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まさか、30代の娘が「がん」だなんて…
30代の娘サクラさんが「ステージ4の子宮頸がんである」と告げられた母。この日を境に、まるで時が止まってしまったような感覚に襲われます。
一方で、どんどん病状が悪化していく娘。ついに、主治医から緩和ケア病棟への転院を言い渡されます。「もう病院はイヤ、家に帰りたい」と訴えたサクラさんでしたが、母は自宅でケアする自信を持てず、断ってしまいます。
まるで、娘を拒絶してしまったような…罪悪感に苛まれます。
病院へ行く足が遠のいてしまう…
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テレビを観ていても内容が頭に入ってこず、ご飯を食べても味がしない日々が続いていた母。次第に、病院へ行く足も遠のいてしまいます。
どんどん変わってしまう娘に会うのがこわい…。そう思い、娘のことを避け続けていました。ところが、無情にも娘・サクラさんのがんは進行していきます。
そしてとうとう、最期の瞬間が近づいてきました。
娘を拒否してしまった罪悪感から、サヨナラの言葉すらいえずにいた母。ですがそんなとき、「ちゃんとサヨナラ言おう」と諭してくれたのは、孫でした。
孫の言葉に背中を押され、やっと娘と向き合うことができました。
今まで、逃げてばかりでごめんね…
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本作では、子どもに先立たれる親の胸の内をていねいに描かれています。がんを宣告された瞬間から、時が止まってしまい、どんどん変わり果てていく娘を直視できない母の姿…。母の葛藤が伝わってきます。
自宅でのケアは、本当に勇気がいる選択だと思います。気力も体力も必要です。正直に、「自信がない」と断った母ですが、娘を拒絶してしまったように感じ、後悔に苛まれます。
とても難しい選択ですね。ですが、最後の最後に、やっと娘と向き合うことができました。娘から、たくさんの幸せをもらったこと。生まれ変わっても、また娘になってほしいこと…。とても胸をギュッと締め付けられるお話でした。
- 大崎市医師会「「第31回 市民医学講座 なぜ今「子宮頸がん」なのか~子宮頸がん予防ワクチンについて~」」(https://www.furukawa-med.or.jp/siminigaku/index31.html#:~:text=子宮頸がんは,が死亡している。,2023年9月1日最終閲覧)
- ピンクリボンうつのみや「 「マザーキラー(子宮頸がん)とは。原因となるHPVとワクチン接種のすすめ」」(https://www.pinkribbon-no-wa.jp/news/マザーキラーとは,2023年9月1日最終閲覧)