🔴【第1話から読む】超マジメな夫がネトゲ沼で豹変。壊れていく幸せな日常と狂気の行方
依存していた ネットゲームがサービス終了し、打ちひしがれていた、夫・ともあき。手のひらを返し、家族の元へ戻ろうとする夫を許せるわけもなく、怒りをぶつけたゆうかは、謝罪する彼のために、ある条件をもうけ…。
夫へ突きつけた"4つの条件"
ともあきの謝罪は、夜が明けるまで続きました。
彼は、自分の育ちの中で抑圧されてきた感情が、「ゲーム」という形で爆発してしまったこと、A子との会話が単なる「現実逃避」であったこと、そして、何より、私とみかを深く傷つけたことを認めました。
私は、彼の謝罪をすぐには受け入れませんでしたが、やり直すための条件として、具体的な「誓約書」を突きつけました。
「離婚を保留にする条件は4つ」
- 家のパソコンは、私の許可を得てから使うこと
- 仕事が終わったら、寄り道をせず、まっすぐに帰宅すること
- A子に貢いだギフト代と同じ金額である数十万円を、改めて"家族のための貯金"として用意すること
- 土日に寝だめをせず、みかと全力で遊ぶ時間を確保すること
夫のマジメな性格を逆手に取った!
ともあきは、ふるえる手でその誓約書に署名しました。
「これが守れなければ、次はありません。私はもう、あなたの顔色をうかがって生きるつもりはないから」
彼はマジメすぎるがゆえに、一度、「ルール」として提示されれば、それを守ることに必死になります。皮肉にも、彼のその性格が、今回は更生のカギとなりました。
「分かった。約束する。二度と、家族を悲しませるようなことはしない。僕は……本当に、大事なものをうしなうところだった。ごめん、本当にごめん」
彼は私の目をまっ直ぐに見つめ、そう言いました。
その目には、一年前のようなうつろさはなく、かつての誠実な輝きが少しだけ戻っているように感じました。
マジメで優しい夫に戻った
ともあきは、以前の「マジメなパパ」に戻ってくれました。
毎日、定時に退社し、まっすぐに家に帰り、みかと一緒にお風呂に入る。毎晩、絵本を読み聞かせ、週末には3人で公園へ行き、太陽の下で笑い合っています。
時折、彼がふと寂しそうにパソコンの置いてある机をながめることがありますが、彼はすぐに首を振って、みかの元へとかけ寄ります。
幼稚園の先生には、後日、解決したことを報告に行きました。
先生は、「本当によかったですね」と、自分のことのようによろこんでくれました。
「みかちゃんママは本当に強いお母さんです。みかちゃん、最近、園ですごくニコニコしているんですよ。"パパがいっぱい遊んでくれるの!"って。あの時のみかちゃんママの勇気が、みかちゃんの笑顔を取り戻したんですよ」
"ゲーム依存"という闇を抜けて
その言葉を聞いたとき、ようやく私の心に刺さっていた、最後のトゲが抜けたような気がしました。
何ごとも、過度な依存は人生を狂わせる…。
けれど、道をふみ外したとき、それを引き戻せるのは、画面の中の言葉ではありません。現実の世界で本気で怒ってくれる他人や、手を取り合える家族のぬくもりだけなのだと、この一件を通して痛感しました。
「ママ、パパ! 見て!」
みかの明るい声が、リビングにひびきます。私はトナリに座る夫と顔を見合わせ、小さくほほえみました。
この、ありふれた…でも、唯一無二の「マジメな日常」を、これからは3人でしっかりと守っていこうと思います。夫の「ゲーム依存」という深い闇を抜けて、ようやく手にした、本当のしあわせ…。
私たちは再び、現実世界で「家族」としての歩みを始めました。
🔴【1話から読む】超マジメな夫がネトゲ沼で豹変。壊れていく幸せな日常と狂気の行方
あとがき:何ごともほどほどに
結局、離婚せずに再構築を選んだ、ゆうか。夫も元に戻ったようで、よかったです。何ごとも、マジメすぎたり、のめりこみすぎたりするのはよくないですね。
人生の中で、何が一番大切なのか…うしなってから気づくのではなく、うしなう前に気づいて修正することの大切さを改めて考えさせられるエピソードでした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










