なぜ?きょうだいげんかが起こる原因
きょうだいげんかは、性別に関係なく2人以上子どもがいればどの家庭でも起こる可能性があります。では、どのような理由でけんかにつながるのでしょうか?
- 一緒に遊んでいるときの方向性の違い
- 一緒に遊びたいのにどちらかが拒否する
- 悪ふざけが過ぎて相手を怒らせる
- ゲームの勝ち負け
- おもちゃやお菓子の取り合い
- 置き場所や座る場所の取り合い
- ママ・パパの取り合い
「僕が先だった!」「なんで勝手に使うの!」など、ちょっとしたことでもすぐにけんかが始まります。きょうだいは一緒にいる時間が長く、距離が近いこともけんかにつながる大きな要因といえます。
きょうだいげんかは止める?見守る?
毎日のように起こるきょうだいげんか。大きな声で言い合う姿を見ていると、うんざりしてしまいますよね。そんなときは「声をかける基準」を決めておきましょう。
保育士として私が考えている基準になるのは、以下のようなポイントです。
手を出したら止める
「これだけは許さない」というポイントは、家庭によってそれぞれかと思います。たたく、物を投げるなど、明確なラインを決めて声をかけるようにすれば、関わり方に一貫性を持てます。
そのほか「この言葉は言わない」など、本当にダメなことを真剣に伝えておくことで、けんかの加減ができるようになるかもしれません。
いつも通りのけんかなら見守る
内容がいつもと同じ、子どもの怒り具合がいつもと同じなのであれば、どうなるのか様子を見ましょう。仲介に入り、親が「どちらが悪いか」ジャッジするのはNG。子どもが納得できず、後にも大きな不満が残る可能性があります。
いつのまにか解決する可能性もあるため、見守ることも大切です。
話が平行線なら距離を置く
長時間けんかが終わらず話が平行線のときは、子ども同士が距離を置けるよう介入してあげましょう。それぞれの思いを聞いて、どちらの思いにも共感するのがポイントです。
そのあとは、子ども自身が落ち着いて考えられるよう、物理的な距離を設けると良いでしょう。
きょうだいげんかには学びもある、ブレない基準を
子どもたちは、けんかのなかで「たたかれたら痛い」「こうされると嫌な気持ちになる」ということを学びます。手加減や我慢を繰り返しながら「じゃあこうするのはどう?」と、けんかにつながらない提案ができるようになることも。
第三者として見守っていると、つい「先にした〇〇が悪い」などとジャッジしたくなりますよね。しかし、そうすればモヤモヤが残るだけでなく、子どもが学ぶ機会を奪ってしまうかもしれません。
親として声掛けをしたり介入をしたりするブレない基準を作り、できるだけ子ども自身が解決できるように見守りましょう。