VERYが方向転換!ママ編集長が目指す新しいテーマとは?
2015年で創刊20周年を迎えるファッション誌VERY(ヴェリィ)。「雑誌不況」と呼ばれる現在でも、子育て中のママを中心に月35万部も売れているといいます。
そんなVERYが最新号で大きな方向転換を見せ、話題になっています。
最新号の表紙には「今月は、頑張らないVERY」というキャッチコピー。実はこれ、すごいことなんです!
おしゃれで完璧!「イケてるママ」しか登場しなかったVERY
自宅でサロンを開業するセレブママの「サロネーゼ」、“○○ちゃんママ”という肩書がついた「ママ名刺」、ルックスが良いのはもちろんのこと仕事や家事・育児も完璧にこなす「イケダン(=イケてる旦那)」。
これらは全て、VERYが広めた言葉だと言われています。
今までのVERYは、ハイセンスな服を着こなして子育ても趣味もおしゃれにこなす、イケてるママをプッシュしてきました。
しかしここにきて、「みんなが憧れるママ」から「頑張らないママ」へ雑誌のコンセプトを変えようとしているといいます。
ママ編集長が提案したのは「頑張らないスタイル」
大胆な方向転換を決めたのは、育休から復帰したばかりのママ編集長、今尾朝子さんでした。
専業主婦を中心に人気を集めてきたVERYですが、今や読者の過半数が働く女性。ママたちは皆とても頑張っていて、「VERYの世界が眩し過ぎて疲れてしまう」という声もあったそうです。
今尾さん自身もママになり、おしゃれで、いつでも笑顔で、良き妻、良き母…そうありたいと必死なママたちを見るうちに、「そこまで頑張らなくても大丈夫」と伝えたくなったといいます。
「頑張りすぎない」が現在ママのキーワードに♡
ひと昔前はブランドものなどのステータスが重視されましたが、今は無理して高いものを買わなくてもおしゃれを楽しめる時代。
見栄をはっておしゃれするよりも、いかに家族と一緒に心地よい時間を過ごすかということに関心が向き始めているのかもしれません。
30代向け女性ファッション誌の中で最も売れているVERYが「肩肘張らないスタイル」へ方向転換を図ったことは、当然の流れだったのかもしれません。