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友人の子に「あーこっちのタイプか」失礼発言を「ごめんごめん」で済ます人|ごめんで済むと思っている友人

長男・たつきとの幸せな日々を送るまりえ。しかし、その日常に影を落とすのは、幼馴染のさちこの存在だった。どんなに心ない言葉を浴びせても、最後は「ごめん」で片づけようとする。夫と笑い話にしてやり過ごしてきたものの、その「ごめん」が通じなくなる日は、刻一刻と近づいていた。『ごめんで済むと思っている友人』第2話をごらんください。

©ママリ

🔴【第1話から読む】「センス悪ない?」→「ごめんごめん!」謝れば何を言っても許される?|ごめんで済むと思っている友人

さちこは、生まれたばかりのたつきを「宇宙人タイプ」とからかい、まりえのおそろいコーデには「相当変」と言い放つ。さらに夫・ゆうすけの提案で「パパのセンス」と返すと、「お金ない人が頑張ってる感」と挑発。まりえは怒りをこらえて大人の対応をするが、その無神経さには呆れるばかりだった。

わが子をディスる友人

赤ちゃん 生まれたて PIXTA

たつきが生まれてすぐ、さちこからLINEが届いた。

「生まれたばっかりの写真見せてー!」

嬉しくて、私はたつきの写真を何枚も送った。ところが返ってきた言葉に、思わずスマホを持つ手が止まる。

「あー。こっちのタイプか〜。宇宙人タイプね」

……え? 確かに、生まれたての赤ちゃんは顔がむくんでいて、線がはっきりしない。だから「宇宙人」に見えることもあるのは分かる。
でも、わざわざ本人に言う?

さらに追い打ちをかけるように、こんなメッセージが続いた。

「将来心配かも? あ! ごめんごめん! なんもない! 子育て頑張って〜!」

いやいや。「なんもない」って…今、言ったよね?
怒りを飲み込み、私はただ「ありがとう〜!」とだけ返した。

夫・ゆうすけに見せると、「この人、ほんとすごいな…」と苦笑していた。

夫の悪ノリにまんまと引っかかる友人

ペアルック PIXTA

数か月後。私とたつきのおそろいコーデをインスタに載せたところ、またさちこからLINEが来た。

「なあ〜、仲良いから言うけどさ、相当変やで〜」

「相当変」って、そんな言い方ある?

「それって、わざわざ買ったん? もらったん?」

もう、本当にこの人とはどういう会話をすればいいんだろう。私はすぐに夫にスマホを見せた。

「またさちこが、たつきと私のお揃いコーデにケチつけてきた…」

ゆうすけは、私のスマホを覗き込むと、面白そうにニヤニヤしている。

「これさ、俺が買ったって言ってみてよ」
「え? なんで?」
「いや、さちこの反応が見たいから。どうせ『パパのセンスだね』って言うに決まってる」
「でも、それって火に油を注ぐだけじゃない?」
「いや、違うって。俺が買ったって言ったら、さちこもそれ以上は言えないだろ。それに、俺も少しイラっとするけど、エンタメだと思えば楽しいじゃん。俺もさちこと戦ってみたい」

ゆうすけの悪ノリに、私は少し呆れながらも、面白そうだったので夫の提案に乗ることにした。

「パパが買おうって言い出してみんなで決めた〜」

そう返信すると、案の定、すぐにさちこから返事がきた。

「あー。良かった〜 パパのセンスね! 引きかけたわ〜笑 お金ない人が頑張ってる感 笑」

やっぱり、私のせいじゃなくて、夫のせいにするんだ。そして、そこにお金の話まで絡めてくるなんて、本当にデリカシーがない。

イラッとすることが増え始める

スマホ 怒り PIXTA

「どう? 言われた通りになっただろ?」
「なったけどさ、なんかもう、何も言えない…」

ゆうすけは笑っているが、私はさすがにイラっとした。でも、ここでイライラを爆発させても、時間が無駄になるだけだ。私はぐっとこらえて、大人な対応をすることにした。

「私もこれいいなって思ったからお気に入りやで〜! たかこの家族と一緒に遊んだときにみんなで買ったから家族4人おそろいやで〜!」

私たちが、おそろコーデを、たかこの家族と一緒に買ったという事実を伝えた。すると、さちこからの返信は、一瞬だけ止まった。

「うん、そうだね! かわいいね! 本人たちが良いなら! ごめんごめん!笑」

やっぱり最後は「ごめんごめん!笑」か。もう、このやり取りにこれ以上付き合うのは時間の無駄だ。私は適当なスタンプを送って、会話を終わらせた。

「あの人、本当に『ごめん』って言えば何でも許されると思ってるんだね…」

ゆうすけは、私の頭をポンポンと叩きながら、「まあ、気にすんなよ。たつき、めちゃくちゃかわいいからさ」と笑ってくれた。

🔴【続きを読む】エスカレートする「ごめん」

【全話読む】
ごめんで済むと思っている友人

あとがき:どこまでが冗談?

生まれたばかりの赤ちゃんを「宇宙人タイプ」と呼んだり、親子のおそろいコーデに「相当変」と言い放ったり。さちこの無神経さには、本当に驚かされます。

悪気がないのかもしれません。でも、言われた側はたまったものではないですよね。そんな中でも、夫・ゆうすけが“エンタメ感覚”で受け流してくれることで、まりえはなんとかバランスを取っています。

けれど…このやり取りが続けば、まりえの忍耐力もいつまで持つのでしょうか。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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