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🔴【第1話から読む】公園で消えた娘の「シール帳」親友親子の"不自然な沈黙"が意味するものとは…
リナの家をたずねた千里。問い詰められたリナは泣き出し、「ななかちゃんが持って帰るのを見た」と衝撃の告白をする。ななかが主犯で、リナは共犯…という構図がうかび上がり…。
意を決して、一人目の友だちの家をたずねる
翌日、休日の昼下がり。私は意を決して、リナちゃんの家をたずねました。
玄関に出てきたリナちゃんのママは、少しおどろいたような、それでいて、どこか警戒するような表情をうかべました。
「千里さん…どうしたの? 急に」
「リナちゃんママ、ちょっとお話があって。みちるのシール帳のことなんだけど……」
私は努めておだやかに、でも、まっ直ぐに彼女の目を見ました。
リナちゃんもママのうしろから、不安そうにこちらをのぞいています。
「リナちゃん、公園でシールを配ってたって聞いたよ。みちるが持ってたのと、まったく同じシールだったみたいだけど……あれ、どうしたのかな?」
私の問いかけに、リナちゃんは一瞬、肩をふるわせました。
「……知らない。あれは、リナが買ったやつだもん」
「そうなの? でも、あのネコちゃんのシール、パパが外国出張のおみやげで買ってきてくれた、特別なやつだったんだって。外国にしか売ってないの…リナちゃんも同じの持ってたんだね?」
少しずつあかるみになる真実
リナちゃんの視線がおよぎます。となりで聞いていたママの顔色が変わりました。
彼女はリナの肩をつかみ、ひくい声で言いました。
「……リナ、本当のことを言いなさい。みちるちゃんのママはおこりに来たんじゃないの。本当のことが知りたいだけよ」
ママのプレッシャーにたえかねたのか、リナちゃんがポロポロと涙をながし始めました。
「リナ、持って帰ってないもん! ななかちゃんが…"これ、みちるちゃんが忘れてったやつだよ"って言って、バッグに入れて持って帰ったのを見ただけだもん!」
「ななかちゃんが……?」
私は絶句しました。リナちゃんは泣きながらつづけました。
「その後、ななかちゃんがシールだけ、何枚かくれたの……。リナ、シール帳は持ってない! 本当だよ!」
リナちゃんのママは顔をおおいました。
「ごめんなさい!千里さん。この子、私にもウソをついて……。ななかちゃんからもらったなんて、一言も言ってなかったんです」
リナちゃんのママは、その場で私にふかく頭を下げました。
「本当にごめんなさい。すぐに一緒にななかちゃんの家に行きましょう。リナ、あんたも来るのよ!」
主犯格も判明してしまった…
事態は急展開を迎えました。
リナちゃんが「持っていた」ことは事実ですが、主犯はどうやら、「ななかちゃん」の方だったようです。
ななかちゃんが、リナちゃんに、「みちるちゃんの忘れ物のシール、内緒で分けっこしようね」と、持ちかけていたことを白状しました。
つまり、リナちゃんも「盗品」だと分かっていながら受け取っていた…。それは立派な共犯です。
私たちはその足で、ななかちゃんの家へと向かいました。
(どうして、こんなことに…)
私の胸の中は、怒りと悲しみと…やるせなさでいっぱいでした。
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あとがき:親の背中を見て育つ、子どもたちの罪と罰
真実が明らかになるにつれ、見えてきたのは「罪のなすりつけ合い」という悲しい光景でした。
リナちゃんが口にした言葉は、自分を守るための精一杯の防衛本能だったのかもしれません。しかし、「盗品」と知りながら分け前を受け取っていた事実は消えません。ママ友同士の「良好な関係」が、一瞬にしてくずれ去る瞬間。被害者であっても、加害者の親の表情を見るのはつらいものです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










