🔴【第1話から読む】意識高めママ友から「お菓子の成分表示見た?」感覚の違いにハラハラ|自然派を押し付けてくるママ友
あいさんの「私は私の子育てで頑張る」という言葉に背中を押され、さやかはSNSにお肉のカレー写真を投稿。聡子からの批判DMに対し、はっきりと自分の考えを述べて、一線を引くことを決めました。
自分のやり方で頑張ればいい
保育園のママ友・あいさんに自然派押し付けママ・聡子の言動を相談した私は、あいさんの言葉に大きな自信をもらいました。
「人それぞれ子育ての仕方があるし、わが子や周囲に迷惑をかけていない限りそれは自由だと思う。その自然派思想のママが気にしてくれるのはうれしいけど、自分は自分の子育ての仕方で頑張るって伝えてみたら?」
あいさんから最後に言われたこのアドバイスが、私の背中を強く押してくれた。
「私は私の子育ての仕方で」
すごくシンプルで、でも力強い言葉。これなら、昔からの友達である聡子を完全に否定せずに、自分の意思を伝えられる気がしました。
友人の本音を伝える決意
私は、もう恐れず、いつもと同じように、るいの成長記録としてSNSに投稿を始めた。今回は、るいが大好きなお肉が入ったカレーを食べている写真。満面の笑みのるいの写真には「お肉パワーで大きくなーれ!」とコメントを添えた。
案の定、投稿から数時間後、聡子から批判めいた長文のコメントが届いた。内容は、予想通り「動物の死がいを食べさせるのはやめて」だったけれど、前と違って、もう私の心はざわつかなかった。あいさんの言葉が、頑丈な盾になってくれたから。
私は、深呼吸をして、とても落ち着いた気持ちで返信のメッセージを打った。
「聡子、いろいろと心配してくれて本当にありがとう。るいのために情報をシェアしてくれたのも感謝してるよ。でもね、私はるいの健康も笑顔も大切にしたいから、子育ても楽しく、ほどほどがいいって思ってる。
るいがおいしいって食べてくれることが、私の一番の幸せだから、これからもこのやり方で頑張るね」
「楽しく、ほどほど」――これは、聡子の極端な考え方とは対極にある、私の正直な気持ちです。
私が返信してから、聡子からの反応は一切ありません。
私が守りたいもの
聡子はこれまでと違う私の返信と、堂々と自分の価値観を隠しもしない投稿に何かを感じたのかもしれません。その返信から、私のSNSに聡子からのDMが来ることもなくなり、私の投稿に「いいね」やリアクションがつくこともなくなりました。
もしかしたら、聡子は私の投稿を見るのをやめたのかもしれないし、私からの返信に「もう無理だ」と諦めたのかもしれない。どちらにしても、結果的に私たちは穏やかな距離を置くことができました。
わが家の日常は、以前と何も変わっていません。るいは今日も、コップの牛乳を飲み干して「おいし!」って笑ってくれています。
育児の思想は何通りもあって、そのどれが正解・不正解ということはないと思います。私はこれからも自信を持って、私なりの育児を続けようと決めました。誰にも押し付けず、押し付けられず、自分が納得する育児をするのが一番だと、今は本当に心からそう思います。
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あとがき:「ほどほど育児」の勝利
最終話は、さやかさんが自己肯定感を回復し、自らの言葉で心の平穏を勝ち取りました。聡子さんを完全に否定せず、感謝を述べた上で「楽しく、ほどほど」という自身の育児方針を明確に伝えることで、境界線を示しました。この対応は、流されやすいさやかさんにとって最大の勇気だったことでしょう。
結果的に、聡子側から距離をおいてくれたことで、さやかさんは誰にも怯えることなく、るい君の笑顔を心から喜べる日常を取り戻しました。育児の思想に正解・不正解はありませんが、自分のやり方に自信をもって、親子ともに笑顔で子育てができることが理想的ですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










