Ⓒママリ
🔴【第1話から読む】夫のスマホに隠された地獄 「風邪で寝る」日に女と密会…10年間の裏切りが暴かれた夜
夫の不倫を突き止めた千佳は、ついに祐大と向き合い、10年以上にわたる関係を終わらせるよう迫ります。長期単身赴任から戻った祐大は、妻の目の前で不倫相手に電話をかけ、関係を断ち切ることに。あっけなく終わったその瞬間に、千佳の胸には安堵と同時に、深い虚しさが残ります。
10年の裏切りが、電話一本で終わった日
お正月、単身赴任から完全に帰宅した祐大。彼は、私の目の前で不倫相手の亜由美に直接電話をかけ、あらためて関係を切ることを言い渡しました。亜由美も、特に抵抗することなく、あっさりと関係を終わらせたようでした。
10年以上続いた残酷な関係が、あまりにもあっけなく終わったことに、私はどこか虚しさを感じました。本当に「するだけ」の関係だったのか、と。
GPSとLINE監視から始まった、“再構築”という名の試練
祐大は、その日以来、私の前で何度も頭を下げ、謝罪の言葉を繰り返しました。そして、二度と同じ過ちを繰り返さないと誓い、私にいくつかの具体的な約束をしました。
まず、「GPSの位置情報共有アプリを常時稼働させること」彼の現在地は、いつでも私のスマホで確認できます。そして、私が望む時にいつでも彼の携帯をチェックできるよう「LINEの抜き打ち確認を許可すること」これは、壊れてしまった信頼を取り戻すための、夫婦間の透明化の始まりでした。彼のスマホを覗くたびに、私の心はざわめきますが、これも再構築のためと、自分に言い聞かせています。
不倫相手の女は40歳だそうで、相手にも旦那がいるというのです。祐大が私と出会う前に知り合って、その時、祐大が女にお金を借りたことがあり、それを返済するための付き合いが、なぜか肉体関係になったと……。
今日もわけもなく、子どもの送迎を終わらせた車の中で泣いてしまいました。この事実がずーっと頭から離れないんです。こんな旦那でも、すぐに嫌いになれるわけでもないですしね。彼は、自分で「病気だ」と言っていました。
亜由美と切れてからの祐大は家族に尽くす様子で「少しは反省してくれたのかも」と思うようになりました。でも、一度壊れた信頼は、そう簡単に元には戻りません。彼の行動を、一つ一つ、注意深く見守る日々が続いています。
夫婦生活は、ゆっくりと、しかし確実に再構築の道を歩み始めています。以前のように心からの笑顔を交わせるようになるには、まだ時間がかかるかもしれません。それに、彼の不倫を「許す」ことは、きっと一生できないでしょう。でも、子どもたちのために、そして私たち自身の未来のために、前向きに進むしかないのです。
あとがき:信頼できなくても、前に進む…再構築を選んだ妻
夫の長期単身赴任中の不倫を突き止めた千佳は、怒りや悲しみの中で立ち止まらず、冷静に一つずつ証拠を積み上げ、夫と対峙しました。逃げもせず、ごまかしもせず、千佳はただ真実と向き合ったのです。
10年もの不貞の末路は、あまりに無惨で、あまりに淡々と終わりを迎えました。信頼は壊れ、愛は傷つきましたが、それでも彼女は再構築の道を選びました。それは、簡単に「許した」わけではありません。母として、女性として、人として、強くあるために選んだ前に進むという決断でした。
彼女の決断が正解かどうかは、まだわかりません。けれど、壊れたものと向き合いながらも歩き出した千佳の姿は、確かに未来へと向かっています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










