小学校の入学準備はいつから始める?
小学校への入学が気になる時期になると「小学校の入学準備はいつから始めればいいの?」と思うパパママも多くなりますよね。一般的には小学校の入学準備は小学校入学説明会が終わった後から始める人が多いようです。
入学説明会では準備するものも教えてもらえるので、その内容に従って準備すると無駄がありませんよね。必要ないものまで購入することがないように、説明会でのお話をしっかりと聞き、よく確認したうえで入学準備を行いましょう。
小学校入学説明会はいつ?
それでは、小学校入学説明会はいつ行われるのでしょうか?地域によって多少の差はありますが、1月から2月にかけて行われることが多くなっています。
お住まいの地域の説明会情報を知りたい方は、自治体の公式サイトや学校への問い合わせで詳しく知ることができます。
小学校入学準備をスムーズにするためにも、事前に確認しておくと安心ですね。ママリに寄せられた体験談にはこのような意見がありましたよ。
■就学時検診■
入学前の11月頃に実施、子どもと保護者が一緒に校内の各検診場所をまわります。コロナ以前は主要な健診は保護者も付いて、それ以外の検診は5年生が新入生を引き連れていました。その間、保護者は体育館で待機していました。
■体験入学・入学説明会■
入学前の2月頃に実施、午後の時間に1年生の教室に新入生に入ってもらい、返事の練習や簡単なお絵かきや手遊び、折り紙などをします。この時の子どもの様子を見取り、クラス分けの参考にします。その間、保護者は体育館や広い教室で説明会です。学校生活の流れや、筆箱の中身などの具体的な持ち物について、給食について、教材費についてなどの話があります。
小学校入学までの流れ
小学校入学準備の予定を立てるためには、小学校入学までの流れも知っておきたいもの。入学までの行事は説明会を含み、次のようなスケジュールで行われます。
- 前年10~11月…就学児健康診断
- 1月…入学通知書受取
- 1~2月…入学説明会・1日体験入学
- 2~3月…食物アレルギー面談
- 4月10日前後…入学式
就学時健康診断
まず入学前年の10~11月ごろに行われる、市町村が実施する健康診断が小学校入学前の最初の行事です。内科検診・歯科検診・聴力検査・視力検査・発達検査を受けられます。このときに入学説明会の案内が行われる場合もありますよ。
入学通知書受取
市町村から入学通知書が送付されてきたら、自動的に学区内の小学校への入学となります。
引っ越しなど特別な事情がない限りは、入学通知書が送られてきた時点で入学が決まりますので、小学校入学手続きがいつから始まるかは気にしなくて大丈夫ですよ。
ただし、指定校以外への入学を希望する場合には別途手続きが必要です。
入学説明会・1日体験入学
入学通知書を受け取った後は小学校入学説明会に参加します。学校によっては同じ日に、子どもが小学校入学前に学校生活を見学・体験できる1日体験入学があるケースも。
いつから小学校入学となるのか、準備するべきものは何か…と重要な案内がされる日なので、日程を確認して必ず参加しましょう。
食物アレルギー面談
もし子どもに食物アレルギーがある場合は、食物アレルギー面談で給食にアレルギーへの対応をしてもらうための面談を受けましょう。とくにアレルギーへの対応を求めないようでしたら、面談の必要はありません。
- 草加市子育て支援センター「小学校入学手続き」(https://www.soka-bokkurun.com/know/241-2/,2022年8月16日最終閲覧)
- 北区役所「新1年生の入学手続き(小学校)」(http://www.city.kita.tokyo.jp/gakkoshien/kosodate/shogakko/shinnyugaku/shogakko.html,2022年8月16日最終閲覧)
入学準備品リストとその購入時期の目安
それでは小学校入学の準備でそろえておきたいものと、それぞれいつから準備するべきなのかリストでチェックしてみましょう。
早めに購入しておいたほうが良い順からご紹介するので、小学校入学準備のスケジュールを考えながらご覧くださいね。
【5~7月】ランドセル
小学校入学準備品の中でも、とくに早めに購入しておきたいのがランドセルです。ランドセルは「いつからでも買えるだろう」と考えるパパママもいますが、人気モデルは夏前までに売り切れてしまうことも…。
ランドセルの新作モデルは2~3月ごろに発表されるので、たくさんのモデルの中から好みのものを選びたい場合は、5~7月のうちに事前予約しておくことをおすすめします。
ちなみに筆者は上の子、下の子ともに、大体の希望を決めた上で5月の連休に実店舗で購入しました。まだコロナ前だったので実店舗に行きやすかったですが、現在はネット予約が多くなっているかもしれません。
気になるランドセルのある方はメーカーや販売店に問い合わせてみましょう。また、ランドセルにこだわりがない場合は1月以降に購入するとかなり割引される場合もあり、お得にランドセルがゲットできることもあるようですよ。
【7~2月】その他の通学用グッズ
ランドセル以外の通学用グッズはいつから購入し始めても構いませんが、入学説明会後は準備するものがたくさんあるので、12月ごろまでにそろえておくと後が楽ですよ。
- レインコート
- 傘
- 防犯ブザー
- 通学服
- お名前シール、スタンプ
これらの通学用グッズは学校指定がないことがほとんどですので、ランドセルを準備するついでに購入しても良いでしょう。
お名前シールやお名前スタンプは、小学校で使うグッズの名入れを楽にしてくれる便利アイテム。入学直前の時期には売り切れてしまうこともあるので、早めに準備してください。
また防犯ブザーは学校から配布される場合もあるので、これは入学説明会の際に一度確認をしても良いと思います。
【7~2月】自宅学習アイテム
小学校入学準備として自宅学習を進めているご家庭であれば、一足早く自宅学習用のアイテムを購入しておけば、子どもの学習へのモチベーションも上がるかもしれませんね。
- 学習机
- 鉛筆削り
学習机は小学校入学準備には欠かせません。小学校に入ると毎日鉛筆を使うようになりますから、鉛筆削りも準備しておきましょう。
【2~3月】文房具などの学用品
入学説明会が終わった後の2月から3月は、文房具などの学用品を一気にそろえる時期です。
必要なものはたくさんありますが、学校から指定されたり、支給されたりする場合もありますので、購入しなければならないものを説明会でよく確認しておくようにしてください。
- 鉛筆
- 赤青鉛筆
- 消しゴム
- 15cm定規
- 筆箱
- ノート
- 色鉛筆
- ハサミ
- のり
- 下敷き
小学校での勉強でいちばん大切なアイテムが文房具です。子どもにとって使いやすくお気に入りのデザインのものをそろえてあげると、小学校での勉強をより一層楽しんでくれるはずですよ。
上にあがっている赤青鉛筆は担任の先生によって使う場合とそうでない場合があるので、用意するのは入学後でも大丈夫。入学式の時に説明がなければ、こちらから「青色の鉛筆って授業に使いますか」と尋ねると良いです。
【2~3月】制服・体操服などの学童用品
入学説明会が終わった後は文房具だけでなく、制服や体操服などの学童用品も購入しなければなりません。そろえるべきものを確認しておきましょう。
- 制服 (ある学校とない学校があります。)
- 体操服
- 上履き
- 外履き
- 靴袋
- 体操服入れ
- レッスンバッグ
- 工作マット
- 鍵盤ハーモニカ
- 給食ナプキン
- 給食セット
工作マットや体操服は、学校に購入申し込みをしたり後日販売されたりするケースもありますが、説明会のときに一斉販売されることもあるので、購入時期は事前に学校へと問い合わせてみてくださいね。
また、体操服入れや給食ナフキンなど、手作りで準備するようなものについては後でご紹介しますが、学校によってはサイズの規定があることもあります。
事前に作ると「小学校で使えなかった…」という事態に陥りかねませんので、入学説明会の案内を聞いてから準備しましょう。
そのほか、上靴や体育館シューズは入学前ギリギリがおすすめです。早めに買いすぎると入学のころにはサイズオーバーということもあるので気を付けましょう。
手作り品リストと準備のポイント
小学校の入学準備で必要になるものの中には、手作り品も含まれます。袋物がメインとなりますが、入学直前になって「作り忘れていた…」ということがないように、小学校入学準備で手作りしなければいけないものをしっかりとチェックして予定を立てておきましょう。
手作り品リスト
- 給食袋…給食用のナフキンやマスク、ハンカチなどを収納する袋
- 給食ナフキン…給食のときに机に敷くランチョンマット
- ガーゼマスク…給食の準備をするときに使うマスク
- ハンカチ…給食を食べるときに使う専用のハンカチ
- 体操服袋…体操服一式を入れる袋
- 靴袋…上履きと外履きを入れるための袋として2つ作る
- 手提げ袋…お道具箱や学童用品を入れるための袋
- 防災ずきんカバー…防災頭巾を収納するためのカバー
- ピアニカバッグ…ピアニカを持ち運びするための袋
- ポケットティッシュケース…ポケットティッシュを使いやすくするためのケース
- 歯磨きセット袋…歯ブラシや歯磨き粉など歯磨きに必要なものを入れる袋
- お弁当袋…給食ではなくお弁当の場合にお弁当一式を入れる袋
小学校入学準備で手作りしなければならないものとして挙げられるものは、袋物を含めて8種類です。
最近ではコロナウイルス感染対策のために、給食のときにハンカチやマスクを新しいものに交換しなければならない小学校もあるので、多めに作っておくといざというときに安心ですよ。
手提げ袋はお道具バッグ・図書バッグ・音楽バッグとしても使えるように、大小2種類作っておくことをおすすめします。ただ歯磨きセット袋やお弁当袋は、学校によっては必要がないこともあります。
- 鯖江私立侍小学校「給食でのコロナウイルスの対策について」(http://www.sabae.ed.jp/~el-tachi/PDF/20200528kyushokuirai.pdf,2022年8月16日最終閲覧)
- 練馬区教育ネットワークポータル「入学のしおり」(http://cms.nerima-tky.ed.jp/weblog/files/116/doc/40461/305472.pdf,2022年8月16日最終閲覧)
手作りで準備を進める際のポイント
手作りで入学準備を進めるときに意識したいポイントは次の五つです。
- 手作り品の数と大きさをリストにする
- 必要な材料のリストを作っておく
- サイズの確認をしっかりとしておく
- 必要な形にあわせたバッグを作る
- 名入れはシールを利用する
入学準備品を作っている最中に「生地が足りなくなった」「必要なものを買い忘れていた」と焦らないように、まず作るものの数や大きさを確認して、必要な材料のリストを作っておきましょう。
そして作る前に、作るもののサイズや形をしっかりと確認しておくことも大切ですよ。「本当は手提げ袋が必要だったのに巾着を作ってしまった」という事態になると、また作らなければならないはめに…。
ただ忙しい生活の中で全部手作りなんて無理!という方もいますよね。そうした方は既製品のセットで十分です。名前はフロッキーシールやお名前スタンプを利用すれば時短になります。
忙しくて手作りできないときはどうすればいいの?
小学校入学準備品の袋物。手作りするのが一般的ですが、お仕事や家事が忙しくて手作りできない場合もありますよね。
きっと、縫い物が苦手なパパママもいるはずです。しかし、必ず手作りしないといけないというわけではないので、既製品を購入して準備しても構いません。
インターネットで検索すると、「入学準備セット」として、袋物のセットが販売されているので活用しましょう。
もし、学校指定にちょうど良いサイズが見つからないなら、手芸屋さんに注文して作ってもらうこともひとつの方法。手作りにこだわる必要はありませんので、スムーズに入学準備ができるようにしていきましょう。
小学校の入学準備でかかる費用の目安
小学校に入学するためには、たくさんの物が必要となります。購入品はもちろんのこと、手作りの袋物であっても材料の購入費などがかかりますよね。
小学校への入学準備にかかる費用は、一体どのくらい用意すれば良いのでしょうか?一般的に必要となる費用の目安を、公立・私立に分けて確認していきましょう。
公立小学校での入学準備金の目安
公立小学校の場合は、必要となる費用は約10万円です。もちろん、ランドセルなどは価格帯が幅広いので、購入するものの価格によって前後しますが、内訳は次のとおりとなっています。
- 入学金…0円
- 指定用品…6,000円
- 制服(あれば)・体操服…15,000~20,000円
- 保険…1,000円
- ランドセル…40,000~70,000円
- 文房具・学童用品…22,000円
- 【合計】…84,000~119,000円
また、文部科学省の調査によると、一年間で必要となる学習費の総額は合計321,281円と報告されています。
- 文部科学省「平成30年度子どもの学習費調査の結果について」(https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf,2022年8月16日最終閲覧)
私立小学校での入学準備金の目安
私立小学校の場合は、250,000~350,000円と入学する小学校により必要な費用が大きく変わります。内訳は次の通りとなりますが、入学金は小学校によって違い、さらに高額になる小学校もあるでしょう。
- 入学金…100,000円~
- 指定用品…30,000円
- 制服・体操服…30,000~100,000円
- 受験料…20,000~30,000円
- ランドセル…40,000~70,000円
- 文房具・学童用品…22,000円
- 【合計】…242,000~352,000円
また、一年間で必要となる学習費の総額は、合計1,598,691円と報告されており、公立小学校の約5倍の学費が必要となります。公立・私立とも手作り品の材料費は含まれていませんので、手芸屋さんなどをリサーチして、ご紹介した費用に加算してください。
公立小学校はもちろん、私立小学校では高額な費用が必要ですね。ただ、小学校入学を費用面からサポートする制度もありますので、上手に活用すれば出費を抑えることもできますよ。
- 文部科学省「平成30年度子どもの学習費調査の結果について」(https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf,2022年8月16日最終閲覧)
入学準備金(就学援助制度)とは?その他サポート制度もご紹介
小学校入学準備では、公立小学校でも100,000円近くの費用が必要となります。「家計への負担が心配…」という方もいらっしゃるでしょうが、各自治体では入学準備にかかる費用をサポートしてくれる制度が整っているので上手に活用していきましょう。
それでは、小学校入学にかかる費用を支援してくれる、入学準備金とその他のサポート制度をご紹介します。
入学準備金の概要と支給要件について
「入学準備金」とは小学校入学予定の子どもを持ち、経済的余裕のないご家庭に支給される市区町村からの支給金です。正式名称を「就学援助制度」と言います。ただし、公立小学校への入学を予定していて、就学援助制度の要件を満たしている方しか利用できません。
入学準備金の対象になるには?
入学準備金を受け取れる対象者は、生活保護を受けている保護者と、生計が苦しいと判断される保護者の方です。
生活保護を受けている保護者の方は全員対象となりますが、生計が苦しいと判断されるかどうかは市町村によって認定基準が違うため、お住まいの自治体に問い合わせてみてくださいね。
- 文部科学省「就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/05010502/017.htm,2022年8月16日最終閲覧)
入学準備金の補助金額は?
入学準備金の補助対象は、小学校入学時に必要となる全費用ではなく、各自治体によって変わります。
たとえば、墨田区では50,600円、板橋区では47,380円の定額支給です。例としてご紹介したように、入学準備金は東京都内でも区によって差があります。子どもが小学校に入学する前に、各自治体の補助金額などをよく確認しておきましょう。
入学準備金の支給日は?
就学援助は小学校への入学準備に間に合うのか…入学準備金の支給日が気になる方もいらっしゃると思います。
就学援助費は各自治体から交付されるので、支給日もやはり自治体によって異なりますが、小学校入学前の2月末から3月末にかけて支給されるようになっています。
先程と同じように墨田区と板橋区を例にあげると、墨田区では2月末、板橋区では3月末予定。
入学に必要な用品を購入するための費用に充てたいと考えているなら、一時的に自費で購入する必要があるのか、受け取った就学援助費で購入できるのか事前に確認しておくことをおすすめします。
入学準備金の申請方法は?
それでは、入学準備金を利用したい場合、どのように申請すれば良いのでしょうか。申請のための手順を確認していきましょう。
入学準備金の申請には申請書の提出が必要ですが、申請書は小学校入学を控えた子どものいる保護者の方宛てに、郵送で届いているはずです。
もし届いていない、失くしてしまったという場合は、ほとんどの場合で各自治体の公式サイトからダウンロードできますので、印刷して使ってください。
申請書に必要事項を記入したら、必要書類をそろえて郵送か市役所窓口で提出をします。提出期限をあらかじめ確認して、期限までに提出しましょう。申請後、自治体による審査を経て、審査を通過した場合は申請書に記入した指定の口座に入学準備金が振り込まれます。
- 墨田区「就学援助(入学準備金)の入学前支給」(https://www.city.sumida.lg.jp/kosodate_kyouiku/kyouiku/school/syuugaku_enjo/nyuugakujyunnbikinn.html,2022年8月16日最終閲覧)
- 板橋区「就学援助(小学校入学準備金の入学前支給について)」(https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kyoikuiinkai/soudan/shugakuenjo/1014793.html,2022年8月16日最終閲覧)
入学準備金以外のサポート制度
小学校入学の場合は、入学準備金以外のサポート制度はそれほど多くありません。しかし、小学校入学準備金でどうしても家計が苦しくなる…とお困りであれば、次のようなサポート制度を検討されてみてはいかがでしょうか。
こちらでは東京都のサポート事業をご紹介していますが、各自治体で独自の小学校入学準備金サポート制度が用意されている場合もあるので、お住まいの自治体にも問い合わせてみてくださいね。
【東京都】私立小中学校等就学支援実証事業
東京都では「私立小中学校等就学支援実証事業」という制度があり、私立小学校入学を予定している保護者に向けて授業料の補助を行っています。
「私立小中学校等就学支援実証事業」で支給される補助額は、年額最大100,000円まで。保護者の所得金額が140万円未満であり、資産保有額が600万円以下であること、教育資金の贈与を受け取っていないことなどが要件となっています。
また、補助金についてのアンケートに協力することなどが条件ですが、年額100,000円を受け取れれば教育費用の節約でとても助かりますよね。
東京都内の私立小学校への入学を予定している子どもを持つパパママは、入学準備金とあわせて「私立小中学校等就学支援実証事業」もチェックしてみてくださいね。
【信用金庫】子育て応援プラン
信用金庫の各支店では「子育て応援プラン」という商品を取り扱っています。
ローンを利用する方法ではありますが、担保・保証人不要で融資が受けられて、信用金庫との取引がある方であれば金利の優遇を受けられるなど、借り入れがしやすいよう条件が整っていることが特徴。
入学準備金が利用できず、私立小中学校等就学支援実証事業の申請要件にも当てはまらないけれど、小学校入学準備金の費用が負担になる…という場合は、信用金庫などの金融機関からのサポートを受けることもひとつの方法ですよ。
- 東京都私学財団「私立小中学校等就学支援実証事業」(https://www.shigaku-tokyo.or.jp/pa_cyusyo.html,2022年8月16日最終閲覧)
- 東京信用金庫「子育て応援ローン」(https://www.tokyo-shinkin.co.jp/loan/kosodate_ouen/index.html,2022年8月16日最終閲覧)
入学準備にかかる費用を節約するコツ
入学準備金を受け取れても、受け取れなくても、いずれにしても入学準備にかかる費用はなるべく抑えたいと考えられることでしょう。そこで、入学準備にかかる費用を節約するためのコツをご紹介しますね。
学校販売とネットの価格を比較する
小学校入学で購入する用品には、学校販売されるものも少なくありません。団体購入で安く購入できることが学校販売のメリットですが、中にはネットやその他の店舗で購入したほうが安いものもあります。
学校指定用品であれば学校で購入するしかありませんが、ネットで安く購入できるものがあればなるべく安い方法で購入することが節約の基本。
ネット通販では文房具一式がすべてそろう「文房具セット」も安価に販売されています。事前に価格のリサーチを行っておきましょう。
手作りする
入学準備にかかる費用を節約するなら、手作りをフル活用しましょう。先にご紹介したように、体操服袋や給食袋などの袋物は手作りしたほうが安価になる場合もあります。
ただし、材料費が意外と高くなることもあります。材料をすべてそろえて、時間をかけて手作りしたのに買ったほうが安かったとなれば、完成したときに残念な気持ちになってしまいますよね。
特に小学校の入学準備品は数年間使うものですし、子どもが荒い扱い方をするかもしれません。あまり安い生地を購入するとすぐに破れてしまうことも考えられます。
はじめにネット通販などで同じようなものがどのくらいの価格で売られているのか確認して、材料費と比較して手作りするべきか決めましょう。手作りした場合と購入した場合で、それぞれ費用を算出して安くなるほうを選んでくださいね。
兄弟・近所の子どものお下がり品を活用する
兄弟や親戚、近所の子どものお下がり品がある場合は、大きく節約できるチャンスです。制服や体操服などは成長にあわせて買い換えることもありますし、仲の良い方に聞いてみると思わぬお下がり品が手に入るかもしれません。
もし同じ小学校に通っていた子どものお下がり品をすべて活用できれば、入学準備のための費用がゼロになることもあるでしょう。年齢が少し離れた兄弟がいれば、すべてお下がり品を活用できるというケースも。
もちろんすべてではなくても確実に費用を減らせる方法ですし、手作り品を作る手間も省けるので、思い当たる節があればお願いされてみてはいかがでしょうか。
特に体操服や制服、算数セットなどは価格が高めなので、お下がり品を譲ってもらえれば大幅な節約になりますよ。
子ども自身の入学準備
小学校の入学準備は購入品の準備だけではありません。子どもが小学校生活にスムーズに移れるように、子ども自身に準備をさせてあげることも大切ですよ。
それでは、子ども自身の小学校入学準備はいつから取り組むべきなのか、生活習慣や勉強の面から確認していきましょう。
【前年4月~】生活習慣を小学校用に整える
子どもの入学準備としていちばん早く取り組みたいことは、小学校用に生活習慣を整えてあげることです。小学校への入学前に、次のように生活習慣を整えていきましょう。
- 登校時間にあわせて早寝早起きをする
- 朝起きたら朝ごはんを食べる
- 朝ごはんを食べたらトイレを済ませる
- 登校時間までに出かける準備を済ませる
朝早く起きられるように早寝早起きをして、朝ごはんを食べられる習慣を身に着けましょう。朝ごはんは授業に集中するためのエネルギーを補うものですから、しっかりと食べられるように習慣を整えられると良いですね。
勉強に集中してもらうためには、登校前にトイレを済ませる習慣も大切ですね。生活習慣はすぐに変えられるものではありませんから、1年かけて少しずつ慣らしていってあげることがポイント。
朝の習慣が整っていないと、登校前にバタバタと慌ただしくて忘れ物をしてしまうかもしれません。登校時間までに身支度を整えられるようになれば、小学校に入学しても慌てることはなくなるでしょう。
全体的に、すでに小学校に通っているような感覚で生活をしていくと、1年間で規則正しい生活習慣が送れるようになるはずです。
【前年4月~】社会生活の基本を覚える
生活習慣を整えることと一緒にやっておきたいことは、社会生活の基本を教えてあげることです。まずは次のような基本的なことを覚えられるようにトレーニングしていきましょう。
- 交通ルールを覚えて守れるようになる
- きちんと挨拶ができるようになる
- 先生に返事ができるようになる
- 危ないときの対処法を教える
安全に登下校できるように交通ルールを覚えることも大切ですし、近所の人や先生にきちんと挨拶や返事ができることも基本ですよね。
交通ルールはたくさん覚えることがあるので、小学校に入学する1年前くらいから何回も繰り返し教えてあげると身につきやすくなるでしょう。ママパパが一緒に登下校の道を歩いてあげて、交通ルールを実践すると覚えやすいですね。
ただ交通ルールを守っていても、知らない人に声をかけられたりする危険に遭遇するかもしれません。
登下校中は一人になる可能性もありますから、子どもの安全のためにも、しっかりと覚えてもらうようにしてください。
防犯ブザーの使い方や知らない人に声をかけられたときの対処法、登下校中に逃げ込めるお店などを教えておくなど、防犯対策もしっかりと教えてあげてくださいね。
【前年7月~】小学校に実際に行ってみる
入学する予定の小学校に実際に行ってみるというのも、場に慣れるという意味ではとても貴重です。
新型コロナウイルス感染症の影響で、さまざまな行事が縮小されている現在は難しいかもしれませんが、運動会や図書室の開放など、学校に行ってみる機会は意外とあるものです。
入学が目前になって初めて行くのではなく、気軽に行くことができていると気持ち的にらくかもしれませんね。
- 板橋区役所「年齢別/身に付けたい基本的な生活習慣」(https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kyoikuiinkai/houkago/katei/1012839.html,2022年8月16日最終閲覧)
- 東京都生涯学習情報「018 小学校入学に向けて、どんな生活習慣を身につけておけばいい?」(https://www.syougai.metro.tokyo.lg.jp/sesaku/advice/list/oshiete018.html,2022年8月16日最終閲覧)
- 東京都生涯学習情報「039 小学校入学前の子供と親の不安解消法を教えて!」(https://www.syougai.metro.tokyo.lg.jp/sesaku/advice/list/oshiete039.html,2022年8月16日最終閲覧)
- 笠岡市教育委員会「小学校入学ガイドブック「『小学校』ってこんなところ!」」(http://www.kasaoka-ed.jp/common/UserFiles/files/entrance_sch.pdf,2022年8月16日最終閲覧)
就学前の勉強のポイント
子どもの小学校入学準備として始めておきたい勉強。しかし、一体どのようなことを勉強しておくべきなのか、どうやって勉強させればいいのか…と悩んでしまうパパママもいらっしゃるでしょう。
そこで、入学準備の基本となる勉強の内容と、勉強の方法についてまとめてご紹介します。
入学準備学習として取り組んでおきたい勉強
それではまず、小学校入学までにマスターしておきたいことを確認しましょう。2021年2月6日に放送された、NHKの「すくすく子育て」では、入学前に読み書きがどれくらいできていたらいいのかという問いに対して以下のような回答がありました。
ひらがな・カタカナの読み書きは小学校で学ぶので、入学前にきちんと書けなくても問題ありません。幼児期では読み書きへの興味・関心が育っていることのほうが大切です。 ※1
小学校に入学する際、自分の持ち物の名前がわかるように、ひらがなで自分の名前が読めた方がいいかもしれませんが、読み書きを完璧にできなくても大丈夫です。ましてや、足し算や引き算を先取りで勉強させないと…と焦る必要はありません。
興味があって自分から学ぶのはよいですが、親が無理強いする必要はありませんよ。
入学準備学習の勉強方法は?
それでも、子どもが勉強をしておきたいと言う場合は、さまざまな方法があります。通信教育を受ける方法、市販のドリルを使う方法、無料のプリントサイトを利用する方法です。
もちろん、いくつかの方法を組み合わせて勉強していくのも効率的ですが、まずはそれぞれの特徴やメリット・デメリットを把握してから、いちばん子どもにあった方法を選んであげるようにしましょう。
通信教育での勉強
通信教育での勉強は、入学準備にぴったりな教材やカリキュラムが用意されていて、効率的に学べることが最大のメリットでしょう。勉強だけではなく、小学校入学に向けて知っておきたい情報なども知ることができます。
ただし、しっかりと作り込まれている分、ドリルやプリントサイトを使った勉強よりも、費用がかかることがデメリット。入学準備では文房具購入費など費用が必要になるので、負担になるケースもあるかもしれません。
小学校入学準備に利用できるものはいろいろありますが、費用感などはバラバラです。それぞれで学べる内容だけでなく、費用も確認しながらバランスの良いものを選んでください。
市販ドリルでの勉強
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市販のドリルを購入して、自由に学習するタイプの勉強方法です。子どもにあうドリルをひとつずつ選ぶことができて、通信教育よりも費用がかかりません。
必要なときに必要な勉強を、必要なだけさせてあげられるので自由度が高いですね。
ただし、パパママが入学準備にぴったりなドリルを選んであげなければならず、小学校入学のための情報やアドバイスは得られないところがデメリットとなります。
無料プリントサイトでの勉強
最近では、無料でプリントをダウンロードできるサイトが充実しています。インターネット環境とプリンターさえあれば、自宅にいながら豊富なプリントに取り組めるので上手に活用していきたいサービスです。
無料で利用できて、子どもにあうプリントを手に入れられることがメリットですが、パパママがプリントを選ばなければならず、紙に印刷する手間がかかることがデメリットでしょう。
無料プリントの内容を確認したい方は、検索してみてくださいね。
入学準備はこれで万全!スケジュールを立てて計画的に
小学校入学準備では、文房具をそろえたり、袋物を手作りしたり、ドリルなどで子どもに勉強をさせてあげたり…と、しなければいけないことが山積みです。
スムーズに進めるためには、いつから入学準備を始めるべきなのかスケジュールをチェックして、計画的に、無理なく行っていくことが大切ですね。
小学校入学準備金で家計が苦しくなるようでしたら、入学準備金などのサポート制度も活用したいところ。今回の記事を参考にしながら、小学校入学の1年くらい前からいつ何を準備すればいいのか計画を立てて、余裕を持ったスケジュールで進めていきましょう。