「知的なやりとり遊び」で育つ、学びに向かう力
幼児期の子供の能力を伸ばすうえで、家族との関わりは大変重要な役割を果たします。
ベネッセ教育総合研究所が2012年から2015年にかけて行った『幼児期から小学1年生の家庭教育調査・縦断調査』によると、親子で知的なやりとり遊びをする子のほうが、そうでない子よりも「学びに向かう力」や「文字・数・思考」の力が高いことがわかりました。
また、パパとママが共働きで親子で過ごす時間が短くても、限られた時間の中でやりとり遊びをしている5歳児の「学びに向かう力」は、全体の「やりとり遊びをあまりしていない」と答えた群よりも高く、一緒にいる時間の長さよりもその内容が子供の能力を伸ばしていることが判明しました。
調査では「知的なやりとり遊び」について以下のものをあげています。
- ことば遊び
- 本の読み聞かせ
- ブロックやつみ木
- 親子で絵、粘土、折り紙で遊ぶ
- 一緒に数を数える
- 知育玩具を使って何か学習するような遊び
ことば遊びや本の読み聞かせは、話す言葉の種類を増やすことができ、思考力のアップに繋がります。自分の考えや想いを伝えるために、言葉のバリエーションや思考力は大切です。また、話の内容から人の気持ちを考える想像力もつきます。
ブロックやつみ木、粘土、折り紙など手先をつかう遊びは、手先の器用さや創造力を養います。ブロックやつみ木であれば、立体的にものを作ることで空間認識力が身につくでしょう。数を数える、知育玩具で遊ぶといったことも、学習の前段階として頭を使う遊びといえます。
- ベネッセ教育総合研究「幼児期から小学1年生の家庭教育調査・縦断調査(4~5歳児)」2015.3.4(http://berd.benesse.jp/up_images/publicity/20150304release.pdf,2018年2月25日最終閲覧)
すきま時間でできる、親子で楽しむやりとり遊び
たとえ子供と一緒にいる時間が短くても子供の能力を伸ばせるなら、できるだけ学びにつながる遊びを取り入れてみたいですよね。
そこで、忙しいママでもすきま時間で実践できる、簡単なやりとり遊びをお伝えします。ちょっとした時間を見つけたら、ぜひやってみてくださいね。