待望の小学校入学!でも不安はたくさん・・・
小学校入学へ向けて、親も子どもも少しずつ準備を始める入学前の時期。園に入園した当初を思えば今やすっかりお兄さん、お姉さんです。そんな子どもの姿を見ていると期待も膨らんでいきますよね。
しかし、期待と同時に不安や心配事の絶えないパパママも多いはず。我が家ももうすぐ小学2年生の長女が入学する時は不安だらけで家族や先輩ママに相談をたくさんしました。
そんな「入学前の子をもつパパママの不安」の解決法を、私や私の周りの体験談を元にお伝えします。
何が不安?何が心配?
「不安」と言ってもその理由は人それぞれ。ここではよく耳にする「あるある」な不安を例に挙げ、解決法と一緒に紹介していきます。
1.ちゃんと登校できるか心配・・・
お住まいの地域によっては大きな道路を横断しなくてはならなかったり、距離があったり・・・さまざまな心配事があると思います。
また集団登校の場合は上級生との関係性や、ルールも気になるでしょう。交通事故の心配はもちろんですが、子どもを狙った嫌な事件が多い昨今。
不安の数は挙げればきりがないほどです。ではこんな「登下校時の不安」はどうやって解消すればよいのでしょうか。
私の体験談と解決法:下見と練習をしっかり!
私の地域では集団登校で家から学校までが約40~50分でした。途中、大きな国道を横断しなければならず「小学1年生がランドセルを背負ってこんな道路を渡れるの…?」と、とても心配しました。
そこで大事なのが「下見と練習」です。普段、車や自転車で通る道でも、実際に歩いてみると感じ方が違います。
できれば入学前に子どもと一緒に通学路を何度か歩いてみましょう。その際「ここは車が多いから危ないね。」「この道はデコボコしてるから気をつけようね。」と危険箇所を一緒に確認しながら歩くと良いと思います。
また、集団登校でない地域では「近所に住む上級生のお兄さんお姉さん」がいるお家に一声かけてお願いをしておくのも効果的。「新1年生なので危ないことをしていたら声をかけてやってほしい」と伝えておくだけでも、上級生は上手に気にかけてくれたりしますよ。
2.友達はできる?いじめられたりしない?
小学校に限ったことではありませんが「友達とうまくやっていけるか?」という不安は新しい環境になる度に感じるものです。
大人でさえ難しいと感じる人間関係。より良い学校生活を送るためには一番大事な項目かもしれません。
私の体験談と解決法:親が介入し過ぎない
うちは学区の端だった事もあり、幼稚園から同じ小学校へ入学する友達はわずか3人だけ。しかも、仲が良かった訳ではなく、むしろ「ちょっとうちの子どもとは合わないのかな?」と感じる子どもたちでした。
うちの娘は気が強く頑固なので心配で仕方ありませんでした。しかし、いざ入学してみると私の心配をよそにたくさんの友達に囲まれて過ごす娘。
もちろん時々ケンカもするし、いじわるされることもあればいじわるすることもあり、小さなトラブルは多々ありますが、楽しそうに友達の話をしてくれます。
けがをさせた、させられたとなれば話は別ですが、普段から親が「あの子と仲良くしたら?」「あの子はいじわるだから関わるのをやめなさい。」などと口を出してしまうとせっかく子どもが築いた関係を壊してしまうことになります。
介入し過ぎない代わりに子どもの話をたくさん聞いてあげましょう。友達と何をして遊んだのか、ケンカしてしまったら理由はなんなのか。
そして時々アドバイスをしてあげると子どもは少しずつですが友達との付き合い方がわかってきたようで、入学時に比べたくさんの友達ができました。
また、保護者との関係が比較的「密」な幼稚園と異なり、小学校では先生とも他の保護者ともコミュニケーションが密になりにくいことが多いです。ですからどうしてもこれは気になる、ということがあれば、連絡帳を使って担任の先生に聞いてみるのは大切です。
まずは連絡帳で「こういうことがあってちょっと心配なのですが、子どもの話だけでは要領を得なくて…」という感じで聞いてみると良いですよ。
3.他のママたちとうまくやっていける?
子どもの事はもちろんですが、ママ自身だって友達ができるか不安ですよね。今まで幼稚園で仲の良かったママ友がみんな違う小学校になってしまう事はよくあることです。
さらに最近は「モンスターペアレント」についても耳にするため、他の家族との関係性は気掛かりな問題でしょう。
私の体験談と解決法:他のママたちと世間話をする
私の場合は転勤族なので元々ママ友は少なく、同じ幼稚園だったママたちともそんなに喋ったことはなく、不安だらけでした。
ただ引っ越しの多い我が家では「知り合いがいない」というのは当たり前のこと。ですが「やはり繋がりがないと!」と思ったので学校や地区の行事で積極的に世間話をして知り合いの輪を広げていました。
小学校なら一学期の中頃に授業参観や懇談会があると思います。授業参観が終わったらさっさと帰ってしまうのでなく、他のママたちと世間話をしていきましょう。
何気ない世間話の中でやんわりと家の事情を少しずつ話していると、いざ困った時に事情を知っているママが助けてくれる事もあります。
例えば我が家は車が一台しかなく、主人が仕事の時は1歳の次女を抱えながら自転車でお迎えや行事に参加しなければならないのです。
雨や雪が降るととても大変なのですが、事情を知っていた近所のママ友が「寒くて次女ちゃんかわいそうだから、うちの子と一緒に長女ちゃん車で連れて帰ってくるよ!」と言って我が家まで送ってくれました。
逆に私も他のママが困っていて出来ることがあればお手伝いします。そんな風に世間話からお互い助け合ったり相談しているうちにママ友の輪は広がっていきます。
一方で子どもが小学校にあがるとパパママどちらもフルで職場復帰という家庭も多くありますよね。こうなると日頃ママ友同士でコミュニケーションをとるというのは難しいもの。
しかし小学校では親同士が仲良くないと子どものお友達関係がうんぬんなんてことはほぼありません。幼稚園や保育園までのママ友付き合いがつらかった人は、小学校入学を機に関係を刷新するのも良いと思います。
4.給食をちゃんと食べられるかしら?
食べる量や早さ、好き嫌いなど家庭でも苦労がある食事。学校給食は栄養バランスのために様々な食材が使用されます。
もしかすると子どもが初めて口にする調理法もあるかもしれません。
私の体験談と解決法:焦らず少しずつ
うちの子どもも毎回食事に時間が掛かり、食べる量にムラがあったので最初の頃は半分も食べられないと言っていました。
しかし二学期あたりから今までが嘘のようにあっという間に食べ終わりおかわりまでするほどに。登校や体育の授業で身体を動かすとおなかが空いてたくさん食べられるようです。
自然と掛かる時間も早くなり、少しくせのある食材もうまく調理してくれていて好き嫌いもほとんど無くなりました。
焦らずゆっくり見守ってあげて下さい。少しずつ環境に慣れながら、心配せずとも動けばお腹が減って食べるようになりますよ。
どうしても少食で、という場合や、食事に時間がかかって、という場合は入学前の説明会などで個別に相談をしておくのも良いでしょう。幼稚園や保育園を卒園する前に園に相談して、小学校にそうした「心配事」を引き継いでもらうのもありですよ。
5.入学準備ちゃんとできてるかしら?
学校によって準備するのもが違うので「何を準備したらいいのかわからない!」という方も多い事でしょう。学校指定のものもあれば幼稚園で使っていたものをそのまま使える場合もあります。
私の体験談と解決法:リストの確認、手作り品は早めに
現在は家庭で購入するもの、学校で購入するものなどをリストにして入学前の説明会で配布してくれる学校がほとんどだと思います。
その際、幼稚園からのものでいいのか、どういうタイプの文房具がいいのかを学校や先輩ママにしっかり確認しておきましょう。
例えば「クレヨン」と「パステル」。長女が幼稚園で使っていたのは「クレヨン」でしたが学校では「パステル」の方が良いと言われました。
「パステル」の方がやわらかく力の加減ができる一年生なら綺麗に描けるそうです。こんな風にプリントには簡単に「鉛筆」「のり」「はさみ」と書いてありますが実は学校が推奨しているものがある場合も。
そして体操着入れや給食着入れなど手作りしなければいけないものは早めに作りましょう。指定のサイズはあるかと思いますが、そのサイズで子どもがちゃんと出し入れできるかなどを確認しましょう。
ただ引っ越してきたばかりで回りに上級生の子のいる知り合いがいないという場合もありますよね。そういった場合は、ひとまず配布されたプリント通りに準備物を用意して、詳しい内容がわからないものは園で使っていたものを継続して使っておき、入学後にそろえていっても間に合うことがほとんどです。
1年生は入学後1週間ほどは本格的な授業がない場合がほとんどです。クレパスはどちらがいい?とか普通の色鉛筆と全芯色鉛筆のどちらがベター?ということは入学後確認しても十分間に合います。
6.小学校で掛かるお金はどれくらい?
「義務教育」と言っても実際に掛かるお金はどれくらいなのか。月に掛かるお金はどれくらいなのか。お金に関する事って学校や他のママには聞きにくいですよね。
私の体験談と解決法:意外とかからないけれど急な出費に気をつけて
ランドセルや事前に購入するものを除けば、小学校に掛かるお金は少ないです。文部科学省が公表している「平成30年度子供の学習費の調査結果」によると、公立の小学校で1年間にかかる学習費は32万1,281円。1か月あたり2万5,000円ほどの計算になります。
ただし、その内訳を見ると、下記のように学校外活動費の割合が多いことがわかります。
- 学校教育費:6.3万円
- 学校給食費:4.4万円
- 学校外活動費:21.4万円
学校外活動費は自宅学習や学習塾にかかる費用を指しているため、学校と直接かかわる費用で考えると、6.3万円+4.4万円=10.7万円。1か月あたりで考えると、9千円弱の負担となります。
もちろん、発生する費用については事前にお知らせがきますが、子どもがお知らせのプリントを親に渡し忘れ、急に集金袋がくる、という話もよく聞きます。急な出費には対応できるようにしておきましょう。
現在は毎月必要なお金は「引き落とし」であることがほとんど。急に必要になる費用の多くは3学期頃に申し込む「次学年で使用する教材(道具やリコーダーなど)」の購入費用が多いでしょう。
- 文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」(https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf,2021年2月17日最終閲覧)
7.授業についていける?
幼稚園の方針によってしっかりとひらがなを勉強している子どももいれば、勉強なんて何もしていない…。という子どももいるでしょう。
そんな差がある中で自分の子どもはしっかりついていけるのか心配ですよね。
私の体験談と解決法:勉強を楽しく、一緒に行う
慌てなくとも学校ではひらがなを綺麗に書く、正しく読むという所からスタートしていきます。長女の学校では「こんなに時間を掛けてくれるの?」というくらい丁寧にひらがなを教えてくれました。
と、言えども三学期の中頃には一年生で習う漢字は全てマスターしていて、先生の授業のペース配分には感動さえ覚えました。
長女は算数が苦手でしたが、宿題やテストで間違えた箇所を「どうして間違えたのか」一緒に確認し、やり直すことで克服。
とにかく勉強は無理にやらせない事をおすすめします。無理にやらせてしまうと折角、興味があったものが「嫌い」に変わってしまいます。
勉強は楽しく、「やらせる」のではなく「一緒に考える、やる」という事を心掛けていました。
1年生の授業は全ての基礎であるので、ここで「楽しいな」の気持ちが根付くと、学年が進んで授業が難しくなっても「頑張ろう」と思いやすくなります。新しいことを吸収するのは楽しいなという気持ちが継続できるように、親子一緒に1年生時間を楽しめるといいですね。
入学前にできるようになると役立つこと
ここからは上記以外に入学前にやっておいたほうがいい事をご紹介していきます。準備に追われ意外と忘れがちな事もあるのでしっかりチェックしましょう。
安全ピンの付け外し
学校で付ける名札は安全ピンでとめます。最近では児童の安全のため登校したら付けて下校前には外すという学校がほとんどです。
子どもが自分自身でしっかり付け外しできるようにしておきましょう。一方、最近は100円ショップなどにある「服に穴が開かない」名札ボタンなどもありますよね。こうしたグッズも使用する場合は子ども自身で付け外しができるように練習しておくと良いですよ。
洋服の確認
子どもが学校へ着ていく洋服や靴を確認しましょう。着脱に苦労するものや、装飾の多いものは学校生活には不向きです。
子ども自身が体温を調節できるよう、上手く重ね着をさせる必要があります。靴も登校時や下校時に長い距離を歩く場合、重たい靴だとそれだけで疲れてしまいます。
子どものサイズに合った歩きやすい運動靴を最低でも2足は用意しておきましょう。合わせて長靴もあるといいと思います。
筆者の経験では、低学年の女の子はスカッツ(スカートとスパッツが一体化したもの)が体もしっかり動かせて子ども自身の「かわいいのがいいな」もかなえられて良かったです。男の子はとにかく靴がすぐボロボロになるので、セールの時をねらってサイズ違いをいくつか買っておくのも役立ちました。
買っておくと便利なもの
- レインコート
- 予備の傘
- ハンカチポケット
レインコートはランドセルの上から羽織れるものを買っておくと便利です。
傘はしょっちゅう壊してくるので予備を準備しておかないと「明日も雨なのに傘がない!」という事に…。ハンカチポケットはどんな服にも装着できるので便利です。
更には「ズボンのポッケにティッシュ入れっぱなしで洗濯機回してしまった!」という事も減るので便利です。
希望に満ち溢れた楽しい学校生活を
いかがでしたか?地域によっては私の経験と全く違う事もあるかもしれません。
けれども、子どもに「楽しく有意義な学校生活を送ってほしい。」という気持ちはどんなママでも一緒だと思います。
色々な不安や心配事は尽きませんが、子どもの成長を見守りつつ、ママも「素敵で有意義な小学生ママ」として過ごせるといいなと思っています。
小学校は6年間。とても長く感じますが、入学してしまってからはあっという間。どうか子どもが大きく成長する6年間を大切に過ごしてください。