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幼児IQテストとは?IQの値は絶対なの?もしかしてうちの子は天才?!

子供の知能指数を図るうえで目安になる幼児IQテスト。いろんな手法でテストが行えますが、その結果であるIQの数値はいったいどういう意味を持っているのでしょうか?IQが高ければ、本当に頭がいい子なのか…。幼児IQに関する概要と、幼児IQテストの結果をどう解釈するべきなのかをご紹介します。IQの値がすべてではないのです。

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幼児のIQテストとは?

誰でも1度は気にしたことがあるIQ。最近は幼児のIQテストを小学校お受験に導入したり、機関で幼児IQテストが簡単に受けられたりしますが、そもそも幼児のIQテストって、どんなものなのでしょうか?

IQとは?

Intelligence Quotient(IQ)とは知能指数のことを差し、数値が高いと知能が高く、数値が低いと知能が低いと言われています。知能はすべてが両親からの遺伝ではなく、生活環境などの影響も受け、変動すると言われています。IQは100を平均値として、70%に近い人がIQ85~115の間に位置します。

IQ120以上で「すぐれている」とされ、130を超えると「非常に優れている」とされ、非常にIQの高い幼児が高IQ団体「メンサ」に入会する資格が与えられることもあります。

幼児IQテストの概要

子供の年齢に合わせて行える幼児IQテストは、図形や数字、アルファベット、ひらがななどを用いた問題が、年齢に合わせたレベルで出題されます。

IQの割り出しには、「精神年齢」と「生活年齢」を考慮します。

  • 精神年齢: 「〇歳〇か月レベルの問題が解けた」という、IQテストで割り出される年齢
  • 生活年齢: 現在生まれてから〇歳〇か月という、実際の年齢

問題を解くことで、〇歳〇か月レベルの問題が解けるという、その子の“精神年齢”を割り出します。この精神年齢が、実際の“生活年齢”に対して、どれだけ優れているかということを数値にしたのが、IQの値です。

自宅から幼児IQをチェックするサイトにアクセスして簡単にできるテストから、専門機関で行われる本格的なIQテストまで、種類は様々です。

何歳から?

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幼児IQテストの多くは、2歳ぐらいからテストができるものが多いです。

ひとりでテストを受けられない場合

2歳では言葉も話せないし、文字も読めないじゃない!と思うかもしれませんが、幼児IQテストの問題の多くは、絵や図形で出題されるので、2歳のお子さんでも受験が可能です。

また、IQテストの問題文を読んだり、お子さんが言った答えを代わりに選んであげるなどの行為は、親が行ってもOKとされています。

2歳7か月はどのテストを受ければいい?

幼児IQテストは、2歳から1年齢ごとに2歳、3歳、4歳…とレベル分けがされています。幼児IQテストでは小学校6年生(12歳)までを対象としているものが多いです。

とはいえ、2歳7か月の子には、2歳用のIQテストは少し簡単で、3歳用のIQテストでは難しいかもしれません。そんな場合は、2歳用と3歳用を両方受験し、総合的に見てみるのがいいでしょう。

IQが高い=頭がいい?

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「幼児IQテストでうちの子のIQが140!!」なんて結果が出たらママは大喜び。

では、IQが高いというのは頭がいいということになるのでしょうか?

IQの高い子の特徴

総合的に見て、IQの高い子は考える力や憶える力を持っている子が多いようです。考えることに長けている子がIQが高いことが多く、「たくさんものを知っている」というのはIQが高い目安にはならないようです。

また、考える力以外にも、IQの高い子が優れている点がいくつかあるようです。

  • 情緒が安定している
  • 自制力がある
  • 自立している
  • 温和・理性的である
  • 社会性がある
  • 神経質ではない
  • 「自分を認めてほしい」という欲が少ない

つまり、よく「あの子はなんでも知っているから頭がいい」というのは、IQの高さには関係ないようです。

2歳なのにおしゃべりが上手、小学校前に掛け算ができる、3歳でひらがなが書けるといったことは、その分野では優れているかもしれませんが、IQがいいということにはつながらないということです。

考える力をはじめとした、精神面や社会性などが総合的に優れている子に、IQの高い子が多いようです。

IQの数値への影響

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さて、IQテストの結果がとても高い数値だったり、あまりにも低い数値だった場合、ご両親は大喜びしたり、心配になったりすると思います。しかし子供のIQの数値というのは、テストを受けた日の環境、子供の気分、やろうという意欲があったかどうか、試験官が怖くなかったかなど、多くの要因に左右されます。

年齢が小さければ、小さいほど、この要因がもたらす影響はとても大きく、結果として、高いIQ値が出たり、とても低いIQ値になってしまったりします。

幼児IQの結果の数値を絶対とせず、何回かテストを行ってみたりして、判断しましょう。

あくまでも発達の目安

幼児期は、いろんなものをスポンジのように吸収し、どんどん成長する時期です。IQテストでは、数値だけを気にするのではなく、あくまでも発達の目安として考えるといいと思います。

IQテストにより、お子さんの得意分野をみつけ、その分野を伸ばすしてあげると、子供も自信がつき、どんどん成長することでしょう。この自信の積み重ねが、大きな成長となり、本当の意味でIQの高い子になるかもしれませんよ!

IQテストで自信を伸ばそう!

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幼児期のIQテストの結果はあくまでも目安。IQの数値が絶対ではないことを常に知っておきましょう。

お子さんの得意分野を知り、可能性のある分野をみつけて、小さな自信をぐんぐんと伸ばしてあげることがベスト。得意分野がわかれば、お子さんが本当に興味を持っている分野がわかるかもしれません。

子供の考える力を伸ばすような遊びをたくさんしてあげ、考える力、社会性、精神力などを総合的に伸ばしてあげたいものですね。

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