🔴【第1話から読む】里帰り出産で「生活費を入れて」実母からの要求→大人のマナーとして当然?|産後に実母と距離をおいた話
孫が生まれても攻撃的な様子に変化がない実母。「子が危ない」と本能で感じた茜は、夫に助けを求め実家を脱出することに。義実家の温かな迎えに涙し、ようやく一息つくが、実家との溝は決定的なものとなってしまい…。
母から告げられた「母嫌失格」
産後2週間が経過したころ、ついに決定的な出来事が起きました。その夜は蓮が夜泣きをしていて、私は必死にあやしていました。そこに実母が鬼の形相でやってきます。
「いつまで泣かせてるのよ?近所迷惑よ」
「でも、何しても泣き止まなくて…」
「ちょっとよこしなさいよ」
母は無理やり連をうばいとります。
恐怖で身がすくむ…
母は蓮をあやしますが、乱暴な揺らし方で蓮が寝てくれるようなやり方ではありません。泣き続ける母はイライラしたのか、大声をあげました。
「ああ~うるさいうるさい! 嫌な子だわ!」
恐怖で心臓が止まるかと思いました。蓮は火がついたように泣き出します。私は蓮を奪い返しましたが、恐怖心はふくらむばかりです。母の逆鱗に触れてしまった私、そしてわが子はもしかしたら、母にとってただの「厄介者」に過ぎないのかもしれません…。
私の脳裏をよぎったのは「このままでは、蓮が危ない」という強い本能的な危機感です。母の精神は今通常の状態ではありません。このまま実家にいては「危ない」――そう直感しました。
夫に助けを求める
翌日、私は震える指で達郎に電話をかけました。
「……達郎くん、もう里帰りはやめたい」
達郎は、その日すぐに実家に駆けつけてくれました。私のやつれきった顔と、母の異常な空気を察した達郎は、母に向かって静かに言いました。
「お義母さん、茜と蓮を一度自宅に連れて帰ります。いろいろご迷惑をおかけしました」
母は鼻で笑い、捨て台詞を吐きました。
「本当に大変だったわ。対して感謝もされてないし。恩知らずな子よね」
実家を去る車の中で、私は蓮を抱いたまま、声を上げて泣きました。本来なら、一番祝福され、守られるべき場所だった実家だったのに。変わってしまった母のことが悲しくてなりませんでした。
自宅では義両親が待っていてくれました。
「茜さん、よく頑張ったわね」
義母は私を抱きしめてくれました。その温もりは、実家の母からは二度と得られないものに感じられました。
「蓮ちゃんも、頑張ったわね。これからは私たちがついてるよ」
義父も優しく笑い、達郎は休みのたびに甲斐甲斐しく育児をしてくれました。
「ごめんね、達郎くん。私、実家とうまくいかなくて……」
「謝らなくていいんだよ、茜。一番つらかったのは君なんだから」
義両親の助けと、夫の献身的な支えで、私はようやく自分の心が解けていくのを感じたのでした。
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あとがき:「母親」として目覚めた茜の強さ
ついに母の狂気が、無力な赤ん坊にまで向けられました。自分への攻撃には耐えてきた茜さんが、わが子を守るために「実家を捨てる」決意をした瞬間、彼女は「娘」から一人の「母親」へと脱皮したのだと感じます。
駆けつけた夫、そして対照的に温かい言葉をくれる義両親。血の繋がりだけが家族ではない、本当の味方とは誰なのかを深く考えさせられるエピソードです。絶望の底で差し伸べられた手に、救われる思いがします。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










