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育児休業明け、職場に復帰することになった主人公・葉月。好きな職場に復帰することを前向きに考えていた葉月ですが、たった1人だけ、職場には“要注意人物”がいます。それは、先輩パートの「加藤さん」でした。
好きな職場×お局さん
「今日のシフト、被りか…」そう思ってしまう人が、あなたの職場には居ませんか?残念なことに、私には居ます。
橋本葉月(はしもとはづき)、今年で30歳になる1児の母です。約1年の育児による休業を終え、パートで働いていた職場に再び復帰する事になりました。仕事自体は楽しくて、育児と両立して働ける環境なのでとても助かっています。…ただ1つ、あの人が居ることを除いては。
私がその職場に勤めることになったのは3年程前。お菓子作りが得意で大好きだった私は、夫との結婚を機に事務職を辞め、念願だったケーキ屋さんに勤めることに。当時の私は、ショーケースに並ぶ、宝石のようにキラキラしたスイーツを眺めながら働けることにとても心が踊っていました。
「橋本さん、これからはこちらの加藤さんが色々教えてくれるので、分からないことがあったら彼女に聞いてくださいね」
「は、はい!はじめまして、加藤さん。橋本です!宜しくお願いします!」
「はい。お願いします」
第一印象は、正直「性格がキツそうな雰囲気の人」でした。店長との温度差に少し戸惑いはしたものの、多少口調が強く聞こえるのも勝手な印象からだから良くないなと、自己暗示していました。
病める新人指導
でもその時の印象は、全く間違っていませんでした。新人指導は基本、その加藤さんが担当しているのですが、とにかくコミュニケーションもなしに、できていないことを指摘してくるのです。
新人指導NG台詞トップ5に入る、「何してんの?」「前も言ったよね?」「もっと考えて行動して」「出来ないの?」「もういいです、私がやります」は毎度コンプリート…。新人の時からこんな怖い人が居たら、必ず心は折れると思います。
人員不足だったのも、加藤さんがキツくなる原因の1つだったのかもしれません。1度のミスも許さずに高圧的な態度で説教をされる。この令和の時代に、こんな人が居るんだなと頭が痛くなりました。
「橋本さん」
「はい!」
「これ出したの、あなた?」
「あ、はい。もう無くなりそうだったので」
「誰に場所聞いたの?」
「社員さんに…」
「はぁ。教えてないこと勝手にやらなくていい。教えてることを先にやってくれる?」
「あ、はい…。すみません」
―—――
「橋本さん」
「はい!」
「今の、予約の電話?」
「はい」
「何で笑う必要あったの?」
「あの、常連のお客様からで…」
「関係ないかな。へらへら電話対応しないでもらえる?」
「す、すみません…」
この頃の私は、1日に何回「すみません」と言っていたのか、考え始めると悲しくなって涙が出そうになります。私の行動1つ1つを監視されているような、どう揚げ足を取ってやろうかと見定めているような、こういう指導が続くと悪い思考にしか考えが働かず、委縮してしまう毎日でした。言い方が少しでも違えば、同じ内容でも受け止め方が全然違うはずなのに…。
加藤さんの声で「橋本さん」と言われると、勝手に肩が強張ってしまうくらい、自分にとって加藤さんは恐怖を感じる存在になってしまっていたんです。好きなことが仕事になって楽しいはずなのに、職場に行く足取りは日に日に重くなっていきました。
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あとがき:職場で心を削られる、理不尽な叱責
本作品は、ママリユーザーさんの体験談から再編成した作品です。ストーリーのメインである葉月さんは、新人の頃からお局パート主である加藤さんの態度に傷つき、とても悩んでいました。
新人だった葉月さんに対して、加藤さんからの理不尽で執拗な叱責が続きます。相手を思っての指導はありがたいものですが、加藤さんの指導は単なる揚げ足取りに見えてしまいます。こうした関わり合いでは精神的に疲れてしまいますよね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










