下ネタ連発期は、叱っても止まらない
言葉の吸収は早い子どもたちは、ご家庭内だけでなく保育園や幼稚園、メディアやSNSなど、さまざまな場所や環境を通じて覚えてきます。ある日急にそんなことを言い出すなんて!と、ビックリするような言葉を使ったりしますよね。「そんなこと言わないの!」と叱っても、子どもたちは面白がって止めようとはしないんです。
特に「おしっこ」「おっぱい」「おしり」は、私の経験上、好奇心旺盛な男の子が特に大好きなワード。しかもスーパーの買い物中や、お友だちの家に遊びに行ったりしたときは、「そんなこと言わないの」「恥ずかしいでしょ」と叱りたくなりますよね。3~5歳の子どもは、そうして慌てて叱るママや周りの大人の反応が面白いと感じています。「ここで言ったらどんな反応するのかな」と場を楽しんでしまっているのです。
ところが、ちょっとしたポイントを意識して関わると、少しずつ減って収まります。ポイントを知っていれば「お友達を傷つけてしまうかもなど、必要以上に心配したり、叱ったりしなくて済むかもしれません。具体的にはどんな対策があるのか見てみましょう。
1.華麗にスルー
ついつい反応してしまいがちですが、そこをぐっと堪えて、スルーしてみてください。「それが何?」と言うような様子で、笑いも怒りもしないでいてみてください。そのうち、「あれ?つまんないな」と言う様子で、やらなくなっていきます。
とは言え、スーパーや、人目のあるところで何度もやってくるときは「ママ、こっちを見て!」のサインだと思って、全く違うアプローチをしてみてください。体を動かしてよい場所なら、急に「よーいドン!」と言ってみるなど、体を動かしてあげるといいです。公共の乗り物や病院などなら、あっちむいてホイや、しりとり、じゃんけんに誘ってみて。
とにかく、下ネタそのものは華麗にスルー。そして、気をそらす。ぜひ、やってみてください。
2.時と場所を教えましょう
自宅に帰ってから、少し落ち着いている時間に(お風呂の時間がおすすめです)ママが嫌だったことを真剣に伝えてみましょう。例えば、「みんないる場所ではやめてほしいな」「嫌な気持ちになる人もいるんだよ」など、言葉にして伝えてみましょう。子どもたちは、表情や態度からもメッセージを受け取るので、叱るのではなくて、真面目な態度で話すこともとても重要です。
また、家庭内であれば自由にやってもいいよ。と言うご家庭もあります。家族の注目を浴びたり、コミュニケーションの一つとして笑い合ったりする目的ならあり、と割り切る方法です。時と場所をきちんとわきまえて下ネタを言うなら「そんな時期だな」と割り切って乗り越えるのも一つかもしれないですね。
下ネタブームは、性教育の大チャンス
子どもが下ネタを使い始めた時は、排泄や性について教えるチャンスです。人間の体や性に関する大切な部分であり、言葉であると言う事を「汚い」「恥ずかしい」と言うような意識に捉えるのではなく、正しく伝えていく事が大切。
でも、どうやって説明したり伝えればいいのかわからないですよね。そんな時は、幼児向けの性の絵本や、体の仕組みの図鑑を一緒に読んでみてください。いろんな発見と共に、なぜ大事にしなければいけないのかがわかりやすく描かれています。
下ネタブームは誰もが通る道
男の子に限らず、女の子でも通る道。初めはトイレでウンチができて、褒められて楽しい言葉として捉えていますし「トイレ」がダンスのテーマになることも。下ネタ大好きな時期も年齢とともに落ち着いていきますし「注目を浴びたい!」と言う理由で使っているお子さんは、別の分野での得意なことや自信が生まれると、そちらで満たされて言わなくなります。
「気づけば言わなくなったなぁ」と思えるまで、ポジティブに見守ってみましょう。