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保育園不承諾通知が届いた。待機児童になった我が家の対処法

来年度からの復職を目指して保育園を申し込んだものの、ポストに投函されたのは無情にも「保育園不承諾通知」。覚悟はしていても落ち込んでしまいますよね。しかし、落ち込む前にママがやるべきことがあります。それをするのとしないのとでは、待機児童脱出までの時間に雲泥の差が出るかも。ポストを見たその日にすべきこと、お伝えします!

PIXTA

激戦区の保活は甘くなかった

激戦区と言われる地域に住んでいる私。翌年4月からの復職を希望し、新学年1歳クラスの入園に応募していました。

我が家の苦い保活経験について紹介します。

「満点」なのにあえなく撃沈

「フルタイム勤務で両親同居なし」保育指数は満点。さらに地域で一番園児募集の多い区立園に応募していたため、まあ入園できるだろうと思っていました。

しかし結果は私立・区立ともに撃沈。「不承諾通知書」がポストに投函されるだけという、なんとも言えない呆気なさで幕切れ。

家の周りの認可保育園は全て定員に達し、認証保育園も順番待ち状態。4月からの復職は絶望でした。

リビングでうなだれ動けなくなった私

落ち込む PIXTA

しばらく現実を受け止められず、リビングで通知を見つめて座り込んでしまった私。

てっきり4月から入園できると思っていた自分がなんだか恥ずかしくなってきて「もっとこうすれば入園できたのでは」という後悔ばかりが押し寄せていました。

しかし、少し落ち着いて考えてみると、いくつもの疑問点が浮かび上がってきました。

  • 満点なのに入れなかった理由は?
  • 周辺の保育園の倍率は?
  • 年度中に復職するにはどうしたら良いのだろう?
  • 嘆願書を付けたのに入れなかったのは、やはり効果がないから?

等、いろいろな疑問が頭の中をぐるぐる。

これが解消されない限り、来年度の募集に応募しても入れない気がして、どうしても答えが知りたいと思いました。

気が付くと長男をチャイルドシートに乗せ、車で区役所に向かっていました。

区役所で「なぜダメだったのか」を聞く意味

ママ 相談 PIXTA

「もう定員が埋まっているのに、わざわざダメな理由を聞いても何にもならない」と思っていませんか?そんなことはありません。その理由を説明します。

1.どんな人なら入園できたのかわかる

ママ PIXTA

私がまず区役所で問い合わせたことは「どんな人なら入園できたのか」。私は点数的には満点だったのに入園できなかったからです。

「満点」だけでは入園できない場合もある

そこでわかったことは「満点」の人は1人も入園できていなかったこと。

「兄弟」加点がある人たちがまず枠を確保してしまい、他の枠は「保育ママに預けている」加点1点の人や、生活保護世帯、母子家庭世帯で埋まってしまい、通常の点数が「満点」の人は選考にすら入れなかったそうです。

その園は募集枠が20枠程度あったにもかかわらず、この選考。驚きでした。

2.倍率を教えてもらうことで今後の参考に!

書類 PIXTA

次に今回の選考での、地域の園すべての倍率を教えてもらいました。これは、次年度まで途中入園できなかったときに、次学年での応募時に役立つと思ったからです。

来年度に復職できなければ、会社生活すべてに関わる大惨事。次回はなるべく倍率の低い園に応募しようと思い、参考までに今年度と前年度の倍率を教えてもらいました。

また、最寄駅だけにこだわらず、周辺駅の駅前の保育園の倍率もチェックしておきました。人気の園を知っておくことで、中途入園に応募するときの希望順位の参考にもなりますよね。

改めて地図を確認し、通える範囲を説明する

窓口には、地域の認可園すべてが載っている地図があったため、窓口の方と一緒に通える範囲の園を洗いなおしました。

次回の応募にも役に立ちますし、「熱心に保育園を探している。本当に復職したい。」という姿勢を示すためにも、熱意を示すことが必要だと思い、どんどん質問するようにしました。

3.嘆願書の内容をチェックしてもらい、よりわかりやすく

書類 PIXTA

私の地域では、4月入園の募集で応募した用紙が、そのまま中途入園の応募書類になります。(書類を出しなおさなくても、空きが出次第選考される)

その応募用紙についている嘆願書を、まず窓口の方にチェックしてもらい、わかりにくい面が無いかどうかチェックしてもらいました。

また、この時すでに下の子を妊娠していたため、その点も伝えたり、状況が変わった点があることは窓口で直接伝え直しました。

4.自分の状況と「困っていること」を改めて伝える機会

女性 相談 PIXTA

そして最後に、「復職できないと困る」という点はしっかり伝えて帰りました。

経済的な面や、仕事の面、会社の制度の問題等、なかなか嘆願書などの文面では表せないことも話して帰りました。「文句」「苦情」というものではなく、現状を淡々と伝えて帰ろうと思い、話していたのですが、話しているうちに涙ぐんでしまい、少々気まずい思いをしました…。

しかし、言うべきことは言うべきだと思います。

1か月後、ポストに入っていたものはなんと・・・

そしてその日から1か月。

会社に「復職できない旨」を伝え、手続きが落ち着いて一段落していたとき、ポストに思いがけないものが投かんされました。

定員オーバーのはずが「入園決定通知」が!

手紙 PIXTA

今回、私の住んでいる区では待機児童になる子がものすごく多い人数に至ってしまったらしく、急きょ認可園の募集数を増やした園があり、運よく第一希望の区立園に入園できることになりました。

他にも応募者がたくさんいた中で選出してもらえたのには、1か月前の区役所訪問が影響しているかも、と思わざるを得ませんでした。

自分の現状をしっかり話すことは大切

OK PIXTA

今回はたまたま運よく入園になり、4月以降入園できない「待機児童」とはならなかったのですが、たとえ募集枠が増えず、4月から待機児童となっていたとしても「区役所に行く」ことに意味はあったと思っています。

「入園申込用紙」という紙の中だけでは、順位と言うのは明確につけられるものではないと思います。点数だけでは「同点」になっているママはたくさんいるはずです。

その中で少しでも早く復職するためには、自分が困っていることや「この園でないと通えない」という事情などを、担当の方に理解してもらうことはとても大切なことだと思っています。

他にも「待機児童」になったらすべきことがあります。

「区役所に行く」以外にも、待機児童になった時や、なりそうなとき、しておくべきことがあります。

認証保育園の枠を押さえよう

保育園 PIXTA

認可保育園よりも前に認証保育園の枠が空く場合があります。認証保育園に入れて復職しているママが、認可への入園希望を出していると、休職中のママよりも早く受理されて転園できるケースがあるようです。

そのため、育休を延長したママが入園するには、まずは認証保育園の方が近道だと言えます。

認証園の選考は「点数制」ではない

認証園の選考は地域で行うものではなく、事業者自身が行うものなので、単なる点数制ではなく、先着順等、独自の選考を行っているケースがあります。

認証園を希望するなら、電話のみで問い合わせるよりも、しっかりアポイントを取って訪問して、熱意を伝えたほうがよさそうです。

「不服申し立て」は公的に認められた権利です

書類 PIXTA

「不承諾通知書」に、通知が届いてから60日以内は不服申し立て可能であることが書かれていると思います。

不服申し立てをしたところで、入園できることになる可能性は低いのですが、行政に対して正当な方法で「納得できない」ことを伝えることができます。

不服申立書のテンプレートはインターネットで入手できますので、編集して作成後、役所に届け出ることで提出することができます。(郵送でも良い自治体もあります)

翌年度の入園に影響する可能性も

正当な方法で不服を申し出ているということは、当然入園申込にも「不服申し立て有」という情報が追加されることになります。

これによって翌年度の入園の優先順位が上がるという可能性も0ではありません。

次の保活を頑張るママへの布石になる

客観的に「保育サービスが不足していて困っているママがいる」という記録を作ることは、今後保活をするママ達への布石となり、将来の改善を求める手段と言えます。

ただ区役所で意見を言うことも決して無駄ではないですが、不服申し立てと言う形で、正式な記録とするのは、行政全体を動かす上では大切なことですね。

「待機児童」だけど、ただの待機は禁物!

保育園 PIXTA

待機児童という名前ではありますが、ただ待機しているのでは事態は動きません。自分から積極的に、できる限りの行動を起こしてから「待機」しましょう。

やって後悔よりも、やらずに後悔することの方が多いのが保活です。

年度中の引っ越し等で保育園の枠が空くことも珍しいことではないため、諦めずに入園できる日を待ちましょう!

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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