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寂しいおばちゃんにはなりたくない。子なし女性の苦しい胸の内
主人公のみかこはアラフォーの女性。子どもを産んでから自分が「おばちゃん」と呼ばれる機会も出てきました。ただ、みかこの場合、子どもからおばちゃんと呼ばれるのは平気でも、自分と年齢の変わらない人や、目上の人からおばちゃんと呼ばれると何だかモヤモヤしてしまいます。
こうした話を友人のはるみや、はるみから紹介されたちょっと年上の女性陣に話すと、自分がかつて「おばちゃん」という存在を蔑んでいたことに気づかされます。ただ、その後、「立派なおばちゃんになんてそうそうなれない」という言葉を聞き、「しっかりと自分を持って」年齢を重ね立派なおばちゃんになるのは簡単ではないと気づきます。
そうした話の中で、子どもを持つみかこと、子どもを持たないはるみの間に、「おばちゃん」に対する別々の視点があると分かるのですが…。
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みかこは社会の中で「働くママ」としての立ち位置を築きつつあります。一方ではるみは自分が希望したわけでなくとも、「子を持たない働く女性」として今を生きています。みかこはみかこで、社会の中での位置づけに窮屈さを感じることがあるようですが、はるみもみかことは別の悩みをかかえて「社会の中での居場所」のなさに悩んでいました。
結婚・出産・育児・1人で生きること…女性はライフステージが変わるたびに、社会からラベリングをされることがありますね。ラベリングにつらさを感じることもありますが、ラベルがつくことで「自分の立ち位置」を確認できる場合もあるでしょう。
こうした感覚があるからこそ、はるみのような生き方をする人は「社会において自分の立ち位置がない」と感じるのかもしれません。どんな生き方をしてもそれぞれがその人の幸せを尊重できるような、そんな社会の空気を醸成していきたいですね。










