【第1話から読む】【裏切りの通知】「パパ大好き」と笑う娘。その横で夫が親友と……?スマホから暴かれた衝撃の記録
夫の不倫相手の夫を呼び出す
翌日、私は震える声で佐藤さんに電話をかけ、会う約束を取り付けました。家族ぐるみの付き合いがあっただけに、こうしてすぐに連絡が取れるのは良いのか悪いのか…。いったいなぜこんな近距離にいる人と不倫しようなんて思ったのでしょう。シタ側の2人の心境は知りたくもありません。喫茶店の片隅で、私は用意していた証拠のすべてを彼に見せ、静かに事実を告げました。
「うちの夫と、あなたの奥さんが、不倫をしています。証拠もあります」
佐藤さんは最初、私の言葉の意味が理解できないといった様子で、差し出されたスマートフォンを呆然と見つめていました。しかし、画面に映し出された自分の妻の姿を確認した瞬間、彼の顔からはみるみる血の気が引いていきました。佐藤さんは何も知らなかったのです。
その夜、佐藤さんは自宅で妻を問い詰めたといいます。逃げ場を失った彼女は、あっさりと不倫を認めたと、後から佐藤さんから聞きました。
離婚か再構築か?自分の中で揺れる感情
佐藤さんから届く「申し訳ない」「信じていたのに」という憔悴しきったメッセージを読みながら、私は自分の部屋で膝を抱えていました。 怒り、不信感、惨めさ。感情の荒波が次から次へと押し寄せ、私の精神を削り取っていきます。今すぐにでも離婚届を役所に叩きつけ、健一の顔も見たくないという衝動に駆られます。けれど、現実という重い鎖が、私の足を止めるのです。
「ママ、お腹すいた。パパは今日早く帰ってくるかなあ?」
寄ってくる娘の無邪気な瞳を見るたび、胸が締め付けられます。この子から父親という存在を奪うことが、本当に正解なのだろうか。私自身の経済力で、これから娘を一人不自由なく育てていけるだろうか。健一の不倫は許しがたいけれど、これまで家庭のために尽くしてくれた彼の姿まで、すべてを偽物だと断罪していいのだろうか。
佐藤さんもまた、想像を絶する苦しみの中にいました。彼は結婚前から彼女に何度も振り回され、一度は別れながらもよりを戻して結婚したという経緯がありました。
「僕はまだ彼女を……。離婚は避けたいと思っています……」
電話で話した際、佐藤さんのすすり泣く声を聞いて、私はさらに深く悩み始めました。相手の旦那さんが再構築を望むのであれば、こちら側だけが離婚に向けて動いても、泥沼化するだけ?
家族の未来、娘の笑顔、そして踏みにじられた自分の尊厳。 私は、答えの出ない天秤の上で、バランスを崩さないよう必死に耐えていました―――。
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あとがき
不倫の事実は、加害者以外の全員を「終わりのない迷路」へと引きずり込みます。相手の夫・佐藤さんの弱さが、美香さんの決断をさらに難しくさせます。離婚は簡単でも、子どもの未来や経済的な不安という「現実」が足枷となる。サレ妻が直面する最も苦しい心理的な葛藤が描かれています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










