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さちこは、たつきの顔の変化やまりえのバッグにまで口を出し、「ごめん」で済ませる無神経さを加速させていく。まりえは夫と相談し、既読スルーを選ぶが、次第にその心ない言葉に限界を感じ始めていた。
6か月のわが子に「いじった?」
たつきが生後6か月を迎え、私たちはハーフバースデーの記念写真を撮った。親バカかもしれないけれど、最高の思い出。インスタに投稿すると、すぐにさちこからLINEが届いた。
「あれ? たつきくんってそんな顔してた?」
また始まった、と私はため息をついた。
たつきは生まれてから奥二重だったけれど、最近二重の線がくっきりしてきただけ。
「この年でいじった? マッサージ頑張ったん?」
「マシなってるやん笑 あ、ごめん! おめでとう!笑 おつかれ!!」
…「いじった?」って何その言い方。
せっかくのハーフバースデーなのに、どうしてこんなことを言うの?
私はスマホを持って、隣にいたゆうすけに画面を見せた。
エスカレートするディスりにうんざり
「ねぇ、またさちこからきたんだけど…」
「うわ…」
ゆうすけが画面をのぞき込み、表情を曇らせる。
「ひどくない? せっかくのお祝いなのに」
「うん、さすがにひどいな。もう返信しなくていいんじゃないか? 時間の無駄だよ」
その言葉に、私は深く頷いた。
そうだ。この人に何を言っても無駄。どうせ「ごめん!」で終わらせるだけ。
私は既読にして、そのままスマホをテーブルに置いた。
「相当きもい」この言葉で限界を感じる
それから数週間後、私たちは久しぶりに家族で公園に出かけた。たまたま朝から出かけていたので、ブランドのバッグを持っていた。
と言っても、ゆうすけがなんでもない日に思いつきでプレゼントしてくれた、高級すぎるわけでもなく、普段使いしていた大切なもの。
夫とたつきが遊んでいる様子をベンチから眺めていると、またさちこからLINE。
「公園にそのかばん大丈夫?」
写真に写り込んでいたバッグを、わざわざ指摘してきたのだ。
「汚れへんやろ〜。大事な時だけ使ってたらもったいないから、普段使いする!って決めた!」
そう返信すると、すぐに返ってきたのは、
「それ相当きもいで?笑 なんか逆にダサすぎん? 頑張ってます!感やばい笑 あ、ごめん、それ旦那さんからのプレゼントか!笑」
「それ相当きもいで?」
その言葉が、頭の中で何度もリフレインする。今までも散々言われてきたけれど…今回はもう限界かもしれない。
今までは、イラっとしてもゆうすけに話し、笑い飛ばすことでやり過ごしてきた。
でも彼女の言葉は、どんどんエスカレートしている。これは冗談? それとも本気?
「ごめん」と言えば、何を言っても許される。彼女にとってはギャグかもしれない。でも、言われる側の気持ちなんて、これっぽっちも考えていない。
私は思った。もうこれ以上、さちこと付き合うのは無理かもしれない。
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あとがき:忍耐の限界
お祝いの場面にまで及んだ、さちこの容赦ない「イジり」。今回はたつきの顔にまで触れ、さらにはまりえのバッグまで批判。結局は「ごめん」で済ませようとする態度も変わりません。
夫と相談して“既読スルー”を選んだのは賢明な判断でしたが、その後も続く心ない言葉の数々に、まりえの心は限界に近づいています。「もう無理かもしれない」その思いが、やがて意外な方向へとつながっていくのです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










