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孫の泣き声に「うるさい」精神が不安定な実母→ついに距離を置くことに|産後に実母と距離をおいた話

「お母さんがいれば大丈夫」そう信じて疑わなかった、29歳の茜。しかし、里帰り出産で帰省した際に久しぶりに会った母は豹変していた。かつての慈しみは消え、向けられるのは冷たい言葉で…。戸惑いを覚えながらも、茜は母との関わり方を考え直すことに。『産後に実母と距離をおいた話』第3話をごらんください。

🔴【第1話から読む】里帰り出産で「生活費を入れて」実母からの要求→大人のマナーとして当然?|産後に実母と距離をおいた話

孫が生まれても攻撃的な様子に変化がない実母。「子が危ない」と本能で感じた茜は、夫に助けを求め実家を脱出することに。義実家の温かな迎えに涙し、ようやく一息つくが、実家との溝は決定的なものとなってしまい…。

母から告げられた「母嫌失格」

祖母 PIXTA

産後2週間が経過したころ、ついに決定的な出来事が起きました。その夜は蓮が夜泣きをしていて、私は必死にあやしていました。そこに実母が鬼の形相でやってきます。

「いつまで泣かせてるのよ?近所迷惑よ」
「でも、何しても泣き止まなくて…」
「ちょっとよこしなさいよ」

母は無理やり連をうばいとります。

恐怖で身がすくむ…

育児 泣く PIXTA

母は蓮をあやしますが、乱暴な揺らし方で蓮が寝てくれるようなやり方ではありません。泣き続ける母はイライラしたのか、大声をあげました。

「ああ~うるさいうるさい! 嫌な子だわ!」

恐怖で心臓が止まるかと思いました。蓮は火がついたように泣き出します。私は蓮を奪い返しましたが、恐怖心はふくらむばかりです。母の逆鱗に触れてしまった私、そしてわが子はもしかしたら、母にとってただの「厄介者」に過ぎないのかもしれません…。

私の脳裏をよぎったのは「このままでは、蓮が危ない」という強い本能的な危機感です。母の精神は今通常の状態ではありません。このまま実家にいては「危ない」――そう直感しました。

夫に助けを求める

電話 泣く PIXTA

翌日、私は震える指で達郎に電話をかけました。

「……達郎くん、もう里帰りはやめたい」

達郎は、その日すぐに実家に駆けつけてくれました。私のやつれきった顔と、母の異常な空気を察した達郎は、母に向かって静かに言いました。

「お義母さん、茜と蓮を一度自宅に連れて帰ります。いろいろご迷惑をおかけしました」

母は鼻で笑い、捨て台詞を吐きました。

「本当に大変だったわ。対して感謝もされてないし。恩知らずな子よね」

実家を去る車の中で、私は蓮を抱いたまま、声を上げて泣きました。本来なら、一番祝福され、守られるべき場所だった実家だったのに。変わってしまった母のことが悲しくてなりませんでした。

自宅では義両親が待っていてくれました。

「茜さん、よく頑張ったわね」

義母は私を抱きしめてくれました。その温もりは、実家の母からは二度と得られないものに感じられました。

「蓮ちゃんも、頑張ったわね。これからは私たちがついてるよ」

義父も優しく笑い、達郎は休みのたびに甲斐甲斐しく育児をしてくれました。

「ごめんね、達郎くん。私、実家とうまくいかなくて……」
「謝らなくていいんだよ、茜。一番つらかったのは君なんだから」

義両親の助けと、夫の献身的な支えで、私はようやく自分の心が解けていくのを感じたのでした。

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あとがき:「母親」として目覚めた茜の強さ

ついに母の狂気が、無力な赤ん坊にまで向けられました。自分への攻撃には耐えてきた茜さんが、わが子を守るために「実家を捨てる」決意をした瞬間、彼女は「娘」から一人の「母親」へと脱皮したのだと感じます。

駆けつけた夫、そして対照的に温かい言葉をくれる義両親。血の繋がりだけが家族ではない、本当の味方とは誰なのかを深く考えさせられるエピソードです。絶望の底で差し伸べられた手に、救われる思いがします。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

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