幸せの生活の裏で夫がしていた「裏切り」
3歳になる娘の寝顔は、天使のように無垢で、見ているだけで心が洗われるようでした。
「パパ、大好き」と笑う娘を、夫の健一はいつも愛おしそうに抱き上げていました。仕事熱心で、週末には進んで公園へ連れて行ってくれる優しい夫。私たちは、絵に描いたような幸せな家庭を築いている。そう信じて疑うことはありませんでした。
しかし、あの日を境に、私の世界はモノクロームに変色してしまいました。ふとした瞬間に目に入った、夫のスマートフォンの通知。そこから芋蔓式に暴かれたのは、目を背けたくなるような裏切りの記録でした。
夫、健一の不倫。 画面をスクロールする指が、氷のように冷たくなっていくのを感じました。そこには、私が知らない夫の顔がありました。熱烈な愛の言葉、家族には見せない奔放な姿、そして密会を重ねるたびに撮られた生々しい写真の数々―――。
明らかな裏切りに、私は大きなショックを受けたのです。
厚顔無恥な「ママ友」に怒り
何よりも私を絶望の底に突き落としたのは、不倫相手の正体でした。 彼女は、私たち家族と数年来の付き合いがある友人夫婦の妻でした。子ども同士の年齢も近く、家族ぐるみで何度もキャンプに行ったり、お互いの家でホームパーティーを開いたりしてきた仲です。
彼女は私の話を親身に聞くふりをしながら、裏で私の大切な場所を侵食し、私の幸せを嘲笑っていたのです。
「どうして……どうして彼女なの……」
震える唇を噛み締め、私は暗闇の中で一人、声を殺して泣きました。健一に対する怒りはもちろんですが、家族の輪の中に平気な顔で入り込み、私の娘とも無邪気に遊んでいた彼女の厚顔無恥さが、何よりも恐ろしく、そして許せませんでした。
彼女の夫である佐藤さんも、私の夫と仕事や趣味を通じて深い関わりがある人です。彼は今、この瞬間も、自分の妻が親友の夫と肌を重ねているなどとは露ほども思わず、彼女を信じているのでしょう。
逃げることはできない。私は、このドロドロとした真実を、佐藤さんにすべて伝える決心をしました。私たちの家庭を粉々に壊した彼女には、相応の報いを受けてもらわなければ気が済みません。
彼女が作り上げた偽りの平和も、私がこの手で壊してやる。そう決意した夜、私は生まれて初めて、復讐という名の黒い感情を抱きました。
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あとがき
信じていた「日常」という脆い足場が崩れ去る瞬間です。不倫相手が身近な友人、かつお互いの家族を知る存在であるという最悪の状況。美香さんの「悲しみ」が「冷徹な決意」へと変わる描写には、親としての強さと、裏切られた者だけが持つ鋭い覚悟が込められています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










