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出生数が初の100万人割れ。子育て中のママが考える少子化の原因

毎年問題視されている少子化問題ですが、2016年も深刻な少子化となりました。2016年に生まれた子供の数はなんと統計開始から初の100万人以下。これは女性としては見逃せないニュースですよね。では、毎年悪化するばかりの少子化問題ですが、原因は何か。少子化を止めるには何か改善策は無いのか。ニュースを参考に、1歳6ヶ月の息子がいる私の考えをまとめてみました。

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深刻な少子化問題

少子化は近年大きな問題となっていますが、厚生労働省から発表があり、2016年に生まれた日本人の子供は981,000人になるという見込みがされました。統計を取り始めた1899年以降の出生率では初めて100万人を下回ります。さらには出生数が死亡数よりも下回る人口の自然減は10年連続となりました。

出生数の減少の主な原因と考えられるのは、親になる世代が減っていることです。15歳~49歳の女性は10年から15年にかけて毎年20万人以上のペースで減少しています。

結婚年齢と出産年齢

結婚式 PIXTA

晩婚化や出産の年齢が上がっている影響も少子化の主な原因とされています。平均初婚年齢は上がり続け、第一子を出産した母親の平均年齢も上がっている傾向があります。

では実際にどの程度、平均初婚年齢が上がっているのかご紹介します。

平均初婚年齢

  • 1995年 夫28.5歳、妻26.3歳
  • 2015年 夫31.1歳、妻29.4歳

上記の通り、夫は約3歳、妻は約3歳、年齢が上がっているのが分かります。

これに伴い、第一子を出産した時の母親の平均出産年齢は2011年以降から30歳を上回っており、第一子の出産が遅いと、子供の数も少なくなる傾向が見られます。

子育て中のママが考えた、少子化の原因

足元 PIXTA

年々少子化が進んでいますが、私は現在1歳6ヶ月の息子を持つ母親です。夫、息子と3人で暮らしており夫婦共に共働きをしています。

少子化問題は年々悪化の一途をたどっていますが、なぜ改善されないのか。晩婚化や出産年齢の上昇などはなぜ起こるのか。母親目線で見た私の考えなどをまとめてみました。

経済的な問題

お金 PIXTA

少子化の原因としてあげられている晩婚化ですが、なぜ晩婚化が進行してしまうのでしょうか。それは、経済的な問題があるからだと私は思います。

現代では男性も女性も働く人が多くなっていますが、経済的な問題から、一人暮らしをせず実家を離れて暮らす人は少ないように感じます。実際に結婚するまでは実家に住んでいる男性も私の周りに多くいます。

ずっと実家暮らしをしてきたから、自分では家事などをしながら働くという自信が無い!といった理由で、まだ結婚はしないと考える女性も多いように感じます。

また、結婚して子供ができた時のことを考えると、夫の収入だけでは生活が厳しく、子供にかかる学費なども考えると、ある程度の勤続年数があり収入も安定してくる30歳以上の結婚が良いと考える人が多いのだと考えられます。

共働きをしたとしても保育園や女性の働く環境に不安がある人も多いようです。

保育園事情

保育園 日本 PIXTA

少子化が問題視されている中、逆になかなか減らないのが待機児童ですよね。保育園に入れずに悩んでいるママ達も多いのではないですか?

地域によっては徐々に改善されていると聞きますが、まだまだ多くの待機児童がいるのが現状です。特に難しいとされている1歳時の入園に悩むママは、私の周りにも多くいます。

出産の時期などから、出産前に入園の申し込み時期の計画を入念にたてるママも多いです。

産後に女性が社会復帰するためにはたくさんの手続きと長い時間を必要とするので、これにもとても頭を悩まされます。入園に必要な書類をかき集め、職場との復帰に向けての連絡なども、産後のママにとっては大きな負担になっていると感じています。

幼稚園入園の時期まで待てばいいのでは?と考えるかたも多いと思いますが、育休には期間が決まっているので、退職しなければいけないという問題があります。

女性の社会的問題

オフィス 日本 PIXTA

上記で経済的な問題と述べましたが、では共働きをすれば子供が出来ても生活に支障はないのでは?と思う人も多いと思います。

実際に結婚後も働く女性は現代では多くなりましたし、女性のキャリアアップなどもひと昔前に比べてしやすい社会環境にはなっていると感じます。

しかし、実際に結婚をしてバリバリ働いている女性でも、妊娠をして産休・育休を取得後に、いざ職場に復帰をするとなるといろいろと難しい問題が出てきます。

まず、問題になるのは時間です。子供がいるので、今まで通りのフルタイムとして働くのはなかなか難しくなります。そして次に時短となると仕事の業務内容もある程度変わることがあります。キャリアを積んでいた女性の多くは、時短を理由にキャリアダウンする人も多いです。

また、急な保育園からの呼び出しによっての早退などもあり、職場の環境にもよりますが、肩身の狭い思いをする事もあり、復帰後に仕事を辞めてしますママも少なくはありません。

ママ目線での少子化問題の解決策

手元 PIXTA

たくさんの要因が重なっているので、これでは少子化を止めることは難しそうですよね。

どのようにすれば少子化問題は食い止めることができるのでしょうか。

ここからは、上記で考えたママ目線での少子化問題についての解決策を考えたいと思います。

たくさんのママが働く環境作り

オフィス 日本 PIXTA

まずはやはり改善しないといけないのが、保育園の待機児童問題と、ママの社会復帰環境を整えることだと思います。働きたくても、保育園に入園できなければ社会復帰もできません。社会復帰した後でも、職場の環境次第では続けることもできません。

この2つをまず日本全体で改善出来たらとても素敵だと感じます。

働くママにとっての社会環境は、少しずつ良くなってきているように思います。ママの社会復帰の場をたくさん作ることができたら、働くママも増えますし、急な保育園の呼び出しなどがあっても肩身の狭い思いをしなくてすみます。

お互いが助け合って気持ちよく仕事ができる環境が、もっと必要に感じます。

夫にも協力してもらおう!

夫 育児 PIXTA

なにもママだけが育休を取得しなければならないわけではありません。夫であるパパも育休を取得できるのはご存知ですか?また、ママもパパも育休を取得できる「パパママ育休プラス」という制度もきちんとあるのです。

こういった制度があるにもかかわらず、使わなかったり、使いにくかったりと実際に利用するパパはなかなかいません。しかし実は、男性が育休を取得することによるメリットもあるのです。

男性が育休を取得した場合は女性と同様に育児休業給付金が支払われます。また、女性の育休とは違い、男性は休業期間を自由に選択できます。職場への負担なども考慮しながら取得できるので、とっても嬉しい制度です。

このように、いろいろな制度を活用して、社会的にも経済的にも負担なく結婚後も働くことができます。

明るい日本の未来のために、今できることは

子供 大勢 PIXTA

ママとしての少子化問題について述べましたが、いかがでしたでしょうか。日本は深刻な少子化問題を抱えていますが、必ず解決できるはずです。

経済的な問題、保育園の待機児童、女性の働く環境など、これ以上に多くの問題があっての少子化だと思います。

実際に私も育休後に職場復帰をし、度重なる保育園からの呼び出しなどで、会社で気持ちよく仕事をすることが難しくなり、退職をしました。

現在は転職をし、多くのママが働いている会社に入社できました。同じ立場のママたちと一緒に仕事ができ、保育園からの急な呼び出しでも快く対応してくれる会社なので、とても働きやすいです。また、ママでもきちんとキャリア形成ができるので、将来を見ながら仕事もできるようになりました。

このように少しずつではありますが、社会全体でママが活躍できる職場が多くなってきていると感じます。

日本は深刻な少子化問題を抱えていますが、必ず解決できるはずです。この先の未来のために、今何ができるのか、皆さんも是非一緒に考えていきましょう。

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