🔴【第1話から読む】里帰り出産で「生活費を入れて」実母からの要求→大人のマナーとして当然?|産後に実母と距離をおいた話
実家生活が始まるも、母の態度は硬化。義実家からのお祝い金を知るや否や、さらなる金銭を要求し、茜を無視し始める。産後のボロボロな体で家事や育児に追われる茜に、母は助けるどころか冷たい言葉をかけてきて―――。
私は、招かれざる客?
実家での生活が始まって数日。母の様子がおかしいと感じるできごとは他にもありました。
「お義母さんたちから、出産準備で3万もいただいたんだ」
世間話の途中、ただ義実家の気遣いに感謝する話をしたかっただけなのに、母は目の色を変えたように言いました。
「そうなの?あ、そうそう、来月もまだいるなら生活費またお願いね?」
義実家からはお金をいただいた話をした直後、実母からはお金の要求…私も内心モヤモヤしてしまいました。しかし、お金の話はきっちりすべきなのだろう、私はもうこの家から嫁いだのだから…と思いなおし、翌日にはさらに3万円を包んで渡しました。
原因は私が言い返したこと?
ところが、その生活費の金額にも母は不服のようでした。
「ちょっと少ないと思うのよね?もういい大人になったあなたの面倒を見てるのに」
そう言われて、ついカチンときて言い返してしまったのです…。
「何その言い方?私たちだって育児の準備にお金かかってる中で渡してるのに、文句言うなんて下品だと思わない!?」
母は冷たい表情で私の主張を聞いたあと、ただため息をついてその場を後にしました。そしてそのあとからはあからさまな無視です。私が何か話しかけても「忙しいから」「ふーん」と、あからさまに目を合わせない無視の状態が続きました。
ただの親子げんかなら、昔からそれほど長引くことはありませんでした。でも、今回は様子が違います。
「お母さん、今日の夕飯、何か手伝うことある?」
「余計なことしないで。邪魔だから」
そう吐き捨て、母は大きな音を立ててドアを閉めます。明らかに様子がおかしいと思って父に母のことを聞くと、もしかしたら…と最近の変化について教えてくれました。
「去年おばあちゃんが亡くなっただろ?あの頃から母さん介護で疲れててな…、その反動なのか最近パチンコにハマっちゃったんだよ。それでだいぶ負けてさ、それから様子がおかしいんだ。孤独感もあるみたいで俺も話聞ければいいけど、母さん、だいぶ攻撃的になっちゃって…」
父も困っているようでした。母は自分の気持ちがコントロールできないことや、私が義実家とばかり良好な関係を築いているように見えることにもイライラしているのかもしれません。私はショックで、夜な夜な布団の中で声を殺して泣きました。
妊娠後期の、ただでさえホルモンバランスが崩れて情緒不安定な時期。考えれば考えるほど、涙は滝のように溢れて止まりません。そんな私の支えは、夫の達郎からの電話だけでした。
「茜、大丈夫? 声が元気ないけど……」
「うん…ちょっとお母さんがだいぶ様子が変わってしまって…」
私が泣きながら状況を伝えると、達郎は穏やかな声で励ましてくれました。
「そうか…でも、孫が生まれたら気持ちも上向くかもしれないよ。もう少しの辛抱だよ」
その言葉を、私は蜘蛛の糸を掴むような気持ちで信じました。
出産後も母との距離は縮まらない
しかし、その後息子の蓮が誕生しても、状況は好転するどころか、さらに悪化していきました。出産を終え、ボロボロの体で実家に戻った私を待っていたのは、母の冷たい視線でした。
「床上げまで私が家事をやるしかないわね。は~疲れるわ」
「……ごめんね。でも、まだ体が痛くて……」
「いいわよね。世話してもらう側は上げ膳据え膳だもの」
産後の肥立ちが悪く、フラフラになりながら蓮の世話をする私にも冷たい母。幸せなはずの産後が、いつしか「母の機嫌を伺う毎日」に―――。出産すれば優しい母が戻ってくるという幻想は打ち砕かれてしまったのです。
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あとがき:産後の孤独と「母」という名の呪縛
産後のホルモンバランスが乱れる中、最も守ってほしい実母から「邪魔者」扱いされる苦しみ。夫の「孫ができれば変わる」という言葉だけを命綱にする茜さんの姿がつらい回です。
親の不機嫌を自分のせいだと思い込み、夜通し泣き続ける孤独は、多くの女性が共感と憤りを感じるポイントではないでしょうか。家族という閉鎖的な空間で、少しずつ精神が削られていく恐怖がリアルに描かれています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










