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「火遊びのつもりだったけど…」→夫が妻にバレていない不倫を“自白”した理由|不倫相手に脅された夫

結婚生活は、長年の幼馴染で理想の夫・勝昭との間に長男・律が生まれ、幸せの絶頂にあると信じていた29歳の千佳子。家事や育児に積極的で優しすぎる夫に、毎日「世界一幸せ」を感じていた。しかしある日、勝昭は震える声で告白する。「結婚直後から、不倫をしていた」。その言葉は、千佳子の築き上げてきた全てを音を立てて崩壊させて…。『不倫相手に脅された夫』第2話をごらんください。

🔴【第1話から読む】2年間にも渡り「不倫をしていた」→夫から突然の自白、崩れ落ちる信頼|不倫相手に脅された夫

勝昭は、結婚当初から約二年続いた職場関係者との不倫の全容を話す。ズルズルと2年も続いた不倫相手と、妻の妊娠を機に別れを決意したが、別れを拒否されて脅されているという―――。

全く知らなかった夫の不貞

男性 悩み PIXTA

勝昭の「うん」という、蚊の鳴くような返事が、重い現実を突きつけた。頭が冷えていくのを感じる。目の前の優しくて頼もしい夫が、私が最も信頼していた時期に、私を裏切っていた。

「勝昭…ちゃんと、全部話して。いつから、誰と、どういうつもりで、なんで今言い出したの?」

私の声は、驚くほど冷静だった。きっと、あまりにもショックが大きすぎて、感情が追いつかなかったのだと思う。勝昭は、膝の上で手を組み、絞り出すように話し始めた。

「ごめん、千佳子。結婚してすぐ、職場の取引先の女性と出会って…ちょっとした火遊びのつもりだった。でも、向こうも既婚者で、秘密を共有しているうちに、ズルズルと続いて…。千佳子が妊娠したのを機に、本当にやめようと思ったんだけど…」

2年も裏切られていたという事実

男性 悩み PIXTA

2年間の不倫を「火遊び」とは、ずいぶんな言い方だ。

「私、妊娠中もずっと、裏切られていたんだね」
「違う、俺は律が生まれるのを、心から楽しみにしていて…絶対に別れようと思っていたんだ。もう相手に気持ちはなくて…」

勝昭は顔を歪ませ、涙を流しながら訴える。確かに勝昭は律をかわいがっている。でも、それと不倫はまったく別の話だと、どこか冷めた自分は思っていた。

「それで?今はもう別れたのってこと?なんで今急に打ち明けたの」
「別れようって、昨日、はっきり伝えた。君と律のために、もう二度と会わないって。そしたら、相手が怒り出して……」

勝昭は言葉を切ると、苦しそうに声をしぼりだした。

「脅されたんだ。一方的に関係を切るなら、千佳子にもバラすし、職場にもバラしてやるって。元取引先だから職場がバレてる。千佳子にもいつ連絡があるかもしれないと思うと怖くて…。それでイヤなら金をよこせって…」

裏切られたことへの虚無感

男性 悩み PIXTA

勝昭は、顔を覆って泣き崩れた。彼の言っていることは、あまりにも身勝手で、情けなくて腹立たしい。

「なんて自分勝手なの?私は律を生んで、毎日のお世話でいっぱいいっぱいだよ。そんな今、こんなこと言ってくるなんてひどすぎる」

私は感情的に怒鳴ることもできず、ただ無気力になった。怒りよりも、悲しみが、そして裏切られたことへの空虚感が全身を支配する。

「勝昭のことを愛してたし、律と家族になれることがうれしかった。でも、あなたは裏切ってたんだね、愛なんてなかったんだね」
「違うよ千佳子、君への気持ちは嘘じゃない。本当に愛してる。だから相手がバラす前に、自分で言って謝りたかったんだ…」

愛してる、という勝昭の言葉。その言葉の重さは、私にはもう分からなかった。ただ、頭では理解できないほど彼を軽蔑しているのに、心の底では彼を失うことを想像できない自分がいる。このぐちゃぐちゃな感情を、どう整理すればいいのだろうか―――。

🔴【続きを読む】夫が【2年間の不倫を自白】→許す?許さない?生後1か月の子を抱えた妻の嘆き|不倫相手に脅された夫

あとがき:贖罪の優しさと、愛の行方

勝昭が律の誕生を心から喜んでいたこと、そして、律が生まれてからの献身的な優しさが、「贖罪」の行為だったかもしれないという示唆は、読者の心をさらにざわつかせます。裏切りを知ってもなお、勝昭を失うことを想像できない千佳子の心情は、愛憎入り混じる複雑な女性の現実を表しています。

不倫相手からの脅しという現実的な問題も加わり、物語は個人的な感情論だけでなく、夫婦の法的な危機へと展開していきます。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

🔴【全話読む】不倫相手に脅された夫

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