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🔴【第1話から読む】【悲報】お局は令和になっても君臨する…ケーキ店にいた鬼指導オバサン|お局さん、今は令和です
育児休業明けから更にエスカレートしていく「加藤さん」のお局っぷり。そんな中でもなんとかやって来れたのは、後輩で社員として入って来たえみちゃんの存在。彼女のような若い人が増えてくれたらいいな、と、心から願う葉月。
育児休業を経て復帰すると、進化を遂げていたお局さん
重い気持ちを引きづりながら過ごした新人期間を経て、ようやく自分らしく働けるようになった頃には、加藤さんと一緒に働く時間もそう多くはなくなっていました。たまにシフトが被ると「今日、被りか…」と憂鬱になりながら1日を過ごすこともありましたが、それくらいならと、なんとか我慢をして過ごしていました。
そうして数年が経ち、私は娘の出産を機に1年程の育児休業を取得し、再び職場に復帰しました。久々に職場に行くと、例の加藤さんの態度は更にひどい進化を遂げていたんです。
お局さんは回りくどい
「橋本さん」
朝礼での復帰挨拶も早々に、久々の仕事に取り掛かろうとしている私を、加藤さんが呼び止めました。その声、そのトーン。嫌な思い出が一気にフラッシュバックしてしまう感覚を、今でもハッキリ覚えています。何を言われるんだろう、何かしたっけな…。自分の行動を走馬灯のようにめぐらせ、返事をするのにひと呼吸おいてしまいました。
「……はい」
振り返って返事をすると、加藤さんは真顔で首を傾け、“気に入らない”と言わんばかりのオーラで私を見ていました。
「大変なのはあなただけじゃないから。働くなら、ちゃんとしてくださいね?」
「は、はい…」
何を言いたいのか理解しきれず、探りながらの返事になってしまった私が更に気に入らなかったのか、加藤さんは去り際に何やらブツブツと呟いていました。けれど、こういう人の思考は私には分からないので、その時は深く考えずに仕事へ戻りました。
恐らく、体調管理やらスケジュール管理やらをきちんとしてください、ということが伝えたかったのだろうと思います。後にこの言葉で、あれだけの態度を取られるなんて思いもしませんでしたが…。
天使のおかげ
「葉月さん、お久しぶりです!ご体調大丈夫ですか?!」
「えみちゃん!ありがとう~、大丈夫よ~!」
「娘さんめっちゃかわいいですね!お子さんの写真とか動画見せてだなんて、お休み中も連絡してすみませんでした!」
「全然!むしろ嬉しいから!」
彼女は中井えみちゃん。私が育休に入る少し前に社員として入って来た、28歳の女の子。加藤さんのモラハラは正直とてもキツイけれど、それを感じているのは私だけではないのが、本当に救いでした。彼女が居てくれるから、また今の職場に復帰しようと思えた部分も大きいです。凄くまっすぐで、自分の意見を上手に伝えられる子。加藤さんのことで落ち込んでいた私に、1番寄り添ってくれたのも彼女です。
職場での経歴は圧倒的に加藤さんの方が長いですが、仕事の回し方や人への伝え方、気遣いの配慮の仕方などを見ていると、えみちゃんの方が効率もよく職場の雰囲気が明るくなっていると感じます。大事なのは生きている年数でも、働いている年数でもなく、いかに自分がそこで役に立てるかを考えて行動できる人なんだなと、彼女から学んでいる日々です。
若くて仕事もできるのに全く奢らない、えみちゃんみたいな若い子がどんどん増えてくれると素敵だなと思います。「ゆとり世代は…」なんて日々愚痴を言っている、加藤さんのような人の言葉なんて、気にしないままで。
🔴【続きを読む】子の看病による休み明け、お局に声をかけたら→「ねえ…」ひどい態度にイライラ|お局さん、今は令和です
あとがき:「誰と働くか」で大きく変わる、職場での気の持ちよう
本作品は、ママリユーザーさんの体験談から再編成した作品です。ストーリーのメインである葉月さんは、新人の頃からお局パート主である加藤さんの態度に傷つき、とても悩んでいました。
育児休暇を経て再び葉月さんが職場に復帰してからも、より一層酷くなるお局パート主の態度。大人な葉月さんはなんとか我慢をして過ごしてきましたが、ストレスが大きいことが伝わります。
一方、年下の社員・えみちゃんとはとても良い関係性を築けている様子の葉月さん。こうした心を許せる人がいてくれると、職場での気分も穏やかになれますよね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










