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空手は何歳から習える?
昔から習い事として人気を集める空手。体も鍛えられそうなので、できれば早めに習わせたいと思うパパママもいるでしょう。
では実際に空手道場に通わせられるのは何歳くらいからなのでしょうか。
日本空手協会、また国際空手道連盟極真会館坂本派では、「何歳から始められるか」という質問にこう答えています。
道場によって違いますが、現在は未就学児の入会を許可する道場が増えています。
入会を予定している道場へお問い合わせください。 ※1
基本的に3歳から入門できます。兄弟が道場生の場合、2.5歳位から入門する方もいらっしゃいます。但し、年中から入門可能な道場もありますので、詳しくは各道場責任者へお問い合わせ下さい。 ※2
上記の内容とふまえると、兄姉がすでに空手道場に通っていない場合は、5歳ころから始めるのが良いかもしれません。
というのも、子どもは5歳になるとほぼ大人と同じ動きができるようになるので、空手の動きにも十分についていける可能性が高いからです。
また、5歳ころは保育園や幼稚園ですでに集団生活を経験している場合があり、集団の中で人の話を聞いたり自分の考えを伝えたりするコミュニケーション能力が高まっています。
このため5歳ころからは空手の先生の指導をしっかりと聞き、実践できるようになる年齢ともいえます。習い事として空手を選びたいと思われているなら、5歳になるころが始める目安だと思いますよ。
- 厚生労働省「保育所保育指針解説」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/hoiku04/pdf/hoiku04b_0001.pdf,2021年9月28日最終閲覧)
空手の習い事で学べること
空手を習い事として選ぶと、まずは準備運動のやり方を覚えた後に、次のような練習を行います。
- 空手の基本練習
- 基本形・指定形・自由形の練習
- 組み手の練習
基本練習が終わったら「型」を学ぶのが空手練習の流れです。ただし、空手は二つの種類に分かれており、さらに流派もさまざまなので選ぶ空手教室のタイプにより学ぶことも変わるでしょう。
空手の種類
空手は主に次の2種類に分けられるので、教室を選ぶ際にはどちらの空手を学ぶのか必ず確認してから選びましょう。
- 寸止め空手:相手への接触がないため打撃は行わない
- フルコンタクト空手:相手への直接的な接触打撃を行う
どちらを選ぶかにより、子どもが体験する空手の内容は大きく変わりますよね。直接的な打撃を与えたり受けたりしても良いか、子どもへの適性も考慮しながらよく考えてみてください。
流派により学べる技術・知識は変わる
空手にはさまざまな流派があり、所属人数が多く4大流派と呼ばれるのは「松涛館流」「剛柔流」「糸東流」「和道流」です。空手に関する考え方や動きは流派により異なるので、指導法も学べることも変わるはず。
流派ごとの違いを調べて、どのようなことが学べるか確認してから空手教室を選べると理想的ですね。
- 松濤明武会「空手の流派とは?~4大流派についての紹介〜」(https://meibukai-shoto.com/2020/11/17/空手の流派とは?/,2021年9月28日最終閲覧)
空手を習うメリット
それでは次に、空手を習い事とするとどのようなメリットが得られるのか、空手の効果について見ていきましょう。
- 身体能力が向上する
- 自分自身の身を守れるようになる
- 正しい作法と協調性が学べる
- 強い精神力が養われる
- 集中力が高まる
- 子どもが自信を得られる
空手はスポーツの中でも、特に体幹を鍛える効果が高いとされています。筋力をつけて空手の技術を学べば、自分の身は自分で守れるようになるはず。習い事として空手を選ぶ女の子が多いのも、護身術を身につけられるメリットがあるからです。
また、規律を守りながら集団で練習をする空手は、作法や協調性を学ぶためにも最適な習い事。その環境の中で心と体の鍛錬を行うことで、身体能力だけでなく強い精神力と集中力が養われることもメリットです。
また、鍛錬を重ねれば帯の色が変わるため、自分自身の努力の結果が見えやすく子どもに自信を与えてあげられるスポーツでもあります。空手は男の子だけでなく、女の子にもさまざまなメリットが期待できる習い事なのですね。
- 空手道誠空会「こんなにある!空手を習うメリット6つを紹介」(https://www.tanoshiikarate2019.com/column/337,2021年9月28日最終閲覧)
- 公益社団法人 日本空手協会「よくある質問」(https://www.jka.or.jp/qa-karate/,2021年9月28日最終閲覧)
空手を習う際の注意点
空手には習い事としてさまざまなメリットがありますが、習う際にはケガをする危険性があることを覚えておいてください。空手に限らずどのような習い事でも同じですが、スポーツをする以上は女の子でも男の子でもケガをする可能性はゼロではありません。
また、当然ではありますが習うためにはコストがかかります。他の習い事と比べると準備しなければならない道具は少なめですが、教室への月謝に加えて道着購入費などが必要です。習い事の空手にどのくらいの費用がかかるのかは、次の項目で解説しますね。
空手を習う際にかかる費用
「子どもを空手教室に通わせたい」と思ったときに、パパママはやはり習い事の費用が気になることでしょう。空手教室に通うためにかかる費用の目安をまとめましたので、まずは一覧で紹介します。
年ごとにかかる費用
- 入会金:5,000~10,000円
- 選手登録費:1,000~4,000円
- 年会費:5,000~10,000円
- 保険料:1,000円
月ごとにかかる費用
- 月謝:3,000~8,000円
定期的にかかる費用
- 試合参加費:4,000~6,000円
- 昇給試験費:10,000円
道具類購入にかかる費用
- 道着購入費:10,000円
- サポーター購入費:5,000円
- ヘッドガード:12,000円
空手教室にかかる習い事費用は流派や教室により変わります。中には年会費や入会金が不要であったり、ヘッドガードをレンタルしてもらえたりする教室も。ただし、月謝・保険料・道着購入費はどこの教室に通うとしても必要となるので、あらかじめどのくらいの予算がかかるのか計算してから教室探しを始めましょう。
- 公益社団法人 日本空手協会「よくある質問」(https://www.jka.or.jp/qa-karate/,2021年9月28日最終閲覧)
子どもの空手に関する先輩ママの体験談
男の子だけでなく女の子にも人気の習い事である空手。ママリに寄せられた投稿の中にも、子どもが空手を習っているというコメントはたくさん見られました。
実際に子どもに空手を習わせている先輩ママたちは、習い事として空手を選んだことについてどのように感じているのでしょうか?
(中略)
小柄で同年代の子にちょっと押されてないていたような息子でしたがやられる事に対して強くなり、
パンチやキック力もかなり強くなりました
複数の先輩ママが「空手を習わせてよかった」と思っているようですね。
空手を習い始めてから子どもが強くなった、礼儀作法がしっかりとできるようになったという声が多く見られました。中には「空手を習うと乱暴になるのでは…」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、人に優しくすることも学べるので、反対に思いやりの心を持てるようになるはずです。
空手は技術を学んだり身体能力を高めるだけでなく、人としての在り方を小さな子どもにも教えてくれる優れた習い事と言えそうですね。
空手は人間力を高められる習い事
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空手を習うと身体能力・精神力向上、礼儀作法の習得、集中力アップなどさまざまなメリットが期待できて、さらに護身術も習得できるので女の子にもおすすめの習い事です。
習い事なので費用はかかりますが、空手のように子どもの人間力を高めてくれるスポーツは多くありません。精神力や礼儀作法も身につけてほしいと願っているなら、ぜひ子どもが小さなころから空手を習わせてみてくださいね。