🔴【第1話から読む】端末に残された「ホテル予約したよ」→運命の人と信じた夫の“最低な裏切り”|結婚前から女がいた夫
結婚式の準備を進める中、由美子は体調不良に見舞われる。医師から重度のストレスと診断され、体が悲鳴を上げていることを悟った由美子は、今後のことを改めて考え直して―――。
結婚式の準備すらしんどい
義実家からの欠席の連絡の後も、時間は止まってくれませんでした。
「どうするんだよ、式は…もう来月だぞ」
哲司は焦るばかりで、具体的な解決策を何も提示しません。「今さら挙式なんて」という両親に、なぜ自分と妻の関係性が悪化してしまっていたのかを正直に話し、出席をお願いすべきだと思うのですが、それはどうしてもプライドが許さないようです。つくづく自分本位な人なんだとガッカリしました。
その週末には、式場での最終的な打ち合わせと試食会が予定されていました。すでに他のゲストの方々には招待状を送り、返事もいただいています。私たちの式を心待ちにしてくれている友人や親戚がいるのです。
そんな大切な人たちの顔を思い浮かべるたび、私は、もうしんどくて仕方ありませんでした。打ち合わせの最中、プランナーさんの声が、急に遠く聞こえたり、途切れたりすることが増えました。
「由美子さん?何か、お顔色が優れませんが…」
プランナーさんにも心配され、パートにも支障が出始めた私は病院を受診することにしました。
身体に異変を感じるように
私は総合病院を訪れたのですが、身体的にはどこも悪くないようでした。
「おそらく心労・ストレスによるものでしょう。顔色もよくないですよ。眠れていないのではありませんか?」
私は診察室で図星を突かれ、ただ泣きました。この結婚が、私の心と体を壊し始めている。再構築で楽になるどころか、もっとひどくなっている。
「再構築のために挙式しなきゃと思っていたけど、こんな形で結婚を続けることが、本当に私の人生のためなのかな…」
両親の愛で目が覚める
悩みながら自宅に戻ると、両親がたまたま私の家を訪ねてきたところでした。私の状況を話すと、母は目を真っ赤にして泣いていました。
「由美子…ごめんね。お母さんたちがもっと早く、哲司くんから引き離すべきだった」
父は私の手を優しく握り、力強い声で言ってくれました。
「結婚式の手配がもう済んでいるなんて関係ない。中止にしよう。招待した皆さんには俺と母さんで連絡してもいい」
「そうよ。招待客を裏切ることなんかより、あなた自身の幸せになる道を裏切ってはダメ。あなたはあの人といるべきじゃない」
両親の温もりと強い気持ちに包まれながら、私は決意しました。もう、この結婚生活には終止符を打たなくてはいけないと。
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あとがき:聞こえない世界と、両親の温もり
由美子の心と身体が限界を迎えた回です。ストレスは身体的な症状となって現れ、彼女に「この結婚はもう無理だ」という最後の警告を発しました。命がけで守ろうとした「再構築」が、自分の命を蝕んでいる。その厳しい現実を、両親の深い愛情が受け止めてくれます。
ここで由美子は「ゲストや式場への体裁」ではなく「自分の心身の健康」を最優先する決断を下します。この温かい親子の絆が、由美子を地獄から引き上げ、次のステップへと進ませました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










