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🔴【第1話から読む】【手土産格差】私はデパ地下、ママ友は手ぶら。これって普通?
綾に対し、思いの丈をぶちまけた、るい。緊張が走る中、るいのスマホには、綾から意外な返事が届き…。
ママ友からの意外な返信
送信ボタンを押した後、私の心臓は早鐘を打っていました。数十分後、スマホが短くふるえました。
「ごめんなさい。本当に、その通りです」
綾さんからのメッセージでした。
「るいさんに言われるまで、自分がどれだけ甘えていたか…。どれだけ失礼なことをしていたか、気づいていませんでした」
「息子が同じことをしていたら…そう思ったら、私もきっと、るいさんと同じことを息子に言うと思います。今まで、立て替えてもらったお金…時間はかかるかもしれないけど、絶対に全額返します」
届いた返信は、言い訳のない、心からの謝罪に見えました。
私は冷静になり、これまでの記憶と家計簿を照らし合わせ、立て替えていた金額を詳細に計算しました。
カレー代、タクシー代、他にもこまかい買い物など……。積み重なった金額は12,000円ほどでした。
「12,000円」という数字を突きつけると、彼女は「わかりました」と短く答えました。
それから、綾さんは、毎週月曜日の朝、お迎えの際に私の元へやってきました。
「今週分の1000円。遅くなって本当にごめんね」
ママ友の経済事情を知って
彼女は毎週、千円札を丁寧に折って封筒に入れ、私に手わたしました。
その姿を見て、彼女が言っていた「お金がない」という言葉が真実だったのだと理解しました。
彼女は彼女なりに、不器用な家計管理の中で、必死に捻出しているようでした。
そして、この時、彼女がさまざまな内職等を掛け持ちして、給料日もばらついている……つまり、すぐに「大金を用意できない」ということも知ったのです。
なんでも、夫が最近、転職活動中で、今現在、貯金を切り崩しているのだとか…。
綾さんもお金がない中、「子どもの交友関係を維持したい」という気持ちがあったこと。今まで普通にランチをしていた感覚で、ついカフェなどに寄ってしまって、お金がないことに後から気づいただけだったと言うこと…。
「たのしい話」だけじゃなく、そういったところも事前に聞けていたら…私も、お金のかからない遊び方を提案するとか、もっと協力できたのではないかと思っています。
数週間後、子どもたちを公園で遊ばせるついでに、最後の支払いをしてもらいました。1000円が私の手にわたった時、私たちは自然とベンチに座っていました。
あたらしい関係のためのルール
「るいさん、私、本当にはずかしいよ」
綾さんは、どこか吹っ切れたような表情をしていました。
「今まで、自分がどれだけの人に迷惑をかけてきたか…ようやく分かった気がする。るいさん、うちに来る時に、手土産持ってきてくれてたよね…。それなのに、私はいつも もらうばっかりで…。本当にるいさんには、甘えてたよね」
「…私もね、綾さんにちゃんと言えなかったのが、良くなかったって思ってる。ため込んで、勝手にきらいになって。それも、友だちとして失礼だったよね」
私たちは、「あたしい関係のためのルール」を決めました。
「お金がない時は、正直にそう言って遊ばないこと」
「もし、立て替えが発生したら、その場で必ず、精算の期限を決めること」
こうした取り決めをしたことで、私たちの間から不透明な「遠慮」が消えました。
「お金」は信頼関係だからこそ、大事に
今では、彼女がうっかりサイフを忘れても、私は笑ってこう言えます。
「また忘れたの?来週までに、利子つけて取り立てに行くから、覚悟しといてね!」
「ひえー!ごめんなさい、すぐ振り込みます!」
お金の話は、汚いことでも、避けるべきことでもありません。
大切な人と、長く付き合っていきたいからこそ、誠実に向き合わなければならない問題なのだと、私はこの一件を通じて学びました。
空を見上げると、いつの間にか桜は散り、あざやかな新緑が芽吹いていました。
「ママ、見て!ちょうちょ!」
「本当だ、かわいいね」
「こないだね、おばちゃん(綾さん)が、モンシロチョウって教えてくれたんだよ。わたし、おばちゃんのこと大好き!」
娘が元気にかけ寄ってきます。
私はその小さな手をしっかりとにぎり、前よりも少しだけ強くなった自分を感じながら、歩き始めました。
私たちの毎日は、これからも続いていきます。
ささやかだけれど、誠実で透明な、この大切な日常を守りながら。
🔴【1話から読む】【手土産格差】私はデパ地下、ママ友は手ぶら。これって普通?
あとがき:仲もより深まってめでたしめでたし
結局、綾さんも悪人ではなく、ただ本当に「ルーズなだけ」だったのですね。
結果的に、仲が深まったようです。本当によかったですね。「お金」という、信頼関係に関わる、とても大事なことだからこそ、これからも付き合っていきたい相手とは、しっかりと向き合うことが大切ですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています










