子供名義の銀行口座を作ろう!
子供名義で口座を開設しようと考えたとき、まずはどの金融機関や支店にするかを検討しますよね。一般的には、自宅や職場から近い銀行や郵便局をイメージされるかと思います。
また、対面の窓口のある銀行だけでなく、パソコンやスマホからも取り引き可能なネット銀行やネット専用支店もあります。ただし、ネット銀行は未成年の口座開設を制限している場合もあるため、事前確認が必要です。
なお、利用目的によっては銀行側に口座開設を断られる場合もありますので、不安な場合は事前に銀行に問い合わせてみましょう。
口座開設に必要なもの
金融機関によって若干異なりますが、店頭で子供名義の口座の開設をするには次の4点が必要となります。
- 子供の本人確認書類
- 手続きされる方が親権者であるとわかる書類
- 印鑑(シャチハタは不可)
- 最初に入金するお金
子供の本人確認書類として、一般的にパスポート・住民票・各種健康保険証などが求められます。子供の口座開設の場合は、親が代理で行うことになりますので、口座開設を申込者が口座名義人の親権者であることを確認するための住民票・健康保険証・母子手帳などが必要です。また、確認書類上で親権者の姓と住所が一致している、または続柄の確認ができる必要がありますのでご注意ください。
印鑑はシャチハタなどのゴム印だと正式な銀行印として認めらませんので、実印を用意しましょう。ネット銀行など一部の金融機関では印鑑が必要ないところもあります。
- 三井住友銀行「よくある質問」(https://qa.smbc.co.jp/faq/show/1945,2018年5月18日最終閲覧)
子供の口座開設におすすめの銀行
金融機関によって、そもそも子供名義の口座開設が可能かどうかや、揃えるべき書類などの申し込み方法は異なります。店舗数や使い勝手なども考慮した上でおすすめの銀行をご紹介します。
今回はメガバンクの一つとしてみずほ銀行、インターネット専業銀行の一つとして楽天銀行をピックアップしました。
みずほ銀行
メガバンクの一つであるみずほ銀行。全国に支店やATMがあり、メイン口座として使っている方も多いでしょう。
親権者などの法定代理人であれば、本人に代わって子供の口座を開くことができます。店頭で申し込む方法とインターネットで申し込む方法があり、それぞれ名義人となる子供の年齢などに条件があります。
店頭での申し込み方法
相談しながら手続きをしてその場で通帳を受け取りたいなら、直接店頭へ足を運ぶのがいいでしょう。名義人となる子供が20歳未満であれば、親権者が代理で口座を開設できます。
窓口には以下の書類を持参します。
- 子供の本人確認書類
- 代理で手続きする人がその子供の親権者であると確認できる書類(住民票、健康保険証、母子手帳など)
- 印鑑(シャチハタなどは不可)
申し込み手順は以下のとおりです。
- 書類と印鑑を持って、口座開設をしたい支店に行く
- 窓口で申込用紙に記入し、持参した書類を提出
- 原則、通帳はその場で受け取る
なお、口座の名義人が18歳未満だと、キャッシュカードにクレジットカード機能を付ける(みずほマイレージクラブカード)こともネットバンキング(みずほダイレクト)の申し込みはできません。
インターネットからの申し込み方法
平日や日中に忙しくてなかなか店頭に行くことができない場合、パソコンやスマホ経由で口座開設を申し込むこともできます。
みずほ銀行の場合は、名義人となる子供が18歳未満、かつ代理人は親権者(父や母)に限ります。子供が18歳以上の場合、インターネット経由なら本人が手続きをする必要があります。
申し込みにあたっては、手元に以下の書類を準備します。
- 子供の本人確認書類(健康保険証と住民票の写しなど、所定の書類から二つ)
- 代理で手続きする人がその子供の親権者であると確認できる公的証明書の写し(親権者の住所と生年月日の両方が記載された住民票、母子手帳など)
申し込み手順は以下のとおりです。
- ウェブサイト上の口座開設申込書フォームに必要事項を入力
- 口座開設申込書を自宅で印刷、または印字されたものを郵送してもらう
- 口座開設申込書に暗証番号を記入し、署名と捺印をする
- 口座開設申込書と添付書類を指定の封筒に入れて投函
- 申込受付から約1~2週間で通帳が届く
- 申込受付から約2~3週間でキャッシュカードが届く
楽天銀行
インターネット専業の楽天銀行は独自の店舗こそ持たないものの、提携ATMが多いのが便利です。ローソンなどのコンビニATMのほか、三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行、ゆうちょ銀行、セブン銀行、イオン銀行のATMとも提携しています。口座開設してから6ヶ月間、月あたり最大7回までATM手数料が無料なのもポイントです。
口座開設についても、ネットと郵送で手続きが完結。口座の名義人が12歳以下の場合は親権者が代理で手続きをします。
申し込みにあたっては子供本人と親権者の本人確認書類を提出します。本人確認書類として使えるのは、運転免許証、パスポート、健康保険証など。いずれもコピーでも可能とのことです。健康保険証の場合は、公共料金の請求書もあわせて提出しなければいけません。
また、申し込み手順は以下の通りです。本人確認書類の提出方法が2パターンあり、アプリを使うとより短期間で口座開設が可能です。
- ウェブサイトの口座開設フォームで氏名や住所などを入力
- 本人確認書類の提出方法を選ぶ(アプリもしくは送付)
- アプリの場合:楽天銀行アプリから本人確認書類を撮影して送信
- 配送の場合:口座開設資料が届いた際、佐川急便または日本郵便の配達人に本人確認書類を提示
- 約1~2週間後、簡易書留で「ThankYouレター 初期設定ガイド」が届くのでログイン情報などの初期設定を行う
- 後日キャッシュカードが届く(口座開設時、一緒に申し込む)
ネット銀行なので通帳はなく、パソコンやスマホからログインして残高照会などをすることになります。なお、希望すればキャッシュカードが発行されます。
お年玉やお祝い金を子供名義の口座で賢く貯めよう
子供名義の口座を検討する際は、店舗の立地だけでなく、サービスや各種手数料なども視野に入れるのがおすすめです。金融機関によって、口座が開設できる条件や必要書類などが異なるので、どこで口座を開くのか候補を絞り込んだら、近所の店舗やカスタマーセンターなどに問い合わせると確実です。
初回に入金する金額の単位も、金融機関によって変わりますが、もし1円単位で可能ならわが子が出生体重にしてもいいでしょう。通帳に記録が残るので良い思い出にもなりますよ。