大人の食事から取り分けるときのポイント
離乳食が3回食になるころには、大人の食事から取り分けたメニューが食べられるようになります。子供向けの料理を個別で作らない分、食事のしたくが少し楽になったと感じられるかもしれませんね。
とはいえ、大人とまったく同じものはまだ食べられません。取り分けを行うときは、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 食材は小さく切ってやわらかく調理する
- 味付けは大人向けの半分以下とする
- 脂肪分は控えめにする
1歳ごろの子供はまだ歯が生えそろっておらず、大人と同じように食べ物をかみ砕くことができません。そのため、取り分ける食材は小さく切り、やわらかく煮るなどの調理が必要です。
また、塩分が強いものを食べさせると、子供の腎臓には負担がかかります。味付けは「大人の半分以下」を意識しましょう。脂肪分も消化器官の負担になるため控えめにしてください。
- 八千代市「乳児期によくある食生活相談」(http://www.city.yachiyo.chiba.jp/83500/page000027.html,2019年12月24日最終閲覧)
- 港区「離乳食をはじめましょう」(https://www.city.minato.tokyo.jp/chiikihoken/kenko/kenko/boshi/1saimiman/documents/rinyushokutext2018.pdf,2019年12月24日最終閲覧)
- 三条市「いただきまーす離乳食のすすめかた」(https://www.city.sanjo.niigata.jp/material/files/group/17/rinyuuttenaani.pdf,2019年12月24日最終閲覧)
- 川本のこキッズ保育園「食育」(https://www.wakatakegakuen.com/hoikuen/kawamoto_hoiku/kumi_hosiyume.html,2019年12月24日最終閲覧)
- 愛媛県医師会「良い食習慣を育てよう」(http://www1.ehime.med.or.jp/epa/booklet/eating habit.pdf,2019年12月24日最終閲覧)
- 風の子保育園「給食コラム」(http://www.suisen.or.jp/kazenoko_hoikuen/dayori19_6.pdf,2019年12月24日最終閲覧)
- ならざき小児科「離乳について」(https://narazaki-cc.jp/gohan/rinyu/,2019年12月24日最終閲覧)
- 早川クリニック「離乳食の進め方」(http://www.hayakawa-mcl.com/docs/pdf/hayakawaclinic_rinyusyku01.pdf,2019年12月24日最終閲覧)
- 生見クリニック「離乳食・食物アレルギーの無料相談」(http://nukumi-aishinkai.jp/publics/index/11/page82=2,2019年12月24日最終閲覧)
取り分けに向くメニューは?先輩ママの料理例
食事作りの時短になりうる取り分けメニュー。ポイントを押さえつつ、できるだけ簡単に取り入れたいものですね。ここからは先輩ママの料理例を紹介します。
2段階で味付けできる、焼きそば
フライパンのみで肉や野菜、麺を調理できる焼きそば。バランスよくさまざまな食材を食べさせられる点がよいですね。調理の最後に味付けをするため、子供向けに薄味で取り分けた後、大人が好きな味に調節できます。
子供向けに調理しやすいのはもちろん、大人も満足できるのはうれしいポイントです。
ルーを入れる前に取り分ける、シチュー
シチューなどの煮込みメニューなら、ルーなどで味付けをする前に別鍋に取り分けると◎。取り分け後に味に差をつければ、2種類のメニューを簡単に作ることができます。
野菜を大きめに切っている場合は、取り分け後にキッチンバサミなどで小さくすると食べやすいでしょう。
トッピングで大人向けアレンジ、スパゲティ
大人は更に納豆のタレ、醤油、こしょう、卵の黄身を追加♪
刻んだ青菜や納豆、シラスなどさまざまな種類の食材をソースとした、スパゲティのアイデアです。パスタをゆでてすぐに和えるソースは大人と子供で共通とし、大人の分はトッピングで味を調整します。
子供が食べられるメニューを大人向けにアレンジするというのも一つの方法ですね。
ひき肉にすればかみ切りやすい、肉じゃが
煮物として代表的な肉じゃが。野菜と肉をたっぷりとれるメニューですが、お肉が大きいと子供は食べにくいかもしれません。お肉を刻むのもよいですが、ひき肉を使えばより手間が少ないですね。
野菜はやわらかく煮込んでおけば、食べる直前にスプーンやフォークで小さく刻めそうですね。
お湯で割れば味の調節自在、みそ汁
みそ汁は野菜や海藻などの食材を手軽にとれるメニューですが、味の濃さには気を付けたいものですね。具をゆでて味付け前に取り分ける、あるいは味付け後に具だけを取り、お湯で割って子供用にする方法があります。
汁物は、お湯さえあれば自在に味を調節できる点が便利ですね。
取り分けメニューで大人も子供もおいしい食卓に
取り分けメニューは、大人も子供も満足できるところがポイント。子供用には成長に合った食材のやわらかさや味、大人用には家庭の好みの味付けとして、簡単かつおいしい食卓にしましょう。
家族みんなが同じメニューを食べられるのは、取り分けならではの良さ。「ジャガイモがおいしいね」「〇〇ちゃんはどれが好きかな?」など、和やかに会話をしながら食べると、子供にとって食事がより楽しく感じられるかもしれません。取り分けメニューで子供の食事作りを楽にしつつ、親子で食卓を囲む時間を楽しんでくださいね。