🔴【第1話から読む】偶然の再会から始まる不倫の気配|夫を狙うシングルマザー
メインである瀬和英麻(せわえま)は、一つ上の夫・浩太(こうた)と3人の子ども達にも恵まれ、幸せな暮らしを送っていた。そんなある日、浩太は友人との飲み会で居酒屋に行くことに。そこで偶然にも、彼の大学時代のサークルの先輩・菊間綾里(きくまあやり)と再会する。浩太は彼女がシングルマザーだということを知るが、その再会を機に綾里は浩太に猛アタックを仕掛けてくるようになって―――。
夫が偶然の再会
妻がいる男を誘い続ける女の心理、皆さんはどう思いますか?私には全く理解が出来ないので、どうか聞いてください。これは私が神経質すぎるのでしょうかー?
私は瀬和英麻(せわえま)と申します。1つ年上の夫・浩太(こうた)と、三人の子供達と一緒に平凡な暮らしを送っていました。そう、あの女性が現れるまでは―――。
事の発端は1ヵ月前。浩太が友人達と飲み会に行った日の出来事です。そこで偶然にも、浩太は大学のサークルで先輩だった女性・菊間綾里(きくまあやり)さんという方と、十年以上ぶりの再会を果たしたのです。浩太の一つ年上である彼女。その場で一緒に飲む流れとなり、色々と話を聞いたところ、彼女は現在シングルマザーであることがわかりました。
その場での偶然の出来事、それだけに留まっていれば私も何も思うことは無かったのですが、問題はそこから。なんと彼女は、浩太に妻の私がいるということを知っているにも関わらず、無遠慮にガンガン遊びに誘ってくるようになったのです。
ある日、急に何も言わずに浩太が出掛けようとしていたので声を掛けると
「別に。友達と会うだけだよ」
ときっぱり言われ、それ以上は何も聞けないまま浩太は出掛けてしまいました。そういうことが増えてきたので不思議に思っていましたが、考えれば考えるほど自ずと、その「友達」というのは例の女先輩である「綾里さん」じゃないかという答えに至ったのです。
妻のいる男と分かっていながら遊びに誘う女
そう思ってしまっては最後、本当のことを確かめずにはいられません。もし本当にその友達が綾里さんであれば、ほぼ浮気と言ってもいいのではないかと不安な気持ちが込み上げました。正直に例の先輩と遊びに行ってくると言ってくれていたら、まだ少しは浩太にやましい気持ちは無いのかなと思えたのですが、黙っているということはそういうこと…。
浩太がお風呂に入っている間、出てきたら問い質そうかどうかと悶々としていた時、浩太の携帯の通知が鳴りました。LINEの通知。相手は「綾里さん」―――。
その通知を見た瞬間、私の中の悪魔が私をコントロールし、気付いた時には浩太と綾里さんのLINEトークを開いてしまっていたのです。そこには綾里さんから遊びに誘う内容が多々とありました。その全てが、浩太が友達と会うと言っていた日です。私に黙っていたということは、ダウト。
妻がいるにも関わらず、ほいほい連絡を取って簡単に他の女のところに行く浩太に対する怒りもありましたが、妻子がいると知っていながら2人きりでの遊びに誘うその綾里さんも、同じかそれ以上に嫌悪感を持ちました。
シングルマザーで大変なことは十分に理解できます。もしかしたら、再婚を考えているのだとも思います。けれど、だからといって妻子がいるような人を誘って何がしたいのでしょうか?私からすれば、相手の家庭事情を全てを知っている上でそのような行動に出ているのであれば、浩太を私から奪おうと狙っているようにしか思えません。
LINEのトーク内容からも、あからさまに私のことなど気にも留めずに誘っている様子が伺えました。
《髪切るから美容室に付いて来てほしいなあ~》
英麻(…は?)
《今度は二人で飲みに行こう♡」》
英麻(はぁ?)
《ドライブ行きたい!連れてってよ~♡》
英麻(…はあぁ?!)
怒鳴り叫びたくなるような反吐の出る誘い内容。とても理解に苦しみます。少ししてから、そんな状況とは思ってもみない呑気な浩太が、お風呂から上がってきました。私は自身でも驚くほどの低いトーンで浩太を呼び止め、目の前に座らせました。
何もわかっていない浩太が、どう言い訳をするのか見物だなと思いながら、私は彼の携帯を目の前に差し出しました―――。
🔴【続きを読む】不倫を問い詰めた夫が逆ギレ!「被害妄想をするな!」|夫を狙うシングルマザー
あとがき:妻のいる男にちょっかいをかける女
『人のものほど欲しくなる』。こういう癖というよりも、奪うことによって満たされるという人、男女問わずにいるようです。このケースの場合は、夫である浩太がきっぱりと断っていればこんなことにはならなかったはずですが、求められるということにまんざらでもない気持ちがあったとしたら問題ですよね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










