ5人で運営している【いつママ(@itsumama_home)のくりママ】が解説します。

保育園 子供

園生活で感じられる「早生まれのメリット」5選

早生まれの子どもは当然ながら、同じ学年の中で早く生まれた子よりはできることが少なかったり、発達がゆっくりに見えたりします。しかし、園では子ども1人1人の成長に合わせて見守っているため「誕生日が早い子に合わせた活動についていけず楽しめない」といったことはありません。

ここからは、早生まれの子ならではのメリットだと感じることをご紹介します。

1. 手厚く甘えさせてもらえる期間が長い

乳児クラスの保育で特に感じることですが、クラスの中でまだ赤ちゃんらしさが残る早生まれの子は、着替えや食事など手厚く見守ってもらえることが多いです。また、歩いたりハイハイしたりが難しい場合は抱っこで甘えさせている時間も長めです。もちろん早生まれの子以外の子も平等に愛情をこめてお世話していますが、物理的に手をかけることが多いので、保護者からすると「かわいがってもらっている」という印象が持てると思います。

担任だけで手が足りないときは担任以外の保育者も手伝って手をかけてくれます。保護者間でも「かわいいね」と言われている子が多いようにも感じます。

2. 周りの子に応援してもらえる

早生まれの子は発達面でまだできないこと、援助が必要な場面も多いのは事実ですが、それがネガティブとは限りません。

保育士が自立までしっかり手を貸して援助するのはもちろんのこと、クラスの中で自立し始めている子が手助けをしてくれたり、声を掛けてくれたりすることも。特に1歳2歳クラスの間は1年の差は大きく感じると思いますが、だからこそ周囲の子の助けを得たり、応援してもらったりする経験は子どもにとって心強いものでもあると思いますよ。

3. 刺激を受けて成長につなげられる

保育園 PIXTA

早生まれの子の場合、自分よりちょっとお兄さん・お姉さんの子からの刺激をたくさん受けます。言葉の面でも、運動の面でも、あそびの面でも、月齢の高い子がやっていることを見て聞いて吸収して、一緒にやろうとしたり、挑戦する気持ちを持つのです。

「これはこうするんだな」とお手本を見た上でやれることがたくさんあるので、ぐんぐん成長しますよ。

4. 今後の成長の目安がわかる

ここは、早生まれのママたちにとって安心する部分だと思います。1年間クラスで過ごす中で、子どもがいずれどんなことができるようになっていくのか、ほかのお子さんの姿を見て成長の目安を知ることができます。

同じ年齢の子と関わることが少ないママならなおさら、わが子がどんなふうに成長していくか、目安を知る機会は少ないのではないでしょうか。そんなとき、毎日保育園の送り迎えをしてクラスの子を目にすれば、今後の成長を想像できますし、イヤイヤ期がくる目安もわかって心構えができそうです。

もちろん、成長には個人差があるので月齢に縛られず、その子個人の成長を見守ることが大切ですが、未来を想像しやすいことはメリットだと思いますよ。

5. 周囲を見て動く力が備わる

子どもがさまざまなことをやってみようとする上で、見通しを持ったり、ある程度の手本を見たりするのは大切な部分です。小さいクラスの子でも、お友だちのやっていることをよく見ていて、学んだり、憧れたりしています。

こうした面で早生まれの子は、兄弟がいる末っ子のように、教えなくてもできること、周りを見て動く力が備わっていきます。要領よくものごとを進められるようになったり、周囲にうまく頼って教わる力がついたりすれば、大きくなってもずっと使えるスキルになりますよね。

早生まれのメリットを知り、安心して子育てを

早生まれのわが子が心配だった方も、メリットもたくさんあることを知ると成長が楽しみになってきませんか?子どもの成長は大人が思うよりも可能性をたくさん秘めているのです。

保育園では、月齢だけではなく、個々の成長、発達、性格に合わせて一人ひとりが輝けるように関わっています。安心してお子さんの成長を一緒に見守っていきましょう!

5人の保育士ママで子育てのイロハを発信・いつママ(@itsumama_home)のインスタグラム

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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