ⓒsoroe.handmade
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首を絞められながら刃物をつきつけられる!電話は彼氏とつながったまま
イラストレーターのオキエイコ(@soroe.handmade)は、一人暮らしをしていたころ、刃物を持った見知らぬ男性に部屋に入り込まれたことがあったそうです。
首を締められ、裁断ばさみをつきつけられながらも必死に抵抗するオキエイコさん。
しかし犯人が入ってくる前につないでいた彼氏との電話は、その最中もつながったままになっていました。電話の向こうにいる彼氏は、彼女のピンチに何もできず不安でいっぱいだったことでしょう。
必死の抵抗に犯人は逃走、彼氏が警察に通報
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オキエイコさんの抵抗により窓から逃げた犯人。電話越しに事態のなりゆきを聞いていた彼氏が警察に通報をし、真夜中の現場検証が行われることになりました。
オキエイコさんが無事でいてくれて、彼氏は心からホッとしたことでしょう。そして彼女をこんな目にあわせた犯人を決して許さないという思いになったはずです。彼の声の剣幕から、そんな思いが伝わるシーンでした。
「生きててくれた…」彼氏の思い
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現場検証が一通り終わり、部外者を入れても大丈夫となったときに登場したのがオキエイコさんの彼氏。警察が去ったとき、最初に泣き出したのはオキエイコさんではなく彼氏でした。
泣くタイミングを見失ってしまったオキエイコさんは冷静な心を取り戻し、「解約まで1か月くらい引っ越しを我慢しようかな」と言いますが、彼氏はそれを許しません。「実家は会社から遠いし」と渋る言葉に対して「だったら籍を入れて一緒に住もう。結婚しよう。もう一人にさせたくない。」という彼氏。
生きることを諦めるほどの絶体絶命のピンチがきっかけとなったプロポーズ。彼氏からオキエイコさんへの思いが伝わるシーンでした。オキエイコさんもきっとうれしかったことでしょう。
彼の言葉と表情からは、大切な女性を失うかもしれないと思った切迫感と、その後の安どが伝わってきますね。
女性を突然襲う、性犯罪者。このような行動は決して許されることではありません。それでも日々、被害が起きていることは事実です。身を守る対策(戸締まりや、いざというときの逃げ方や護身)について考えさせられるお話でした。
『知らない人が家に入ってきた話』の著者であるオキエイコさんは、この漫画にこめた思いについて以下のようにコメントしています。
「お恥ずかしながらあの事件の1秒前までは、自分がこんな事件に巻き込まれるなんて考えた事もありませんでした。
でもそれはきっと、この文を読んでくださっている皆さんの多くにとってもそうだと思います。まさに1秒後、あなたのその後ろの窓から変質者が入ってくるなんて、想像できますか?そのくらい『事件』は突然やってきました。
性被害は人に相談しにくく、相談された側もどう応えていいのか回答が難しい。『なかったこと』にされることも少なくないと思います。
だからこそ、声をあげてもいいことを伝えたくてこの漫画を描きました。人に伝えたい、というより、自分自身に言い聞かせたいという側面が強かったです。
老若男女関係なく、被害者にも加害者にもなってしまう可能性がある性被害。なので誰が読んでも読みやすく重くなりすぎず、でも伝えたいことが伝わる漫画を心がけました。性被害に興味のない層の方にも読んでいただき、社会全体でアンテナを張っていただけたらと思い描かせていただきました。」
この漫画は犯罪被害体験談を紹介したものです。このような被害に遭っている、あるいは遭った経験のある方のために、内閣府の男女共同参画局では『性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター』を設置しています。
自治体によってはこのほかにも犯罪被害者支援センターを設けている場合があります。必要に応じて相談をご検討ください。