1. トップ
  2. トレンド・イベント
  3. ブログ・SNS
  4. 夫の二度の裏切りに妻は崩壊寸前…どん底で響いた「母の言葉」|詐欺られ夫に悩んだ話#4

夫の二度の裏切りに妻は崩壊寸前…どん底で響いた「母の言葉」|詐欺られ夫に悩んだ話#4

おだやかで幸せだった家族の日常は、ある日突然、見えない亀裂から崩れ始めました。主人公・美咲にとって、夫の雄太は優しく、息子の颯太を心から愛する、真面目な人でした。家族のために夜遅くまで働く彼の姿を、美咲は誇りに思っていました。しかし、その信頼は、雄太の不可解な行動と、スマートフォンの画面に映し出された裏切りの証拠によって、あっけなく打ち砕かれてしまうのです。『詐欺られ夫に悩んだ話』第4話をごらんください。

PIXTA

🔴【1話から読む】優しかった夫に何が…?「バイトがなくなった」報告の裏に隠された“家族崩壊のサイン”

怒りや悲しみ、失望といった感情が心の中で渦をまいていた。このどうしようもない気持ちを、自分一人で抱えきることができなくなった美咲は、母に電話をかけ…。

行き場のない気持ち

電話 泣く PIXTA

雄太から、「お金をだまし取られた」と聞いた日、私は一人で泣いた。

夫への深い失望…2度も裏切られたくやしさ、そして、何もできない自分自身に対する情けなさ。

それまで「やり直そう」と、必死に自分をふるい立たせていた気持ちは、どこかに吹き飛んでしまった。

この、行き場のない気持ちをどうすることもできず、母に電話をした。

「もしもし、お母さん…」

ふるえる声に、母はすぐに異変を察してくれた。

「どうしたの?何かあったの?」

電話口から聞こえる母のおだやかな声に、私の心の糸はぷつんと切れた。私はせきを切ったように、これまでのことをすべて話した。

雄太が「出会い系」で女性と会おうとしていたこと…。そして、「ママ活詐欺」にあったこと。雄太の言葉のひとつひとつを、涙ながらに語った。

母は私の話をだまって聞いてくれた…。それから、ただひと言、「そうだったの…大変だったね」と声をかけてくれた。

私はそれまでの張り詰めていた緊張が解け、声を上げて泣き続けた。

自分自身の人生を守るために

就職 PIXTA

一通り泣き終え、少し落ち着いたのを見計らって、母は静かに言った。

「あなた…いつでも、彼なしで生活できるように、準備しておいた方がいいわ」

その言葉に、私はハッとさせられた。母は続けて、こう助言してくれた。

「正社員で就職して、しっかりと自分の足で立てるようにしておくの。そうすれば、いつでも彼と離れることができるでしょう?いざという時に、経済的な不安で身動きが取れなくなるのは、一番、つらいことだから」

母の言葉が私の心に深く、刺さった。

確かに…私はこれまでずっと、彼に依存して生きてきた。母の言葉は、私に「自分の人生は自分で守る」という、当たり前だが、忘れていた大切なことを教えてくれた。

母に話を聞いてもらって、ようやく冷静さを取り戻すことができたのだ。

🔴【次の話を読む】夫の裏切りに「離婚」ではなく、妻が選んだ“第二の人生”

【全話読む】
詐欺られ夫に悩んだ話

あとがき:母の一言で自立を決意

母への相談は、美咲が雄太に依存していた状況から抜け出すための、最初の行動でした。

母の助言は、夫の行動の是非を問うのではなく、「自分自身の人生を守るための準備」を促すものであり、美咲は初めて、夫との関係性だけでなく、自分自身と向き合う必要性に気づきましたね。  

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【1話から読む】優しかった夫に何が…?「バイトがなくなった」報告の裏に隠された“家族崩壊のサイン”

🔴【今読まれています】電車に乗っていたら…「となり」友人が口パクで伝えたかったこと|電車内で凍り付いた話

おすすめ記事

「小説」「詐欺」「夫婦」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

カテゴリー一覧

ブログ・SNSの人気記事