©ママリ
👉【1話から読む】新1年生になった娘は登校拒否児なりかけだった
ユイの隣、教室の床が私の指定席。居心地の悪い特等席で授業を聞くふりをしながら、私は常に"その瞬間"を待っていた。娘が課題に没頭し、先生と目が合った時が作戦開始の合図。教室をそっと抜け出す日々。感じるのは解放感よりも強い罪悪感。会社に遅刻の連絡を入れるたび、私の心はすり減っていった。
©ママリ
©ママリ
©ママリ
©ママリ
©ママリ
©ママリ
ユイの横で授業を聞く母。母にも、もちろん仕事があります。教室をうまく抜け出すには子どもが気づかないうちにそっと抜け出すしかない毎日。この生活はいったいいつまで続くのか…?見えないゴールにただただ精神が削れていくのでした。
👉【次話を読む】誰にも話しかけられないわが子、帰宅後の連絡袋に入っていたもの
周りに助けられながら成長していく母娘
©ママリ
©ママリ
本作では、主人公である母と、新しい環境への適応が極端に苦手な娘・ユイの関係性が描かれています。小学校入学を機に始まったユイの激しい登校しぶりに対し、初めは「母親だから」と一人で抱え込み、娘を教室まで毎日付き添う中で、母親は疲弊し、自己嫌悪に陥っていきました。
「なぜうちの子だけ…」と出口のない悩みを抱えていた母でしたが、上司からのふとした一言をきっかけに、「学校や周りを頼る」という新たな視点を得ます。そこから、メンタルケアの先生という強力な協力者を得て、二人三脚での困難なミッションが始動。
さらに、保護者会でのカミングアウトを機に、クラスメイトや他の保護者たちからの温かいサポートという「優しい波紋」も広がっていきました。母親が周囲を信頼し、少しずつ対応を変えていく中で、ユイもまた先生との対話を通じて心を開き、自らの力を育んでいきます。
子どもの登校しぶりに直面した親のリアルな葛藤、周囲を頼ることの大切さ、そして子どもの力を信じて待つことの意味を深く問いかける物語です。
👉【1話から読む】新1年生になった娘は登校拒否児なりかけだった