©︎mochi_mikan_0123
日中、思った以上に体を休める時間が取れなかった持田さんは、入院3日目の夜にして疲労がピークになっていました。少しでも睡眠時間を確保したいと思い、授乳時の母乳マッサージを自己判断で1回お休みすることに。
しかし、その次の授乳でおっぱいは張って固くなり、さらに助産師さんにも「自己判断でパスするのはダメ!」と叱責されてしまいます。
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少しでも体を休めたかった持田さんですが、確保した30分では思うように体を労わることができませんでした。さらに、母乳マッサージをパスしたことで胸がとても張っていたくなり、この痛みがつらい気持ちに拍車をかけます。
その上、マッサージをパスしたことで助産師さんからも叱責され、落ち込む持田さん。医療従事者として、助産師さんが持田さんに伝えた内容は正しい情報だと思いますが、そこまでして休む時間を確保したいと願った持田さんの気持ちにも、少し寄り添ってもらえたら…とも感じました。
産後は頑張りすぎず、周囲に頼りましょう
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本作は、著者・もちみかんさんの産後入院に関する体験談が描かれています。男の子を出産した主人公・持田さんは、産後の体の変化や母親になることへの葛藤、そして慣れない赤ちゃんのお世話など、不安でいっぱいな中毎日泣いていたといいます。しかし、入院中の経験を通じ、退院後には「孤独じゃない」と救われた気持ちになりました。
産後の入院生活は「孤独・先が見えない・睡眠不足」という地獄の5日間だったと、持田さんは後に振り返ります。メンタルが弱っているときは、新生児室にわが子を見に行きたいという気持ちにすらなれなかったという持田さん。
入院中は、他人と比べたり、世間体を気にしたりと、持田さんの気持ちは沈みがちに。そんな中で力になったのは、助産師さんの励ましやアドバイスでした。周囲の人たちからの寄り添いもあり、日を追うごとに母としてできることが増えるうれしさも感じるようになっていきます。
初めての出産では不安にならない人はいないはず。痛みやつらさを抱え込まず、家族や助産師さんに相談することはとても大切です。持田さんの場合、夫や実母、義母と支えてくれる家族がいたことは本当に心強かったと思います。
持田さんが入院生活で体験したことを描いたこの作品は、これから出産に臨む方の励みになるはず。出産に対する前向きな気持ちを得られる作品です。