🔴【第1話から読む】「家族のため」のFX。専業主婦が夫に数十万円の貯金を託した夜|夫がFXで家計を崩壊させた話
顔面蒼白で帰宅した健太は、ついに隠し通せなくなった事態を告白しました。利益が出ていたはずの数十万円どころか、すでに家の貯金全額を使い果たし、それでも損失を補填しきれていないという、絶望的な事実でした。朋美は、彼の依存的な行動を許すことはできないと悟り、義実家に助けを求め、別居を開始。離婚という未来を見据えて動き始めます。
離婚も視野。裏切り夫を家から追い出した妻の決意
健太が告白した内容は、想像を遥かに超えるものでした。
あの時利益が出ていたはずの数十万円は、もっと大きくしようと欲を出した結果、大暴落によりすべて失われてしまったそうです。それどころか、その損失を隠すため、朋美さんが管理権を握る前の貯蓄口座から、ネット銀行経由でこっそり大金を抜き出し、家の貯金全額を使い果たしてしまったというのです。前回の使い込みの5倍以上の額です。
「本当にバカだった。死んで詫びるしかない」と泣き崩れる健太に、朋美はもはや怒りも湧きませんでした。ただ呆然と立ち尽くし、「あなたは、どこかおかしい」と静かに言い放ちました。
家のローンも車のローンもある、子どもが2人いるのに、家族の未来を担保にしたお金を、すべて投資という言葉で語る「ギャンブル」で使い果たした夫を許すことはできませんでした。
義両親が協力し、使い込み分を全額返済。一時的に解消した経済的不安
朋美はすぐに義両親に連絡を取り、事の顛末をすべて説明しました。義両親は過去にも健太の金銭トラブルを知っていたため、この事態に深く驚き、健太を厳しく叱責してくれました。
話し合いの結果、朋美は離婚も視野に入れていることを伝えました。そして、健太の無責任な行動の結果を清算するため、夫は家を追い出され、義実家に戻って別居することに。また、義両親が協力し、健太の使い込み分を少しずつながら全額、家計に返済してくれることになりました。
今は、ローン返済の目処が立ち、経済的な不安は一時的に解消されました。しかし、朋美はもう二度と健太を信用できません。今はパートですが、いつでも一人で子どもたちを養えるよう、本格的に仕事先を探し始め、離婚の準備を進めています。
朋美は、夫の過ちを許すのではなく、自分の人生を守ることを選んだのです。
「自分の人生を守る」。妻が選んだ離婚準備と本格的な仕事探し
この第5話では、健太の依存的な行動が家族の経済を破綻させ、朋美さんが最終的な行動を起こす様子が描かれています。朋美さんは感情的な許しではなく、現実的な損害の回復と、自立という未来を選びました。義両親の協力は経済的な救いとなりましたが、健太の行動が持つ深刻な依存性を鑑み、朋美さんは婚姻継続という選択肢ではなく、離婚という未来に向けて着実に準備を進める決意を固めます。これは、依存的な夫との関係を断ち切り、自らの力で子どもたちとの新しい人生を築こうとする、朋美さんの強い意志の表れです。
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