「分からないけど、分かりたい」異性との交流に悩む中学生男子の成長記録 [ママリ]

「分からないけど、分かりたい」異性との交流に悩む中学生男子の成長記録

わが子の成長は、日々いろいろな瞬間で感じますよね。その一つが、異性に興味を持つこと、恋愛感情を抱くこと、ではないでしょうか。思春期になると、そういった話題を照れて、話してくれなくなってしまうことがあるかもしれません。それも、一つの成長でしょう。子どもとの距離感や、変化する悩みを皆さんはどうやって受け止めていきますか？今回は3兄弟を育てていく安田ふくこ(@3kyoudiary)さんの作品をご紹介します。中学三年生になる長男の体験談を漫画化した『俺は、女子ってわからない』です。どうぞご覧ください。

異性の話題が苦手なわが子

安田ふくこさんの長男ハルくんは15歳になりました。思春期真っただ中の受験生です。そこそこ充実した学校生活を送っているようですが、ハルくんには苦手なことがありました。

それは、異性についての会話です。もともと自分の気持ちを表現することが苦手でしたが、特に異性の話題は、なんと話していいのか分からなくなってしまうようです。

しかしある日、図書室で過ごしていたところに中学1年生の女の子がやってきてハルくんに話しかけます。

思春期ならではの悩み。親としてどう接する？

人と関わり気持ちを表すことが苦手なハルくんに、桃香ちゃんという後輩が話しかけてきました。どうやらハルくんに好意を抱いているらしい様子。ハルくんは連絡先を交換して、桃香ちゃんと交流を始めますが、異性の気持ちを理解できず混乱します。

どう返信すればよいのかわからず、思わず既読無視をしてしまうハルくん。そのことを桃香ちゃんに謝ろうとしますが、桃香ちゃんもなれなれしくし過ぎたことを謝ってきてくれました。そして話の流れはなぜかお互いにお菓子を作って交換することに。

チョコレートは好きだけど、お菓子作り自体は初めてのハルくん。母親である安田ふくこさんからサポートを受けながらなんとか完成させます。安田ふくこさんは、異性との交流に正解を求めすぎてとまどうハルくんを見て、「全部を分かるのは無理。まずは想像して相手を分かろうとすることが大切」と伝えます。

初々しい2人のやりとりは、ほほ笑ましいですよね。異性との接し方が分からず、なんと答えることが正解なのか混乱するハルくんもとてもかわいらしいです。思春期になると、悩みのすべてを打ちあけてくれないかもしれません。

中学生のわが子と一緒にお菓子作り。どのようなきっかけであっても、こうした何気ない作業を一緒にすると、本音を伝えあえることもあるでしょう。親子の交流の時間を大切に、有意義に使えたらいいですよね。

知りたい。その気持ちを見守り、応援すること

ハルくんは、桃香ちゃんとお菓子の公開を終え、交流も順調に一歩を踏み出します。そんな息子の様子を、母親という立場から優しく見守り続ける安田ふくこさん。

この作品は、親子としての触れ合いと、異性との交流という二軸に触れることができます。環境とともに、悩みが変わる思春期。ハルくんは、異性の気持ちが分からずにSNSのやりとりにも苦戦をします。

それでも、向き合おうとする姿はとてもすてきですよね。大事なことは、正解を考えることではなく、間違ってもいいから相手のことを知ろうとする気持ちではないでしょうか。

今後、ハルくんと桃香ちゃんの関係がどう変わっていくのかは二人次第です。親として、もどかしい瞬間もありますが、本人たちに任せて、見守るという新たな育児のステージに入っている安田ふくこさんの姿は、数年後の皆さんの支えになるはずです。